五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

なにも言わない

2009年12月15日 | 第2章 五感と体感
自分の思いを自分の言葉で詰まることなく喋ることができるようになったのは、もしかしたらつい最近かもしれません。

だから私のところを訪ねてくれた中高生が、詰まることなく流れるように喋ってくれることに、尊敬の念を感じます。

音楽が自分の言語だ、という人もいれば、描くことが言葉と同じだ、という人もいます。

私は、絵を描くことが言葉より容易い表現方法でした。

喜怒哀楽を家族と共にする経験は、とても大事です。
「言い訳」や「批判」、「評価的」な言葉は、せっかく湧き上がった喜怒哀楽を萎えさせてしまいます。

画用紙に描くと、自分の世界が広がります。広がった世界は、私だけのものでした。誰からも否定もされず、評価もされません。

ふと、祖父のアトリエで、幼い頃、自由に絵を描かせてもらっていた自分を思い出しました。祖父は、私の絵には、なにも言いませんでした。
学生になり、クロッキーを描きに、しばしばアトリエを訪ねていましたが、そのときも何も言いませんでした。

だから自由に描くことができたのだと思います。

「否定も肯定もせず、ありのまま」を聴いてもらえた時に、人は自由を知るのかもしれません。




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