勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

心の鬼

2006-02-04 23:48:39 | Weblog
 入谷の鬼子母神の鬼にはツノがないという。
鬼という字からツノを取ると、「思」という字に似ていると、はぐれ雲さんが言う。
そうか、ツノをとった鬼には思いやりがあるのだ。
我が心に棲む鬼はツノだらけ。思いやりのかけらもない。なにを言おうが「鬼の空念仏」である。

 昨日の節分の豆まきで鬼退治をした方も多いと思いますが、鬼という字のつく諺をいくつか調べてみました。

☆鬼が出るか蛇が出るか
   人形師が観客の好奇心をそそるのに使った口上で、なにが出て
   くるか、なにが起こるかわからないことのたとえ。先の予想がつ
   かないこと。

☆鬼瓦にも化粧
   醜い女でも化粧すればよく見えること。馬子にも衣装と同じ。

☆鬼に衣(おににころも) 
   ①本来鬼は裸でいることから、不要、不釣合いなこと。
   ②内心鬼のように恐ろしい人間が、外面僧衣をつけていることか
   ら、人をあざむくこと。

☆鬼の居ぬ間に洗濯
   怖い人がいない間にくつろぐ事。「洗濯」は命の洗濯の意。

☆鬼の霍乱 (おにのかくらん)
   通常健康な人が珍しく病気になること。「霍乱」は日射病。
   注・悪人が病気になるという意味ではないらしい。

☆鬼の空念仏(おにのそらねんぶつ)
   残忍冷酷な人間が表面だけいかにも慈悲深く見せること。また
   不似合いなこと。

☆鬼の目にも涙
   鬼のように冷酷な者でも、時には慈悲の情を持つことがあると
   いうこと。

☆鬼も十八番茶も出花
   品質の劣る番茶でも出したばかりのときはうまいことから、どん
   なものでも盛りは美しい。醜い娘でも年頃になれば、年相応に女
   の魅力が出てくるものだ。

☆渡る世間に鬼はない
   世間には鬼のように無情な人間ばかりいるわけではなく、人情
   に厚い人間もいるものであるということ。
   注・「渡る世間は鬼ばかり」ではありません。


 あなたの近くには鬼がいますか?
2006.02.04