馬鹿は
辛いことになると
すぐ悲劇に酔う
なんて自分はかわいそうなんだと
おのれの馬鹿を棚にあげて
わびさび厭世観を気取り
ふさぎこんでいれば
女が近寄って来てくれないかと
考えているのだ
立派な男をやる
勇気も出さぬ男が
泥水が崖をたれるように
自分を下げて行く
下の方から横に回って
後ろの方から
女をなんとかできないかと
考えているのだ
厭世観とか虚無主義とかいうものは
所詮は
馬鹿が自分の逃げを衒う
手法でしかない
やらぬことの言い分けがつきて
完全に
馬鹿の正体が
世界中にばれるまで
馬鹿な悲劇の甘酒に酔っているがよい
あほうよ
我が名はアルギエバ
獅子の星である