4CATS

この平穏退屈な日々にもそれなりに感動って在るもの。

Link 日笠隼人個展

2010-09-24 15:48:54 | 美術館に行って
先週の金曜日から実家の画廊で「Link」日笠隼人さんの個展が開かれています。

この個展の話がきて、日笠隼人さんのHPを見てすぐに惚れてしまいました。

ひとめ惚れ。構図とかテーマとか空気感とか全部がツボ。

私は絵を見て、そこにストーリーをつけたくなるようなものが大好き。

日笠さんの絵を見てると、そこに幾通りものストーリーが浮かんでくる。
それは人それぞれ違ってて、たとえ作者の意図したものと違っててもそれはそれで充分面白いよね。


そして、今回先生自身にお会いしましたが、すごくすごく穏やな方で、どこか永遠の少年のようでもありました。

ちなみに、ROOTOTEというトートバックブランド×ディズニー×アーティストのバックとして、先生の作品が選ばれ、販売されていました。

これにもやられました。めっちゃくちゃかわいいし、何よりもナイスアイデア。いい大人でも、このミッキー&ミニーのバックなら持っても照れくさくない。(むしろ、誇らしい




今回は、私の友人や昔の絵のお仲間も呼び、この一週間何かと賑やかで楽しかったです。

改めて、人間関係の大切さが身に染みたというか。

そうやって、一日一日を大事に生きてると、いいことがこれからもたくさんたくさん起きそう。


日笠隼人さんの作品はこれからも一ファンとして、楽しみにしていきたいと思います。












武田双雲×百段階段@目黒雅叙園

2010-07-19 16:23:44 | 美術館に行って
はなまるカフェでゲストとして出ていて話を聞いて以来、毎日ブログを読み、私の地元の目黒雅叙園での個展行こうかどうしようか迷って結局、本日最終日に行って来ました。

いや~、行ってよかったです。損するところでした。
本当に感動。書にも、百段階段という舞台にも。

ブログによると、見に行った人が涙してくれて、などなどあり、正直、本当 なんて胡散くさく思ってた私ですが、危く泣きそうになりました。一人だったので、堪えましたが、確実に瞳はウルウルしちゃってた。。。

いい言葉が書き連ねたとこがあるんですよ。それがね、もう自分でもびっくりするくらい心に突き刺さったみたい。

特に印象的で頷けたのが、

先が見えないのは、いつも、いつの時代もそうなんだよ。(書き写したわけじゃないので、100%正確ではないかもしれないけど、)

不景気とか暮らしにくいとか、その他イロイロなことを時代のせいだって風にしてなすりつけてたけど、それってやっぱりちょっと間違ってるよね

百段階段、想像してたのとは全然違ってたけど、想像を遥かに上回った素敵さで、ウットリでした。
時間が許すなら一日中そこにいたいような。京都にでも来たような、そんな気分になれました

また窓から外を覗くと、建物と庭部分がちょこっと見えるのですが、昭和の片隅にタイムスリップしたかのような、何とも不思議な空間に、これまたウットリでした。

双雲×百段階段、最高☆

日洋展@国立新美術館

2010-05-31 13:52:42 | 美術館に行って
日洋展という公募展に行ってきました。いつもはここに母が出しているのですが、今年は不参加。
でもチケットを貰えたので、行ってみました。

母の知人の方の作品を中心に色々見て回り、一番よかったのが、ヴェネチアのサンマルコ広場を描いた作品(写真)広場に集う様々な人物がそれぞれ味があり、上手くて、ずっと見ていたくなります。色は、モノクロに所々パステルカラーが塗られていて、そこも素敵。本気で欲しい。部屋に飾りたいなぁ。と思いました。

その後、お昼を食べにミッドタウンへ。
名古屋コーチンのお弁当を買って、太陽の下が最高に気持ち良いです。

フランソワーズ ジローの個展

2010-03-23 11:33:22 | 美術館に行って
5年以上前に見た大好きな映画“サバイビングピカソ”

これは、ご存知、画家のピカソと駆け出しの画家だったフランソワーズ ジローとの恋、二人が暮らした日々、それから別れを描いた映画で、かなり見ごたえがあり、大いに感動したので、自信をもって人にお薦めしちゃう映画です。

そんなフランソワーズ ジロー。ピカソとの間に二人の子供をもうけ、一人はジュエリーデザイナーで知られるパロマ ピカソがいます。

また、ピカソに唯一立ち向かっていった女性として、ピカソは他の愛した女性たちのように、彼女を歪めて(たとえば、ドラ マールの“泣く女”のように)描くことはしませんでした。

そんな彼女の作品を見てみたいな~と思ってたのですが、叶うことはなく。
今回銀座にあるシャネルビルの4Fで無料公開しているというので、早速行ってみました。
(ちなみに今月30日までです。)


シャネルビルに足を踏み入れることも初めてだったので、今回いい機会となりました。

フランソワーズ ジローの絵、私はかなり好みです。もちろんピカソの影響は大ですが、
色使いにセンスを感じますし、彼女の“赤”はステキ。ついでに絵のタイトルもモチーフもいい。特に最近の作品なんかは、これをそのままシルクのスカーフにしてくれたらなあ、なんて思いました。

本当に見に行ってよかった、と大満足の展示会でした。

ポーラ美術館

2009-08-04 11:08:40 | 美術館に行って
一泊二日で箱根に行ってきました。

今回の予定は、初日は画家の山口鷹さんがやってる“森のガーデンカフェ”でゆっくりまったりし、ホテルで温泉&夕食。
二日目は、“箱根彫刻の森”に行って、そこでランチ後、大好きな御殿場プレミアムアウトレットでショッピング・・・の筈が、初日午前中の大雨に見舞われ、カフェは急遽閉店で、そこで食べようと思って買ったお弁当(鯵の押し寿司)も車の中で食べしばし途方に暮れた後で、ポーラ美術館へ行ってみることにしました。

ポーラ美術館。ちょっと行ってみたかったんだけど、これまでなんとなく機会がなかったの。今回こうゆうことになって思いがけず行くことができてよかったかも。

建物はモダンで、広々。作品も見やすくて、かなりいい作品がいっぱいで見応えがありました。行かなかったけど、カフェ(ケーキが他にはなさそうな感じ)やレストランも良さそうでしたよ

松岡美術館に行って~

2009-04-29 23:33:44 | 美術館に行って
今日は松岡美術館に行ってきました。
松岡美術館は自宅から徒歩3分程のとこにあります。昔は長い塀が続く立派な日本家屋だったところを建て直して美術館にしたのが、およそ10年前。ずっと何となく気になってはいたものの、結局今日まで足を運ぶ機会がありませんでした。

今日は、夫がたまには絵を見たりしたいと言って、百円割引のチラシをもらってきたので思いきって子供も連れて訪れてみました。

展示品は創立者の松岡清次郎さん(事業家だそうです)が世界各地から集めたもので、そうゆう個人のコレクションって、この作品のどこを気に入って購入を決めたのかなあ?などと考えると、一層興味深く、普通の美術館の展示品を見るよりももっと気持ち入り込んで眺めてしまう。

いくらお金持ちとはいえ、無限にあるわけでないお金をつぎ込んで収集した作品なんだもんね。


今回私の中でよかったのが、現代彫刻(全部いいんだけど、ジャコメッティの猫の給仕頭っていう小さい作品とっても可愛い。欲しい)と、ヴラマンク、ラウル デュフィの絵(この画家の絵を見てみたかったんで)。そのほかにも、小さいながらも結構見ごたえのあるエコール ド パリ展だったと思います。美術館自体も庭は綺麗だし、広々としていて非常に落ち着くし。

白金台に来た際は、ぜひぜひ寄ってみてはいいんじゃないでしょうか

ピカソ展

2008-10-11 18:48:48 | 美術館に行って
昨日ピカソ展行ってきました。

六本木ミッドタウンにあるサントリー美術館でやってる「巨匠ピカソ 魂のポートレート」と新国立美術館の「巨匠ピカソ 愛と創造の軌跡」両方はしごすることで、200円引きになるということで、頑張ってはしごして見ました。

が、作品の規模的に圧倒的に新国立の方がやっぱり凄かった。サントリーの方は行かなくてもヨカッタかなあって思いました。(よかったのは猫の彫刻かな。やっぱり)
なので、どちらかと思ってたらやっぱり絶対新国立の方行って下さい。
すごいのがいっぱい来てます。
休憩室にも寄ってみて下さい。飾ってある写真が興味深いです。

それにしても、ピカソって長生きしたとは思うけど、よくもここまでたくさんの作品を残せたなあと本当に感心しちゃいます。たぶん普通の人が考えて考えて練りだした構図や色使いを瞬時にぱっとひらめいて描く、そこが天才といわれる所以かなあって。見てるだけじゃそこまでピンと来なかったけど、ときどき模写してみると、ここにこんな色持ってくるんだ~なんてやっぱり模写ってとても勉強になるものです。


話は違うけど、ただいまWOWOWでやってるサザンのラストコンサート。
たいしてファンてわけじゃないけど、超王道の“愛しのエリー”や“真夏の果実”
“TSUNAMI”と持ってこられて、思わず聴いてて涙でそうになっちゃいました。桑田佳祐も本当に凄い人だなあ

モジリアーニ展と日洋展とランチの話

2008-06-04 20:26:44 | 美術館に行って
今日は国立新美術館に出掛けました。

2時過ぎに到着後、3Fのブラッスリー ポール ボキューズ ミュゼでランチしました。
¥1800のコースにするつもりが、1日限定70食で既に売切れだったので、¥2680のコースに。これは前菜とメインとデザートが選べます。私は前菜にサーモンのパテみたいなのと、メインが鶏モモ肉のポトフ風、デザートは3種類のソースの付いたワッフルを選びました。なかなかのボリュームでお腹いっぱい。とくにサーモンパテがおいしくて、パンにつけて食べましたが、おにぎりに入れてもイケルんじゃないかな~?なんて思いました。またポトフも優しい味で、ワッフルもカリフワで美味しかった。でもパンにつけるバターが¥500の有料なのと、コーヒーがセットにつかないのがちょっと・・¥3000でもいいからコーヒーOR紅茶付きにしてほしいな。。

下から見ると天空で食事するようなそびえた感じに見えますが、中にいるとあまり感じません。ただ空間が広くてカジュアルで気持ちよく食事を楽しむことができました!!


お腹が膨れた後は、日洋展へ。
これは母が毎年出品している公募展ですが、今年は出品せず。
100号サイズがずらっと並ぶ中、知り合いの人たちの絵を探したり、好き勝手に批判したり。

その後はモジリアーニ展へ。ついこの前どこかでやった展示会で見た絵も何点かありましたが、かなりいい作品が来ていたと思います。
私が好きなのはタータンチェックの服を着た女(正式名称は忘れました)また、画家のマリー ローランサンの肖像もありましたが、随分キレイに描いてあったなあ。。あんなキレイな人だったのか??

帰り道、車の中にいるピーターさんを見かけました。キレイだなあと思いました

ムンク展 生命のフリーズ

2007-11-19 00:07:58 | 美術館に行って
上野でやっているムンク展に行ってきました。

そこまで期待してなかったんですが、はっきりいって、すごい良かったです

ムンクの絵って、実はあんまり日本に来たりしてなくて、その前に来たのって、10年くらい前に世田谷美術館でやったムンク展が実は結構やっと本格的に上陸って感じだったのではないか!?と・・


今回のムンク展はもうお腹いっぱいムンクの絵が見れた感じですごく満足。

入ると、最初の部屋にもう大きいのがドーン ドーンってたくさん飾られてるんだけど、色彩も強いし、すごい迫力。

何がすごいと思うんだろう、と暫く考えてみましたが、やっぱりムンクという画家の絵に在るストーリー。それもただ無感動なストーリーじゃなくて、画家自身が生きて感じた苦しみや悲しみが余すところなくキャンバスに投影されているところに何よりの凄みを感じたんだと思いました。

普通、画家ってわりと見たものを描いてると思う、当たり前だけど。構図とか考えながら、美しいもの、心打つ景色、などなど。もちろんそこに自分なりの色や技術を駆使しながら。
昔、ゴッホの絵を見た時に、彼の絵の持つエネルギーの強さに、他の画家(たとえば親友だったゴーギャンとか、または天才ピカソとか)にはないそれこそ炎の画家と言われる所以を感じて、やっぱり凄いわと思ったんだけど、そんなゴッホの絵に表現されている思いとか強さとか、苦しみとかそうゆうのとはまたちょっと違う、ノルウェーの画家ムンク自身の持つ悲しみ、苦しみ、不安、怯え、愛、彼にしか生み出せないストーリーが如実に表わされた絵に、改めて感銘を覚えた感じなのでした。

お国柄もあるのかな~と思うのですが、北欧の方って、ちょっと特別な感じ。空とか空気とか、他のヨーロッパよりもっと暗く渇いてる感じ。ノルウェーの首都オスロ、この名前の響きもなんか好きなんです、なんかズドーンって暗くて重たい感じがして。

今回、“叫び”は来てないんですが、冬のノルウェーに住んでたら、あんな風に突如として叫びたくなるのかもしれない、っていうのは私の勝手な想像なんですけどね。