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「バンザイ!」は最上級の喜びを表わすときに叫ぶ表現方法だと思われる。
先日、はぐれ雲 さんから「万歳」のお題をいただいた。
そこで「万歳」について考えてみました。
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「万歳」の熟語自体は漢語で、中国で乾杯の際に唱える祝福の言葉だった。
万年、長寿、長久の意で、同じ意味の「千秋」と合わせて「千秋万歳」などと使われている。
その「バンザイ」は、喜びや祝意を表す言葉として日本人の中に広まり、定着していった。日清・日露をはじめ、第2次世界大戦などで世界的にも有名になり、国際語ともいえるようになったのである。
HP調べ
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我が人生では何度「バンザイ!」を叫んだ事があっただろうか?
人のためでも、自分のためでも、「万歳」は何度あってもいい。
昨日は、梅も桜も冬の寒さにじっと耐えたからこそ、美しい花を咲かせる事ができるとお伝えした。
人生においても、常に万歳を叫びたいような事ばかりではない。
長い人生には、つらいときも悲しいときもある。それを乗り越えてこそ「万歳」を叫びたくなるときが来るのだろう。
そんな人生の達人たちの手紙がある。先日も紹介した「60歳のラブレター」である。
今日もその中からの一編を紹介します。
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夫から妻へ
君と結婚して30年余、いろいろなことがあった。僕にとって、中でも忘れられない思い出は、まだ子供が小さかったころの夫婦喧嘩だ。
若気の至りで小さなことに腹を立て、
「おまえなんか、実家に帰ってしまえ!」と家から追い出したとき、君は泣きながら出て行ってしまったね。
ガランと寂しくなった部屋で、心配そうに見上げる子供たちの顔を見つめながら、やがて君の実家からかかってくるであろう電話に、どのように対峙しようかとあれこれ考えあぐねていたとき、しばらくしてかかってきた電話口から流れてきたのは、
「もっと自分の女房を大事にしろ!」という聞き慣れた僕のオヤジの叱声だった。
そう、君は自分の実家に帰らずに僕の実家に行ったのですね。
まだ若かった君が悲しみの中でとったとっさの行動に、君の本当の「優しさ、賢明さ」を知り、完敗だと悟りました。
その時、僕は決心したのです。
「君とはもう喧嘩はしない。君を一生大事にしていこう」と。
その後もいろいろと苦労をかけたけど、君を愛する気持ちは変らない。
来年は定年を迎えるけど、無事にやってこられたのは君のおかげだ。
感謝している。
今後もよろしく頼むよ。
岸本 博さん(59歳)
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この奥さんのとった行動に拍手を送りたい。
こんな機転が人の心に大きな感動を与え、二人にとって「万歳!」だったのではないだろうか。
あなたにはどんな万歳がありますか?
人生の最期に「万歳!」を叫ぶ事ができたらしあわせですね。
2006.02.06