双生児というものは
肉体を持つ存在だけにありうるものです
胎児のときに胎芽が分裂し
それぞれが順調に発達すると
遺伝子的にはそっくり同じ人間になる
だがそれは
まったく同じ存在ではありません
中に入っている霊魂が違うからです
霊魂という次元では
そっくり同じ存在などいないのです
ではなぜ
肉体存在となるとき
双生児というものが現れると思いますか
それは
分裂しないはずの自己存在を
分裂させてしまおうとする
自己存在の幼期の心の相克を
現すものなのです
いないはずの
もうひとりの自分がいる
それがどういうことなのかということを
経験するために
この世界には双生児という存在があるのです
ありえないはずのことも
神の作られた壮大な表現の中では
仮定的なものとして
存在できるのです
自分とそっくりなものが
近くにいるということを想像してごらんなさい
そのものは何をしてくれるでしょう
あなたを助けてくれることもあるでしょう
反対に同じだからこそ激しく憎みあうこともあるでしょう
見てくれは同じでも
まったく違う存在だと言うことを感じて
恐れることもあるでしょう
すべては学びです
あなたがたは双生児という形を通して
自己存在の真実を深く学ぶことができるのです
動物でも植物でも
この世界にいるあらゆる存在と
その生き方から
学びなさい
それは神の
あまりにも壮大で幽玄微妙な
表現の海です
わたしたちは
あまりにもすばらしい世界に
生きているのです