昨日は晴れました。
午後の勉強会は
「キリスト者は原子力エネルギーをどう考えるか」
と言う、一見難しそうなテーマも、
M先生の関西弁が楽しく、なめらかで、
気持ちよく進み、楽しい学びのひとときとなりました。
内容については、簡単にはここに書けませんけど、
今までわたしが知らなくて、昨日はじめて聞いたことだけを
少しお伝えしますね。
まず、M先生からは、どうしてご自分が原発問題、
特に原発労働者の問題に向き合うようになったのかを
話されました。
そして、北陸電力の「志賀原発」について語りました。
志賀原発1号機、2号機は、2006、2007年には停止しました。
この時、北陸の電気は不足しないどころか、
節電要求さえ出されず、
北陸管内の住民も何も知らされなかったとの事。
これより少し遡った1999年6月、
志賀原発1号機に、「臨界事故」が起こったそうです。
しかし、この事故は2007年まで、
電力会社が隠蔽しました。
その理由は、同じ年の8月に、
2号機の工事許可を受けなくてはならず、
事故が起こったら、許可が下りなくなると思っての
隠蔽ではないかと見られているようです。
また、2006年3月24日に、金沢地裁にて、
2号機の運転差し止め訴訟があって、電力会社が敗訴。
これにより2号機は止まったのです。
電力会社の隠蔽体質は、いつの時代も、
今も、同じだと言うことがよくわかる事例です。
次に、原子力エネルギー導入に至る歴史と、
原子力、火力、水力などの発電、自然エネルギー、
コージェネレーション(コジェネ・天然ガスによるエネ)
の説明がされました。
この中で、アレ?とわたしが思ったことは、
火力発電所も、海や川を温めると言う事。
原発は「海温め機」と揶揄されているのは知っていたけれど、
火力もそうだったとは!!
ちょっとショック。
次に、「仮想水」と言う初耳のことば。
皆さんは、「仮想水」というのをご存じでしたか?
簡単に言うと、日本で使ったり、食べたりしているモノは、
外国の水(電気などもですが。)を使って作っているので、
決して、日本だけの資源で出来てはいないというもの。
例として・・・
牛丼1杯は、2000リットルの水、
ハンバーガー1個は、1000リットルの水、
車1台は、400,000リットルの水
・・・が使われている。
この考え方で行くと、
原発を諸外国(それも開発途上の国々)に
売りつける理由が見える気がしてきます。
つまり、水も電気も人件費も安い国々で、日本のモノを
作らせるために、原発を利用させて、どんどん電気を作って、
日本のために安いモノを作らせるため。
これは、少しうがった見方になるかも知れませんけどね。
そして、「核と人類は共存できない」と言うことを
湯川秀樹氏のことばを引用して説明。
湯川氏は、はじめ、原子力について寛容でした。
しかし、後に原子力のことをよく知るようになり、
原爆への反対、原子力発電への懸念を訴えました。
アメリカが最近、日本に対して提言した
「第三次アーミテージ・ナイ報告書」について。
3/11以降、日本では原発ゼロの、
日本の世の中の動きが高揚する中、
野田内閣が大飯原発再稼働を強行した背景には、
アメリカの圧力があったためと言う事。
何故、アメリカの圧力があるのか。
平たいことばに代えると、
最近のアメリカの原子力行政は衰退しているので、
日本も同じように衰退していくと、
原子力を推進する側にとっては、
アメリカにも不利になるからだと・・・
アメリカは一時、日本の核保有を懸念していて、
日本にはプルトニウムを多く所有されると困ると言う立場。
そのアメリカが、自分たちの立場が不利になると
今度は日本を応援する・・・何ともおかしな理屈です。
最後には、低線量被曝についても触れました。
M先生は、カルディコット博士の岡山での
講演をご覧になったようです。
カルディコット氏の14の提言を紹介。
そして、岡山での講演で知り合われた
関東から避難して来られた方のいきさつについて
語って下さいました。
実は、その御家族は、
千葉県の八千代市からの避難者。
八千代市は、千葉ですが、
いわゆるホットスポットから少し離れた場所。
ここの中学校では、学校の側溝を、
子どもたちに掃除させているそうで、
その後、生徒たちの中に、
鼻血を出してしまう生徒が何人も、一度に出て来たそうです。
こんな学校のやり方に、子どもたちが犠牲になるのを、
親として放って置かれず、避難をしたと言うこと。
「原発の被曝=福島」という図式が、
テレビ、新聞で多く取り揚げられるものの、
ホットスポットや、関東特に首都圏の危険については、
ほとんど語られない現実。
まもなく3月、4月の、「別れと出会い」の季節。
わたしは、今年も関東や仙台や首都圏に進学する
子どもたちを心から心配して、
祈らされていることを、今日も勉強会の中で発言しました。
目に見えないからこそ、懸念が増します。
どうしてもそこへ行かねばならないなら、
マスクをする、食べ物に気を付ける、
現実を知る・・・
特に親子さんにも知ってもらいたいと思います。
でも、本当は行くべきではない!と思います。
子どもの将来を心配するから言うのです。
被曝の影響は、一過性のものではないのです。
自分さえ無事ならよい、のでもないのです。
2世、3世・・・・
この鎖はいつ消えるのかだれも知りません。
チェルノブイリ事故では、今も異常出産が続いています。
流産、死産、病気を背負わされている子どもたち。
この先、結婚を望み、将来子どもを産む
可能性のある女性たちは特に、
このことをよく知らなくてはなりません。
いろんなことを今日も教えられました。
安倍政権となり、原発ゼロが揺らぎはじめ、
社会も以前より、原発反対の声が静かになったと
憂える声も
聞こえています。
7月の参院選も迫っています。
私たちの出来ることは小さいかも知れないけれど、
あきらめてしまう前に、もう一度、
自分の周りから啓蒙していくこと、
そのことを原点にかえって、続けてみませんか。
ここあでした。
午後の勉強会は
「キリスト者は原子力エネルギーをどう考えるか」
と言う、一見難しそうなテーマも、
M先生の関西弁が楽しく、なめらかで、
気持ちよく進み、楽しい学びのひとときとなりました。
内容については、簡単にはここに書けませんけど、
今までわたしが知らなくて、昨日はじめて聞いたことだけを
少しお伝えしますね。
まず、M先生からは、どうしてご自分が原発問題、
特に原発労働者の問題に向き合うようになったのかを
話されました。
そして、北陸電力の「志賀原発」について語りました。
志賀原発1号機、2号機は、2006、2007年には停止しました。
この時、北陸の電気は不足しないどころか、
節電要求さえ出されず、
北陸管内の住民も何も知らされなかったとの事。
これより少し遡った1999年6月、
志賀原発1号機に、「臨界事故」が起こったそうです。
しかし、この事故は2007年まで、
電力会社が隠蔽しました。
その理由は、同じ年の8月に、
2号機の工事許可を受けなくてはならず、
事故が起こったら、許可が下りなくなると思っての
隠蔽ではないかと見られているようです。
また、2006年3月24日に、金沢地裁にて、
2号機の運転差し止め訴訟があって、電力会社が敗訴。
これにより2号機は止まったのです。
電力会社の隠蔽体質は、いつの時代も、
今も、同じだと言うことがよくわかる事例です。
次に、原子力エネルギー導入に至る歴史と、
原子力、火力、水力などの発電、自然エネルギー、
コージェネレーション(コジェネ・天然ガスによるエネ)
の説明がされました。
この中で、アレ?とわたしが思ったことは、
火力発電所も、海や川を温めると言う事。
原発は「海温め機」と揶揄されているのは知っていたけれど、
火力もそうだったとは!!
ちょっとショック。
次に、「仮想水」と言う初耳のことば。
皆さんは、「仮想水」というのをご存じでしたか?
簡単に言うと、日本で使ったり、食べたりしているモノは、
外国の水(電気などもですが。)を使って作っているので、
決して、日本だけの資源で出来てはいないというもの。
例として・・・
牛丼1杯は、2000リットルの水、
ハンバーガー1個は、1000リットルの水、
車1台は、400,000リットルの水
・・・が使われている。
この考え方で行くと、
原発を諸外国(それも開発途上の国々)に
売りつける理由が見える気がしてきます。
つまり、水も電気も人件費も安い国々で、日本のモノを
作らせるために、原発を利用させて、どんどん電気を作って、
日本のために安いモノを作らせるため。
これは、少しうがった見方になるかも知れませんけどね。
そして、「核と人類は共存できない」と言うことを
湯川秀樹氏のことばを引用して説明。
湯川氏は、はじめ、原子力について寛容でした。
しかし、後に原子力のことをよく知るようになり、
原爆への反対、原子力発電への懸念を訴えました。
アメリカが最近、日本に対して提言した
「第三次アーミテージ・ナイ報告書」について。
3/11以降、日本では原発ゼロの、
日本の世の中の動きが高揚する中、
野田内閣が大飯原発再稼働を強行した背景には、
アメリカの圧力があったためと言う事。
何故、アメリカの圧力があるのか。
平たいことばに代えると、
最近のアメリカの原子力行政は衰退しているので、
日本も同じように衰退していくと、
原子力を推進する側にとっては、
アメリカにも不利になるからだと・・・
アメリカは一時、日本の核保有を懸念していて、
日本にはプルトニウムを多く所有されると困ると言う立場。
そのアメリカが、自分たちの立場が不利になると
今度は日本を応援する・・・何ともおかしな理屈です。
最後には、低線量被曝についても触れました。
M先生は、カルディコット博士の岡山での
講演をご覧になったようです。
カルディコット氏の14の提言を紹介。
そして、岡山での講演で知り合われた
関東から避難して来られた方のいきさつについて
語って下さいました。
実は、その御家族は、
千葉県の八千代市からの避難者。
八千代市は、千葉ですが、
いわゆるホットスポットから少し離れた場所。
ここの中学校では、学校の側溝を、
子どもたちに掃除させているそうで、
その後、生徒たちの中に、
鼻血を出してしまう生徒が何人も、一度に出て来たそうです。
こんな学校のやり方に、子どもたちが犠牲になるのを、
親として放って置かれず、避難をしたと言うこと。
「原発の被曝=福島」という図式が、
テレビ、新聞で多く取り揚げられるものの、
ホットスポットや、関東特に首都圏の危険については、
ほとんど語られない現実。
まもなく3月、4月の、「別れと出会い」の季節。
わたしは、今年も関東や仙台や首都圏に進学する
子どもたちを心から心配して、
祈らされていることを、今日も勉強会の中で発言しました。
目に見えないからこそ、懸念が増します。
どうしてもそこへ行かねばならないなら、
マスクをする、食べ物に気を付ける、
現実を知る・・・
特に親子さんにも知ってもらいたいと思います。
でも、本当は行くべきではない!と思います。
子どもの将来を心配するから言うのです。
被曝の影響は、一過性のものではないのです。
自分さえ無事ならよい、のでもないのです。
2世、3世・・・・
この鎖はいつ消えるのかだれも知りません。
チェルノブイリ事故では、今も異常出産が続いています。
流産、死産、病気を背負わされている子どもたち。
この先、結婚を望み、将来子どもを産む
可能性のある女性たちは特に、
このことをよく知らなくてはなりません。
いろんなことを今日も教えられました。
安倍政権となり、原発ゼロが揺らぎはじめ、
社会も以前より、原発反対の声が静かになったと
憂える声も
聞こえています。
7月の参院選も迫っています。
私たちの出来ることは小さいかも知れないけれど、
あきらめてしまう前に、もう一度、
自分の周りから啓蒙していくこと、
そのことを原点にかえって、続けてみませんか。
ここあでした。