遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

中国藤製三段堤重

2021年09月22日 | 漆器・木製品

中国製と思われる三段堤重です。御先祖様にならって堤重コレクションを増やすか、ということで、30年程前に入手しました(^.^)

幅 14.8㎝、奥行 13.5㎝、高 21.2㎝。清朝末期?

中国製と思われる堤重です。正確な時代はわかりませんが、戦後の品ではないようです。先日の根来塗り四段堤重より、やや小ぶりです。

 

タイトルに堤重としましたが、この形態で一般的な中国の品は、提藍(ていらん)です。提藍は煎茶道具一式を入れて運ぶ容器で、日本にもたくさんの品が存在します。しかし、今回の品は提藍ではないようです。提藍はもっと大きく、箱の形は細長か円形です。また、中国風の装飾がなされています。

今回の品は、かなりシンプルな造りの小型容器です。日本からの注文品かも知れません。

4㎜ほどの細い藤?を組み合わせて作ってあります。

本体部:幅 13.1㎝、奥行 12.5㎝、高 16.6㎝。

先日の根来塗り四段堤重では、箱の高さが微妙に違いましたが、今回の品はす3個とも同じです。

蓋は、表と裏で異なる組み合わせ方です。二重になっていることがわかります。

部品には、穴を開け、非常に細い竹ヒゴのようなものでとめてあります。

各段の箱も、壁、底ともに、二重に作ってあります。内側の壁材は削って平にしてあります。結構、細かな配慮がされています。

底の部材も削って平。

 

材料は、軽くて硬いです。籐だと思うのですが、藤をこのような組み合わせた品は見たことがないし、表面は竹のようにも見えるし・・・・

手堤部分は、50㎝以上の長さの部材です。しかも節は無し。

竹ではないですね。

断面を見ると、内部に芯があります。竹なら中空。

やはり、藤でしょう。

 

 

 


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2 コメント

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遅生さんへ (Dr.K)
2021-09-22 13:15:14
堤重が多いですね。
堤重をコレクションしていたわけではないのでしょうけれど、、、。
これに、遅生さんが堤重を追加していきますと、一大コレクションとなりますね(^_^)

これは中国製ですか。
中国でも、このような提重も作っていたのですね。
材質も、日本のものとはちょっと違うんですね。
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Dr.kさんへ (遅生)
2021-09-22 13:50:36
何となく堤重が集まって来ました。
中国製ですが、日本的な上品さはあります。この大きさだと入るのは干菓子でしょうか。
こういう品は、今では活躍の場がないですから、箪笥の肥やしです。と言っても箪笥にも入りません(^^;
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