遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

嗤うアフリカ 5.謎のカリンバ

2019年08月02日 | おもしろグッズ

アフリカの楽器カリンバです。木製。22x44㎝、370g

アフリカ南東部ジンバブエ、ショナ族の民族楽器と言われていますが、他所でも似た楽器がありますから、特定はしかねます。

別名ムビラ、西欧では、親指ピアノと呼ばれています。

オルゴールの原型と言われています。

カリンバは余計な装飾をしていない品がほとんどですが、私の事ですから、例によって、顔が付いています(笑)。

共鳴をよくするため、ボックスになっている物も多いですが、この品は平板。

薄く木を削りだしています。一番薄い所では、3㎜くらい。響きやすくするためでしょうか。

 

裏は、至って簡素。

 

長さの違う、7本の竹製の弦が取り付けられています。かなり使い込まれています。今では、カリンバの弦は金属の方が一般的です。

親指ではじいてみると、ボーンという懐かしい音がします。箱の上で鳴らすと、共鳴してさらによい音になります。

 

 

この7本の弦、2本の横木と鉄の針金を使って、実にしっかりと固定してあります。

 

 

裏側から見ると、固定の仕方がよくわかります。二本の横木は、6個の鎹でとめてあります。先のブログで紹介したドゴン族の穀物庫扉と同じとめ方です。

 

板の下方には、ヤシの木の下で、穀物をついている人物が彫られています。

胎内世界?

 

ズームアウトしてみると・・・・

左の方に焦点をあててみると、織田広喜描くところの少女の顔のようなものが浮かんできます(私の幻想か? ^-^;)。

ルビンの壺ならぬルビンの楽器?


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
遅生さんへ (Dr.K)
2019-08-02 19:50:50
何も装飾などはないのかと思いましたら、穀物をついている人物が彫られているんですね。
単に、音が出ればそれでいいというわけではないんですね。
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Dr.Kさん (遅生)
2019-08-02 20:20:08
胴の彫り、よく見ないと、わからないです。最初は、私も見逃していました(笑)。彫られた絵柄にどんな意味があるのか、アフリカの人に聞いてみたいです。
カリンバは、スッピンの品がほとんどなのですが、これは自分用に作った物でしょうか。
それにしても、ひねった物ばかり集めていて、標準がわからなくなりそうです(^_^;)
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カリンバ (ことじ)
2019-08-02 22:28:11
面白い楽器ですね。初めてみるものです。
素朴な民族芸能なんでしょうね。
アフリカコレクションはレアな物が多いですね。
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ことじさん (遅生)
2019-08-03 07:57:44
アフリカ物は独特の雰囲気をもっているので、お手軽にエスニックな世界にひたれます。楽器の場合は素朴で心の底に響くような音ですね。
ただ、アフリカ物ばかりを見ていると自分の感覚がそれていくような気がするので、近いうちにジャパネスクに戻ります(^_^;)
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アフリカの民芸 (pada)
2019-08-06 10:04:55
アフリカの手作りの日用雑器~インパクトがありユーロッパでは人気、木製品も布もいい値で取引されてますね。これなんかも素晴らしい出来です。
人の臼杵~何の意味か?ここまでくると芸術品です。

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padaさん (遅生)
2019-08-06 11:11:22
こういうのを、プリミティブアートというんでしょうか。元々、描かれたもの、彫られたものには何かの意味があったのでしょう。いろいろ推測するのはそれなりに楽しいのですが、まー現代アートの一ジャンルとわりきって、自分なりの鑑賞をすればよいのではないかと思うようになりました。
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