昨日は一日中外出していたのだ
帰宅したのは午前0時を過ぎていたのだ
都心の飲食店やイベントホールは夏休みを満喫する家族連れで溢れていたのだ
『休みの日くらいは書斎でゆっくりしたいなぁ・・』
というのが私の心の呟きだった
まぁ、それでもこの季節は学生ではないおじさんも高揚するのだ
ムダにテンションが上がってしまうのだ
最近は花火なども気軽に出来ない時代になった
何が変わったのだろうか?
時代や環境という人もいるが・・
その源流にあるのは『人間』だと思う
私が言うのも何だが・・・
少しずつ時代が狂い始めているような気がしているのだ
世の人々のイライラした感じは単なる暑さの為ではないような気がする
ここ数年で『商業地図』が大きく様変わりしたように思う
つまりは『売れる物』が変化したのだ
刻一刻と時代が変化することは否定しないが・・
あまりにも変化が過激で唐突過ぎる感が否めない
売れるべき物が売れず・・
「こんな物が売れるの?」
というような変わり種が爆発的なヒットを記録する事も珍しくない時代になった
私が大好きなモノ達が苦戦している
ギターや車もその一つだといえる
「世の中の人は何にお金を使っているのかな?」
”猫も杓子もスマホ・・”
の時代になった
お金の流れが確実に変化している
”ギターを弾く人がいなくなったのか?”
と問われれば答えはNOなのだ
それなりにギター人口がいることを感じている
これからギターを始めたいと考えているような潜在層も含めれば相当数に上る
しかしながら、それがマーケットに直結しない
楽器店などもこの夏休みが一つの正念場になると思う
ただお客を待っている時代は終わったのだ
「そんな事は分かっているわ~ でも何をすればいいのよ?」
というのが本音だと思う
とりあえずはお客さんの『分析』だと思う
何を求めているか?
ではない
もっと深い階層まで落とし込む必要がある
”何を考えているのか?”
これからの時代はお客さんと同じ目線で物事を考えられる楽器屋さんだけが生き残れる
”良い物を作っていれば売れるだろ?”
この考え方はおそらく30年くらい前に終わっているのだ
売り手側はネットを調査&研究しているだろうか?
他店の価格ばかりを調べているショップも多いと思う
ムダな価格競争に意味はない
むしろ、ギター系のランキングや素人さんが投稿したギターブログをマメにチェックすべきだと思う
素人さんが投稿した動画などにもお宝的なヒントが隠されている
繰り返しになるが・・・
購入者が何を求めているか?
何の為にギターを買うのか?
が最も大事な部分なのだ
お客さんが求める価格帯はその後に考えれば良いのだ
そもそもギターに対して微妙な層をいかに惹き付けるか?
特に音楽が好きなような層は難しい人が多いのだ
自分の世界観を作り上げているタイプが多い
もちろん私もその一人なのだ
私が良く知る『おじさん』も違った意味で変人なのだ
ショップ側としてはかなり扱い難いタイプなのだ
概ね、おじさんはそんな感じなのだ
基本的におじさんは面倒臭いものなのだ
面倒臭い動物を総称して『おじさん』と読んでも大きな間違いではない
本来ならば、おじさんと呼ばれる層は良好なターゲットになる
子供の手も離れ、お金が自由になる年代なのだ
しかも、ドンピシャでギター世代なのだ
しかしながら、昨今はその地図も塗り変わってきた
中高年の貧困が社会的な問題になっているのだ
ギターどころではないのだ
とにかく生活するのが精一杯という人が激増しているようだ
楽器店のお兄さんの話はとても参考になる
「中間の価格帯の動きが悪いですね・・」
読者の皆さんは中間をどのような価格帯だとお考えだろうか?
私は定価で20万円~50万円くらいだとイメージしているのだ
私が持っているエレキもそんな感じだろうと思う
高価でもないが・・決して安くはないという
本来はもっとも売れるべき価格帯なのだ
学生さんが手を出すには少々高いが・・
親の援助があれば、無理ではない価格なのだ
お店側からすれば背中を一押しで購入に至る美味しい価格帯なのだ
繰り返しになるが・・
困窮しているおじさんに息子を援助する余裕はない
もちろん、自分が買うという余裕もないのは当然なのだ
一方で軽自動車が買えるくらいの高価なギターを平然と買っていくお客さんも少なくないという
「しかも現金が多いんですよね~」
楽器街の休日のお金の流れが気になるのだ
私が良く知るおじさんはここ数年、ギター弦とピック以外は何も買っていないと豪語していた
自慢しているのだろか?
良く分からない・・
節約を自慢されても困ってしまう
ギターブログでもリアル楽器店でも『買わない人』が歓迎されることは皆無なのだ
「買ってないね~ 僕も見習って節約しよ!」
という流れにはならない
プロであっても素人であってもプレイヤーは夢を与える存在であるべきなのだ
ネットの動画サイトなどに音源を上げる人は少なくとも弾けない人よりは一歩先へと踏み出している
「僕もギター弾けるようになりたいなぁ・・・」
という人が必ず存在するはずなのだ
人数など問題ではないのだ
そんな層を意識しながら発信している人がどのくらいいるだろうか?
ましてや自分の楽曲に値段を付け販売したいと考える場合、相当に意識を高く持つべきだといえる
ネットに自作の曲を放り込んでおくだけで売れるほど市場は甘くない
誰でも投稿&販売出来る時代になっただけに『濃度』が薄くなっているのも事実なのだ
良くも悪くも目立つだけでも大変な時代になった
幸いな事に読者の目だけは衰えていない
作り手の意識が温くなっても聴き手は意外に熱いなのだ
良い意味で貪欲なのだ
当ブログでも何度か書いているが・・
私の当面の目標は
”良い音を作る・・”
ことなのだ
エピフォンレスポールを弾いている人が圧倒されるような質が高い音を求めている
「やっぱり、ギブソンじゃなきゃダメ?」
「俺も買おうかな? 欲しくなってきたわ」
良い音を発信する為には自分がその音に納得する必要がなる
自分で言うにも何だが・・
私は非常に耳が肥えているのだ
好き嫌いなく音楽を聴いてきた
実際、目の前で上手い奏者の演奏も数えきれないほど聴いて(見て)きた
今度は自分の番だという強い意識がある
私が良い音を発信する順番が回ってきたと感じているのだ
幸いにもそれを発表する場を得られたことを嬉しく思う
誰も聴いてくれないくらい空しくムダな事はない
「特に更新とかしね~わ 面倒臭くね?」
「俺のブログとか誰も見てね~しよ~」
以前におじさんが行き着けの楽器店で常連さんと店員さんに絡んでいた光景が浮かんできた
そんなおじさんに使命感や義務感など皆無なのだ
ベテランとしての自覚や尊厳など見当たらない
こんなおじさんが増えたのだ
楽器が売り難い時代になったのだ
私はギターのランキングサイトをデフォルトを考えているのだ
そもそも、ネットに投稿する層は目立ちたがりで寂しがり屋で・・
そして誰よりギターが好きでもあるのだ
不思議な事にギター系ブログエントリーしながらもほとんどギターのネタを書いていない人も少なくない
最近は特にそれが悪いとは感じていない
それが『現代』なのだ
そいう時代になったと捉える事で納得し解決できるのだ
私が定期的にチェックしているおじさんも数年前までは100%純粋にギターネタを書いていた
ここ最近は純度0%なのだ
自称ギター弾きと言いながらもそこに音楽の匂いはない・・
まぁ、おじさんだけではないが・・
おじさんはテレビに夢中なのだ
ギター関連のグッズを買うくらいならば、テレビの有料コンテンツを買いたいという・・
仮に使えるお金に制限がある場合、優先順位が大事なのだ
結局のところ、ギターは好きだが・・
優先順位の上位にギターを持ってくることが出来ないのだ
理由はいくつか考えられる
「これって俺の指? 何でだろ?」
「メチャ上手くなってるやん? 俺~」
という人ならば、嬉しくなってギターにどんどんお金を注ぎ込むのだ
つまりはその逆も然りなのだ
何年、何十年とギターを弾いているのに・・
まったく上手くならない自分が嫌になっているのだ
昨今は他人の演奏を聴く、見る機会も多くなった
デジモノが無かった時代は
”井の中の蛙・・”
状態の人も少なくなかった
近所や地元で少しくらい褒められた事で有頂天になってしまうという・・
「俺ってプロでやってけるんじゃね?」
「特に得意な事もね~し ギター弾いて食えるの良くね?」
という安易な考えで人生を踏み謝った人も少なくない
行きつけの楽器店にはそんな残党的なおやじさんが結構いるのだ
ギターの先生もそんな中の一人なのだ
先生は冗談が好きなのだ
「ラリーカールトンと共演していたのは俺かもね?」
「今頃、高級住宅街の豪邸で暮らしていたんだろうな」
「海外とかでも演奏したりね・・ モテまくりでさ・・」
先生は遠くを見つめているのだ
先生は本当に上手い
私も求める上手さなのだ
しかしながら、オリジナリティが皆無なのだ
コピーしかできない
「オリジナルの曲、作ったんだよ」
「気に入ったら買ってよね 頼むよ」
先生作曲?のオリジナル曲集を聴いたことがある
ほとんど、すべてのリフがどこかで聴いたことがあるフレーズなのだ
コード進行もギターソロも誰かの真似なのだ
そんな先生に指摘できる人はいない
心優しい私も遠慮しているのだ
まぁ、かくいう私も誰かの真似事だと思うが・・・
私は己を自覚している
それ故に値段など付けたりしない
とにかく、純粋にギターと向き合いたい
何故だか、ここ最近はそんな事ばかり考えている
今回の音源はドラムとベースは打ち込みなのだ
ドラムは生ドラムではないのだ
cubaseとSONARのダブルトラックなのだ
ベースは時間の都合で鍵盤で代用したのだ
聴いていただきたいのはギターなのだ
レスポールのミックスポジションとリアを使い分けているのだ
特に派手な歪みではないが・・・
レスポールのボディとピックアップの質感が指先と耳に伝わるようなトーンを目指したのだ
レスポールでクランチを弾くと何となくペイジ師匠のような音になる
誰が弾いてもそんな音が出る
ギブソンレスポールでなくてはダメな理由なのだ
この音が欲しい(必要)ならば、レスポールを手に入れるべきなのだ
これも気付きなのだ
「ギターなんてどれも一緒じゃね?」
という言う人に付ける薬はない
「知ってる・・ でもお金が足りない・・・」
私はこういう真摯な態度の層を応援しているのだ
大学生ならば、思いっきりバイトに精を出すのも一考なのだ
私も相当に頑張った経験がある
当時はギターではないところに費やしていたが・・・・
頑張れば夢に手は届く
『ギブソンレスポール』