黄金の蝶を吐き
泥のような暗闇に放つ
古の昔より
徒労のごとく繰り返されてきた
神の試みを知りなさい
まだ何も知らず
血を食うことに
塵ほども痛みを感じない
小さな魂に
神は繰り返し愛をささやき続けてきたのだ
あなたは美しいのだと
偉大なる絶対肯定の空の中に
包まれて育ってきたのだということに
あなたがたは気付かねばならない
黄金の蝶は
すぐに暗闇の虫に食われ
溶けるように消えていく
だが残ったかすかな鱗粉はつもり
それは広大な地層を作っていく
あなたがたが目覚め
愛を見ることができるようになった時
その美しくも果てない
広大な金の山脈を
見ることができるだろう
永遠にも等しい年月を
くりかえされてきた
神の愛のささやきを
さあ
許しなさい
捨てなさい
消しなさい
すべての愚かな試みを
あらゆる美しいもののために
いらないものはもう
永遠にいらないのだと