北大路魯山人の織部鉢です。
魯山人ゆかりの料亭、名古屋の八〇館で使用していた品です。
径17㎝、高6.9㎝、高台径5.3㎝。
縁には相当疵があり、私が銀繕いをしました(^^;)
高台内には、大きな星印。星ケ丘茶寮時代の作品と思われます。
高台の傷は、銀をまかず漆のままにしてみました。
飛んでいるのは2匹の鳥。
反対側には、草木らしきものが、さらりと描かれています。
織部釉は、桃山織部を彷彿とさせる焼き上がりです。
窯変効果を狙ったのでしょうか、辰砂のような釉薬を縁に施し、一部ハゼています。
お茶を入れてみました。
なかなか具合がよいです。
見方によっては、ウラメシそうなアンパンマン?(^.^;)
素人目には一筆描きの鳥がすばらしく見えます。
ご自身で銀繕いとは、さすがの別世界です。
落ちがないと自分でも落ち着けないような性癖になってしまいました(笑)
鳥の絵、あのような筆の走りは、素人では絶対に無理ですね。当時の陶工の中には、荒川豊蔵もいたそうですから、ひょっとしたら彼の作かも。魯山人自身が手をくだすことはほとんどなかったと思います。
繕いは簡単です。漆を使わなくても、ホームセンターの品で間に合いますから。洋食器でも、チョットした疵なら、見違えるようによみがえります。
ためらいのない筆の運びが気持ちよいです。
お茶も良い感じで映えていますね♪
確かにうらめしそうなアンパンマンに見えます(笑)
子供にも受けそうです♪
陶芸のまねごとを数年しましたが、生地が色釉をどんどん吸うので、よほどためらいなく筆を運ばないと、チビた線になってしまいます。とても無理なのであきらめました(^^;)
ものの見え方、面白いです。そう思うとそう見えてくる・・人生もルビンの壺?(^\^;)
実際に使われていた器のようですね。
アンパンマンと言われれば見えてきます。(笑)
魯山人とはいっても、本人作は希だと思います。これも、工房の作品でしょう。
使われて傷だらけだったので手が届きました(^^;)
アンパンマンも、今回、お茶をたててみて、初めて気がつきました(^!^;)
その点、これは真物に間違いないようで、参考になりますね。
高台内に大きな星印があるんですね。確かに、星ケ丘茶寮時代の作品と思われますよね。
このような高台内の大きな星印は初めて見ました。
勉強になります。
今後の参考になります(^-^;
良いデザインですね。
緑ですのでお茶が写るのかと思ったんですが、お茶が入ればピッタリフイッとします。
さすが魯山人です。
酸化で焼いてると思いますので、辰砂に見える部分は鉄釉ではないかと思うのですが、陶工の中には名人もいましたので、その様な人の調合の釉薬でしょうね?
縁取りの色も素晴らしいです。
緑釉の縁取り、珍しいです。少し紫がかっているので、マンガンが使ってある(鉄と混ぜて?)と思います。