今回は、バンダチとよばれる李朝箪笥を紹介します。
幅 101.8㎝ x 奥行 45.5㎝ x 高 83.4㎝cm。李朝時代。
今から35年程前、ガラクタ集めにのめり込んでしばらくして入手した品です。当時、韓国経済が勢いをつけ始めた時期で、高麗、李朝の品がだんだん値上がりを始めていました。実際、骨董屋で、韓国人バイヤーを見かけることもしばしば。自国の古い品を買い戻しにやって来ていたのです。今、大挙してやって来るのは、中国人バイヤー。でも、韓国人のバイヤーは、どこかはにかんだところがあり、中国人バイヤーのように、根こそぎごっそりということはなかったです。
さて、李朝箪笥の特徴は、
豪壮華麗な飾り金具(鉄)と、
味わいのある箱板(松)です。
この二つの要素に時代が加わって、価値(値段)が決まります。
使う時には、上側の前板を手前に開きます。
開けてみれば、ただの大きな木箱。
ここで、大抵の人は、なあんだという顔になります。が、日本でも朝鮮半島でも、そして、多分、中国やヨーロッパでも、箪笥の原型は箱です。日本でいえば、長持ちに相当します。その後、移動用(火災時が主)に車をつけた車箪笥が登場します。現在のような引き出し型の箪笥が一般的になったのは、明治に入ってからです。
面白いことに、朝鮮半島の箪笥には、足(5㎝程)がついています。
冬場、オンドルで床の温度が高くなります。その時、熱が箱内に伝わり難くするためです。
李朝の鍵は、極めて単純な造りです。これは、おまけで付けてもらった現代の品(^^;
せっかくですから、李朝の青磁象嵌壷を飾ってみました。
ワシものせてくれ、と李朝の片岡◯太郎がつぶやいています(^^;
いつか、何かの役に立つかも、と買った後、例によってしまったままになっていた裂き織りを出してみました。
オバサマのテーブルセッティングのように敷いてみると、
まあまあいける感じ(^.^)
以前、箪笥資料館なる所を訪れたことがあります。創作総桐箪笥をウリにしていた和箪笥屋さんがやっていました。当然、古い和箪笥がズラッと展示してあると思ったのですが、ほとんど李朝箪笥なのには驚きました。
ま、事の次第はさておき、李朝箪笥が和のティストに合うのは確かです。これだけの飾り金具を付けながらも、嫌みな感じがしません。でしゃばり感が薄いのです。中国物になると、そうはいきませんね。
大陸人に較べて、半島人と島国人とは、メンタリティが近いのでしょう。韓流ドラマにはまる女性が多いのも、宜なるかな(^.^)
板にも金具にも時代色がついて綺麗です。
和物では仙台箪笥が有名ですが、この李朝の箪笥が原型だったのでしょうか?
その上にシックな裂き織りがぴったりでしたね。
和風にも洋風にも使えそうで素敵です♪
どちらの織物か興味があります。
ちょうど私はラオスの織物を紹介しようと思っていました。
雰囲気は違いますが、お時間ありましたら覗いてみて下さいね。
今日の15時までにはアップ出来ると思います(^_-)-☆
出来ていたのですね。艶が良く 李朝の青磁の花瓶が似合っています。
以前NHKで観た北前船に載せていた引手・鍵穴らの金具が重厚な
船箪笥かと思いましたが これは長持ちなんですね。
うちにも明治時代の 祖母の嫁入り道具の長持ちがあります。
それを子孫はお米入れにしています。
この裂き織りは東北の品だと思います。刺し子もそうですが、こういうものを造り出す女性の力には頭が下がります。
外国の布のことはよくわかりませんが、やはり女性のドラマが織り込まれているのでしょう。どんな布か、楽しみにしています。
船箪笥は、帳場箪笥を頑丈にしたもので、江戸時代の引き出し箪笥としては一番大きい物だと思います。その他、印籠箪笥、鍔箪笥、菓子箪笥などがありますが、衣裳用は基本的に長持ちです。それを米びつに活用するとは、立派なアイデアですね(^.^)
これには、「豪壮華麗な飾り金具」が付いていますね。絢爛豪華です!
飾映えがしますね!
それに、高麗青磁等の朝鮮半島の物が一緒に活躍してくれてますね(^_^)
本来なら粗大ゴミ中の粗大ゴミなのですが、なぜか風当りは弱いです。大きい割には、でしゃばらないからでしょうか。女性に受けるヒントが潜んでいそうです(^.^)
私にとっては畑違いの品ですが、とても勉強になります
箪笥と言えば、酒田も船箪笥の産地として有名でありまして
何年か前に、酒田箪笥を復活させて工房の方が、川に投げ込んで沈むかどうか試したことがありました
良い李朝箪笥を探すなら、韓国より日本の方がいいそうです。
只、新しい物は論外ですが、古い材料を使ったリメイク品が多いです。我々には、ちょっと見分けがつきません。
船箪笥の実験、浮いたかどうか、興味あります。中にお金がどっさり入っていると難しい?(^^;