高麗青磁白黒象嵌梅瓶です。
最大径 15.5㎝、口径 5.6㎝、底径 12.6㎝、高 30.5㎝。高麗時代(?)。
非常に透明度の高い青磁釉が掛かった品です。
肩に連弁紋、下方に雷紋、胴には三方に植物紋が描かれ、その間に、昆虫と水禽が、それぞれ3匹ずつ配置されています。
最初の写真には、竹と梅が大きく描かれ、上方に昆虫、下方に水禽が描かれています、ほとんどが、白、黒象嵌で模様が描かれていますが、水禽の下の波紋は陰刻です。
反時計回りに120度回転すると、
柳と葦(ススキ)が描かれています。上方には昆虫、下には水禽がいます。
さらに120度回転すると、
葦(ススキ)が大きく描かれ、上方に昆虫、下方に水禽がいます。
水禽下の波紋は陰刻。
ミズスマシ? でも、空中を飛べないし・・(^^;
先回のブログで、非常に気泡の多い青磁釉の大壷を紹介しました。大壷では、白象嵌が浮き上がって見えました。そのことは、目視でも、顕微写真でも同じでした。
今回の品の青磁釉は非常に透明度が高く、白象嵌、黒象嵌で描かれた模様はいずれも、器肌表面に直接描かれているかのように見えます。
拡大写真(昆虫の羽根部分)をみても、白象嵌が浮き上がって見えることはありません。青磁釉中の気泡はわずかです。
やはり、白象嵌がぼやっと浮き上がって見えるのは、青磁釉の気泡の影響のようです。
今回の品は、口に金直しがあり、底の窯疵は銀直しされています。いずれもプロによる修理です。大切にされてきたのでしょう。
「前所有者はかなりの金額で購入してます。うんと勉強しましょう。いい品だからぜひ・・」などと、いつもの甘言にのせられ、骨董屋を出たのです(^^;
その後、本棚の一冊に・・・
青磁象嵌梅竹水禽文瓶(東博)『世界陶磁全集18 高麗』(小学館)
今回も、真赤なコピー品で大恥かき?(^.^)
これが何時作られたのか分かりませんが、これだけの物を作るのは大変でしょうね(^-^*)
一生懸命作っていることが伺われますね(^_^)
基準がないです。骨董屋は自信がない。こちらは金がない(^^;
まるで手探り状態で、つぎ込んだ諭吉さんはこの品が一番😂