五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

傾聴のまとめ

2012年08月11日 | 第2章 五感と体感
4日間のブログ「傾聴」をまとめてみました。

「傾聴について」一日目

どうやったら話が上手に聴けるのか・・・

私にとっても永遠の課題かもしれません。

自分自身が、どのように話を聴いてほしいのか。。。
どのような聴かれ方が嫌なのか。。。

この二つを意識してみることから、傾聴訓練をしていきたい、と思います。


「傾聴について」二日目 

テキストは48ページです「人はどうしたら上手に傾聴できるか」

そこには、無防備になれるか?と書かれてあります。
無防備とはどういうことでしょう。

傾聴する側にしても同じ人間です。いろいろな経験をし、今に至っています。人間として同じ立場にあるのに傾聴者は何故無防備でいなくてはならないのでしょう。

もし、自分が悩みを持ち、他者に話を聴いてもらいたいな~と思った時、どんな状態の人に話を聴いてもらいたいですか?
そのことを思いうかべると、なぜ、「無防備」であることが必要なのかが理解できると思います。

傾聴の訓練で、まず大事なことが一つあります。傾聴する側である自分自身の「傾向」。つまり「人とのかかわりにおいて自分はどんな傾向があるか」とか、「自分の考え方の傾向は、どんなものであるか」とか、「自分の湧き出す感情に、パターンはないか?」を検証し、自己分析する必要があるのです。
そのためには、自分が生まれてから現在までの生育史を振りかえってみることが大切な作業となるのです。

自分がどんな「思考と感情と行動」で暮らしているのか。。。

その「自己の傾向」を知らずして、他者を傾聴しようとすると、きっと相手の傾向に巻き込まれて疲れ果ててしまう可能性が大きいかもしれません。

自分の傾向を受容出来ていると、軸がしっかりし、無防備さ、つまり自由自在な自分として相手の感情に共感できるようになるのです。

傾聴するということは、話のあらすじを聴きとることではありません。相手の主張に同意することでもありません。

相手の話す内容から醸し出す「感情を聴きとること」が最も大切なことなのです。

そして、相手の感情を感じ取りながら、その感情の整理が出来るようひたすら傾聴していきます。

答えは、本人が持っているのです。それを傾聴者が侵害してはなりません。

「傾聴について」三日目

昨日のブログでは、「無防備」と「感情の共感」について書きました。

今日は「あるがままに受け容れる」について考えてみます。

何故、今の自分をあるがままに受け容れなくてはならないのでしょう。

苦しいこと。
辛いこと。

できることなら、こんなに苦しいことや辛いことは自分に起こってほしくないことです。

でも、現実は変えることはできません。

理想と現実のギャップが不安感を湧きあがらせます。

このギャップが広ければ広いほど不安感が強くなるようです。

そのような状態の方を傾聴するにあたり、無理やりに「良い方に解釈しようよ、、、とか、違う見方もあるよね、」等と、相手の感情を否定するような対応をしていくと、悩む人は、「自分の話を聴いてくれてない」という思いが強くなっていきます。

そのためには、相手の言葉をあるがままに受け容れる聴き方が大事になってきます。

そして、

ゆったりと、時間をかけて、相手の紡ぐ言葉のペースに合わせて聴いていくことです。傾聴者が主導権を握り、傾聴者の考え方に相手を誘導してしまったり、せっかちに聴いていくと、不安感を持つ人は、次第に傾聴者に対し不安感が湧きあがってくるようです。

つまり、「間」を置く、ということです。

「傾聴について」四日目

無防備・感情の共感・受容・間について書いてきました。

今日は、「理解」することについて書きます。

理解する事とは、一体どういうことでしょうか?

私達は平素の生活において、色々な出会いがあります。
色々な考え方の人がいて、色々な感情の湧き出し方をする人がいて、それぞれの考え方で起す行動も様々です。
現在、地球に70億人の人が住んでいます。
その70億分の1が私であり、かけがえのない私自身の個性です。
だから、違って当たり前なわけです。

傾聴する中で、相手の考え方に賛同することが傾聴としての聴き方ではありません。賛同しなくては傾聴が成立しない、と考えていたら、それは方向性がちょっと違うかもしれません。
賛同するしないに関わらず、理解することはできるわけです。どうしてこういう考え方になったのか、どうしてこういう行動を起こすのかを理解することは、前回に書いた「無防備・感情の共感、受容」に直結しています。

そして、なにより大事なのは「人が好きか」です。

傾聴の条件の中で、もしかしたら一番大切なことかもしれません。

人を愛おしいと思い、人と関わることに喜びを持ち、人と交わることを大切に思う事ができているか。。。

嫌々傾聴していたら、相手は見抜きます。
恐々傾聴してたら、相手は不安になります。
自分の考えを主張するのは、相手を不快にさせるだけです。
思いやりを感じなかったら、相手は嫌な気分になります。

1無防備になっているか。
2相手の感情に共感できるか。
3あるがままに受け容れることができているか。
4間を置いているか。
5理解する努力をしているか。
6人が好きになれるか。

このことを意識しながら傾聴できるよう、私も日々精進したいものです。

本日、山元町の某場所にて「傾聴」勉強会を開かせていただきます。
これに合わせてロジャーズの6条件も共に勉強したいと思います。

駆け足でしたが、4日にわたり、「傾聴について」書きました。参考になればありがたいです。

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