天狼は
自らの空を国の上に張り
太陽のように照る
幻の眼鏡を外した民は
いずれ見ることができるだろう
まことの王が国をしらす時
空の色が
どのように澄み渡るかを
苦しき難が
鯨の舌のように
国をなめる時
見えない王の翼が
どのように
国を助けようとするかを
心に生えた触角を伸ばし
まことというまことに
触れていきなさい
そのしびれるような味を
全霊で感じていくがよい
そうすれば必ず
あまりにも美しいものを見ることができる
人というものを
愛するために
神がどれだけのことを
なさってくれるかということを
浴びるほどに
知ることができるだろう
そうなればもう
馬鹿なことなどできはしない
阿呆を助けるために
命を千度捨てても足りぬ
熱いものに
おまえはなっていくだろう