五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

光悦と游ぶ

2016年03月08日 | 悔いのない人生とは?
光悦と游ぶ2016年3月8日

本阿弥光悦 1558から1637年二月三日没 享年79歳
関ヶ原の戦いの後、徳川家康から京都の鷹ヶ峰に9万坪の土地を与えられ、亡くなるまでの20年間、琳派を率いて存分に才能を発揮したマルチクリエーターです。
もともと京都の代々続く刀剣鑑定の家に生まれ、潜在的な審美の力が備わっていた人でありましょうが、豊臣秀吉の頃は、古田織部が大活躍する中、その力を花開くチャンスが訪れず、俵屋宗達との出会い、そして徳川家康によって、江戸時代の始まりの美の世界を作り上げた人と言って良いと思います。

京都の鷹ヶ峰は、私の大好きな場所の一つです。未だ風情の残る街道を上り、光悦寺、源光庵で、侘寂の境地を堪能し、本阿弥光悦の御墓をお参りし、京の街をこの奥座敷から我が物顔で眺めると、京都で育まれた文化の一端が解った様な気になるから不思議です。
光悦の精神が未だ息づいているからなのかもしれません。

今、法政大学能楽研究所(野上能楽研究所)主催で、同大学にて光悦本の謡本が展示されており、見てきました。
茶碗や画、設え等を総体的に観る機会は多く恵まれていますが、謡本に集中する展示は貴重です。表装にも興味があり、行ってきました。

贅を尽くした料紙に金銀を散らし、銀箔を好んだ謡本の表紙画をじっくりと拝見すると光悦の懐で游ぶ唐子のような気分になり、静かな高揚が湧いてきました。こんな仕事できたらいいなぁ。。。さすればもっと嬉し楽しや。。。
自分の游び場は、極僅かなものに過ぎませんが、ともすれば最大にも成り得る宇宙にいるのかもしれぬと思ったり。

まったく御客のいない展示室に友人と二人だけで、存分に感想を述べながら観覧できたことは、まさに光悦と游んだという解釈にもなりそうです。

浸透圧のようにすぅっと光悦が身体に沁み入ったような佳き時間を過ごさせていただきました。


◎○◎○◎講座生の皆様へ◎○◎○◎
琵琶湖の唐崎WSは、4月8日~10日です。今回も琵琶湖周辺の遠足を企画しております。

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