昨日は、朝から湿った雪が降り、
道路状態が悪くて、車が通るとひっかけられます。
そんな中、礼拝が終わり、午後から講演会にでかけてきました。
近くの「エルムホール」。

エルムの中に、こんな広いステージ付きのホールがあったとは!
普段は、特別な催事場に使うので、ステージ部分は幕がされ、
おまけに半分に区切られていたので、気づかなかったんです、わたし。
さて、「ことばおじさん」こと梅津正樹さんは、
元NHKのアナウンサーです。(2011年に引退されたとか。)
現在は、嘱託かフリーの立場かわかりませんが、
NHKラジオでは、ニュースを読んでますよね。
出身の獨協大の非常勤講師をされたり、地方を回っての講演会が
中心の生活だそうですよ。
梅津さんは、団塊の世代。
言葉、言語、国語、外国語、話しことば、書きことば・・・
「ことば」自体についても様々な区分があるし、
普段、言葉を無造作に使っている私たちですが、
こうして改めて言葉について考える時間が与えられて良かったです。
梅津さんが、もっとも強調されていたのは、
言葉に対する「感性」が、世代間で差があるということでした。
「若者言葉」の「普通に」という表現。
(たとえば「普通においしい」。
わたしの世代では、「普通」は、中くらいのレベルと思う。
しかし、若者にとっては、中レベルよりもっと上を指すらしい。)
世代が違うと、同じ言葉も、意味が少し変わるということ。
そうすると、いつしか若者達と、ある程度の年配者との間で、
意思疎通がうまくできなくなる現実がある。
そんなことが続くと、若者言葉への理解よりも、
批判ばかりとなり、距離が一層広がる。
核家族化が進み、家庭内のコミュニケーションも薄くなり、
年配者たちの言葉が、若者達にはわからない。
若者達の言葉も、年配者には伝わらない。
年齢の層を越えて、コミュニケーションがとれると、
相手がどんな言葉を使用しているのか、通じるのか、
わかってくるといいます。
そして、再三語っておられたのは、
「コミュニケーションの基本は、相手を思いやる事から始まる」
という言葉でした。
さすがアナウンサーであり、ことばおじさんだけあって、
言語明瞭、意味も明確ですね。
すらすら、すらすら、時にはべらんめい口調(東京出身)で、
2時間以上話をされていましたよ。
そして、今回、この自由になった梅津さんの立場のせいか、
東京オリンピック招致反対、阿倍首相は嫌い、
NHKの会長はOO呼ばわり(2匹の動物を入れてね。)。
現役じゃないからかな?
地方はしゃべりやすいのかな?
こうもはっきり語って、皆さん、大拍手でしたよ。
会場は300人くらい入っていたようです。
2時間では足りなかった!
今年で2回目だそう。
3回目も来てくれたら、聴きに行きたくなる、
ユーモアたっぷりの、とてもおもしろい内容でしたよ。
ここで少し学習内容を分かち合いたい。
*「魚介類」と「魚貝類」の違い
「介」は、貝・エビ・タコ・イカが入る。
「貝」は、いわゆる貝のみ。
*挨拶で、なぜ「おはよう」にだけ「ございます」がついて、
「こんにちは」と「こんばんは」にはつかないのか。
これは本来「お早い事でございます」から来ていて、
また、「今日(きょう)は、良いお天気でございますね」から「こんにちは」、
「今晩は、良い月夜でございますね」から「こんばんは」となったため。
*山茶花「さざんか」の読み。
実は昔は「さんざんか」であったが、言いづらいので、
「さざんか」に変わった。
*「一入」(ひとしお)の語源は何か。
元々染色用語。一回染め粉を入れるのを「一入」と言ったことから。
*若者言葉の「真逆(まぎゃく)」、本来は、写真や撮影の用語。
「真逆」を「まさか」と読む。光を反対から当てるということ。
などなど・・・
いやあ、勉強になりました~!
ここあでした。
道路状態が悪くて、車が通るとひっかけられます。
そんな中、礼拝が終わり、午後から講演会にでかけてきました。
近くの「エルムホール」。

エルムの中に、こんな広いステージ付きのホールがあったとは!
普段は、特別な催事場に使うので、ステージ部分は幕がされ、
おまけに半分に区切られていたので、気づかなかったんです、わたし。
さて、「ことばおじさん」こと梅津正樹さんは、
元NHKのアナウンサーです。(2011年に引退されたとか。)
現在は、嘱託かフリーの立場かわかりませんが、
NHKラジオでは、ニュースを読んでますよね。
出身の獨協大の非常勤講師をされたり、地方を回っての講演会が
中心の生活だそうですよ。
梅津さんは、団塊の世代。
言葉、言語、国語、外国語、話しことば、書きことば・・・
「ことば」自体についても様々な区分があるし、
普段、言葉を無造作に使っている私たちですが、
こうして改めて言葉について考える時間が与えられて良かったです。
梅津さんが、もっとも強調されていたのは、
言葉に対する「感性」が、世代間で差があるということでした。
「若者言葉」の「普通に」という表現。
(たとえば「普通においしい」。
わたしの世代では、「普通」は、中くらいのレベルと思う。
しかし、若者にとっては、中レベルよりもっと上を指すらしい。)
世代が違うと、同じ言葉も、意味が少し変わるということ。
そうすると、いつしか若者達と、ある程度の年配者との間で、
意思疎通がうまくできなくなる現実がある。
そんなことが続くと、若者言葉への理解よりも、
批判ばかりとなり、距離が一層広がる。
核家族化が進み、家庭内のコミュニケーションも薄くなり、
年配者たちの言葉が、若者達にはわからない。
若者達の言葉も、年配者には伝わらない。
年齢の層を越えて、コミュニケーションがとれると、
相手がどんな言葉を使用しているのか、通じるのか、
わかってくるといいます。
そして、再三語っておられたのは、
「コミュニケーションの基本は、相手を思いやる事から始まる」
という言葉でした。
さすがアナウンサーであり、ことばおじさんだけあって、
言語明瞭、意味も明確ですね。
すらすら、すらすら、時にはべらんめい口調(東京出身)で、
2時間以上話をされていましたよ。
そして、今回、この自由になった梅津さんの立場のせいか、
東京オリンピック招致反対、阿倍首相は嫌い、
NHKの会長はOO呼ばわり(2匹の動物を入れてね。)。
現役じゃないからかな?
地方はしゃべりやすいのかな?
こうもはっきり語って、皆さん、大拍手でしたよ。
会場は300人くらい入っていたようです。
2時間では足りなかった!
今年で2回目だそう。
3回目も来てくれたら、聴きに行きたくなる、
ユーモアたっぷりの、とてもおもしろい内容でしたよ。
ここで少し学習内容を分かち合いたい。
*「魚介類」と「魚貝類」の違い
「介」は、貝・エビ・タコ・イカが入る。
「貝」は、いわゆる貝のみ。
*挨拶で、なぜ「おはよう」にだけ「ございます」がついて、
「こんにちは」と「こんばんは」にはつかないのか。
これは本来「お早い事でございます」から来ていて、
また、「今日(きょう)は、良いお天気でございますね」から「こんにちは」、
「今晩は、良い月夜でございますね」から「こんばんは」となったため。
*山茶花「さざんか」の読み。
実は昔は「さんざんか」であったが、言いづらいので、
「さざんか」に変わった。
*「一入」(ひとしお)の語源は何か。
元々染色用語。一回染め粉を入れるのを「一入」と言ったことから。
*若者言葉の「真逆(まぎゃく)」、本来は、写真や撮影の用語。
「真逆」を「まさか」と読む。光を反対から当てるということ。
などなど・・・
いやあ、勉強になりました~!
ここあでした。