
東風(こち)吹かば
にほいおこせよ梅の花
あるじなしとて春な忘れそ
学問の神様「菅原道真」はその優れた才能ゆえ陰謀にあい、京都の北野天満宮から九州の大宰府に左遷されてしまう。
その時に詠んだ歌は余りにも有名である。
文京区湯島にある「湯島天神」は泉鏡花の『婦(おんな)系図』の舞台として知られ、梅の名所としても名高い。
天神下の交差点から不忍池を右に見て、切通(きりどおし)坂を上るとそこが湯島天神。


湯島通れば 思い出す
お蔦・主税の 心意気
知るや白梅 玉垣に
残る二人の 影法師
忘れられよか 筒井筒
岸の柳の 縁結び
かたい契りを 義理ゆえに
水に流すも 江戸育ち
青い瓦斯燈 境内を
出れば 本郷切通し
あかぬ別れの 中空に
鐘は墨絵の 上野山
『湯島の白梅』 佐伯孝夫 作詞
夫婦坂の階段をゆっくり上がると境内には「湯島の白梅」のメロディーが流れ、枝垂れ梅や紅梅、白梅があの有名な台詞を思い出させる。





「別れろ切れろは芸者のときに言うものよ」
元芸者のお蔦を身請けして妻にしている事が恩師の酒井にばれ、主税(ちから)はお蔦と別れさせられてしまう。
「俺を棄てるか、婦(おんな)を捨てるか」 と酒井に迫られて、お蔦と別れる場面でのこの有名な台詞は、芝居用にあとから書き足されたものだという。
夫婦坂のほかにも、女坂・男坂があり、女坂に比べ男坂は急勾配で、この階段の梅はまだ2分咲きほど、見頃はこれからのようです。


この男坂では、歌手の小椋 桂さんが、録画撮りをやっていた。

この時期は受験も済んで、合格のお礼参りだろうか、学生さんの姿も目に付いた。



境内の梅は2~3分咲き、見ごろはまだまだ先のようです。
2006.02.27