能の土人形はまだありました。『猩々』です。
幅 14.2㎝cm、奥行き 8.0㎝、高さ 22.2㎝。昭和。
彩色土人形は古くから京都で作られてきました。京都らしい落ちついた雰囲気の品です。
かなり時代が付いた桐の共箱に入っていました(桐は他の材より早く時代が付きますが)。おそらく、戦前の品でしょう。平安祥鳳の銘があります。
能『猩々』は、これといったストーリーがあるわけではない祝言物の一つです。『高砂』よりももっとシンプルに、汲めども尽きせぬ壺の酒で、常しえの世を祝福します。
主人公の猩々は、人ではなく、空想の動物、赤く酔った妖精です。
そう思うと、酔っぱらった男の顔が、人を越えたもののようにも見えてくるから不思議です(^.^)
能の土人形は、これで終りでしょうか、、、?
まだまだ、続いたりして、、、。
猩々は人気があったのですね。
いろんなところに登場してきますね。
私も、江戸後期の伊万里物ですが、猩々を描いた皿を持っています。
売ることを考えると、どうしても一般受けするお目出度いものになるのですね(^^;
逆に、高砂や猩々で見所のある品であれば、すばらしい品にちがいありません(^.^)
想像上の動物ですね。猩々の場合、もともとは猿に似ていて、酒を好むとされていたのですが、日本ではもはや酔っぱらいのイメージですね。能麒麟や猩々、etc.,こういうものは、皆、中国の伝説から来ています。
想像上の動物ですね。猩々の場合、もともとは猿に似ていて、酒を好むとされていたのですが、日本ではもはや酔っぱらいのイメージですね。能『猩々』の影響が大きいのではないでしょうか。
オラウータンを猩々と呼ぶそうですから、やはり、猩々は、猿に似た霊獣で良いのではないでしょうか。