五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

人の本質は不安感

2008年06月22日 | 第1章 意識と知覚
人の本質は不安感。

この概念を生き甲斐の心理学で教えられたとき、目からウロコでした。

不安感や孤独感を感じだすと、疎外感を感じたり、気分が沈んだりと不安な感情が次々湧き出してきます。

自分の信念で仕事を遂行しようとすればするほど、責任感も重くなり、孤独感も深まってきます。
芸術にしてもそうです。自分の心の世界を表に表現しようとすればするほど、自分の内側に籠り、神経質になり孤独感に陥っていきます。
カトリックの洗礼を受ける時もそうでした。自分が世の中に打ち捨てられたような深い孤独感に陥りました。
出産時にも感じました。私は一人なんだな、と。

でも、そうはいっても世の中は、自分の感情とはうらはらに淡々と時が刻まれ、人々の生活も営まれていきます。

個人個人、どの人も、私もあなたも、一面だけで生きてはいません。多角な面を持ちながら、生きています。
自分が不安だからこそ孤独だからこそ、人を大切にできるし、思いやることができるように思います。

ともかく、与えられた自分の命を生かしていくのは自分自身です。

私自身も、何かに向かって、進んでいこうと思った時に現れる不安感は、
「ミネルバの神は黄昏とともに飛び立つ」(簡単にいえば、落ち込んだ時にこそ、知恵(ふくろう)が生まれる)と解釈して、乗り切るコツがつかめてきたように思います。

だからこそ、自分の不安感に踏みとどまる勇気も時には必要かもしれません。

自分の人生は自分のものです。

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