五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

五感で聴く

2012年08月13日 | 第1章 意識と知覚
8月11日、山元町某仮設住宅集会所でのパラソル喫茶のお手伝をしてきました。

前日は佐賀県の看護学校の夏休みを利用してボランティアの旅をしていたハルちゃんと当日の料理のお手伝いをし、夕方から傾聴についての勉強会を行いました。多くの方に「生き甲斐の心理学」の「傾聴について」を聞いていただき、勉強し、実践されていらっしゃる方々からの質問や思いも聞くことが出来、充実した二日間でした。御夕飯を頂きながらの語り合いもありがたいものでした。

パラソル喫茶の当日は、いつもならオアシスにアレンジメントしたお花を準備していくはずなのですが、お盆の時期でお花の種類が少なく、親しい方のお家の庭に咲いているお花を分けてもらい、それを仮設まで持っていき、そこで飾ることとなりました。

ベンチでゴソゴソと準備をしている私に小学生の子供が遠巻きに見に来ました。

「お花、これに飾ってみない?教えてあげるよ」と私

「うん」

ユウカちゃんが、楽しそうにお花をハサミで切っていると、今度はレナちゃんがやってきました。

「私もやりたい」

ユウカちゃんとレナちゃん、夢中になってオアシスにお花を差し始めました。

すると、

パラソル喫茶が始まったことを知らされたおばさま方が、4人、5人と連れ添ってやってきました。

二人の子供が黙々とお花をデザインしているのを見て、皆さんも「あら、やろうかしら」と、口々に。

「家は、四畳半一間だから、テーブル置いちゃうと、他に何もおけないのよ。お線香だって火事になるから立てられないし、お花だって、花瓶倒しちゃうし」等と、言い合いながらも、馴れた手つきでお花をオアシスに差していきます。

小さなフラワーアレンジメントを「それぞれ自分の座るテーブルに飾ってください」とお願いすると、嬉しそうに中に入って行く皆さん。

初めてお会いする人とのラポールを取ることは、きっかけが必要です。
お花のお陰で、私も皆様と話をするきっかけが掴めました。

スタッフ皆で作ったお萩やシソ巻きをほおばりながら、私も仲間に入れていただきました。

五感を使って話を聴くことは、やはり、話の内容だけではないのです。話の内容から醸し出す感情を聴くことなのです。

片づけを終え、ハルちゃんと私に、わざわざお家から出てご挨拶にいらしてくださった方の、「訴える感謝の目」が、ずっと私の目に焼き付いています。

眼差しとの会話のみで、互いに特別な言葉は交わしませんでした。でも、互いに通じ合った気持が嬉しかったのは、たぶん私だけでは無いと思いました。
ささえ愛山元さんのお手伝いをさせていただき、ほんとうに良かった、と思った瞬間でした。

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