五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

啓蟄

2016年03月06日 | 第2章 五感と体感
啓蟄2016年3月6日

3月5日は24節気の啓蟄でした。
春の日差しに土に温もりを覚え、虫が土から顔を出すには相応しく絶好の一日でありました。

奈良の東大寺は、お水取りの六日目。春が一足ずつやってきて、お松明の夜も一日一日温んできているのではないでしょうか?
奈良時代、ひと筆ひと筆経を書き写すことで行が整い、遣唐使が決死の覚悟で唐から書き写した経典を運び、難破した船が数知れない中、生き延びた者がそれらを伝え、そして空海、最澄が密教を伝授し広めてゆくうちに、平安時代になると、仏教の形も変容していきました。女性も出家し仏門に入ることができる時代へとなっていったのです。
鎌倉時代、室町時代へと時間が流れてゆく中、今度は、簡素な美意識を体系化した禅宗が武家社会の確立へと大きな役割を担っていきます。その反面、民衆文化も発達し、民衆の為の仏教も広まっていきました。
いつの時も人々のニーズと満足度、そして幸福感が文化を育み、時代が変容して今に至っているのです。

この時期むくむくと土から顔を出す虫さん達もこの世の創世から自然界の傾向を体得して自ずから生き延びる力を備えてきたのです。

啓蟄の頃から淡い黄緑色が地面を色付かせてくると、奈良の若草山の初いの黄緑が見たくなります。

森羅万象の美しきを徐々に喜ぶ季節がやってきて、それを愛でることのできる「今日」は人生で一番大事な「今」なのかもしれません。



◎○◎○◎講座生の皆様へ◎○◎○◎
琵琶湖の唐崎WSは、4月8日~10日です。今回も琵琶湖周辺の遠足を企画しております。

☆☆ ☆☆
ブログの下に掲載される広告は、私個人に関わるものではなく、一切関係ありません。有料の広告非表示でブログをアップしているのですがスマホ対応はされていないようです。

「生き甲斐の心理学/五感で観る」☆ クりック応援お願いします♪
人気blogランキング




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする