勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

東風吹かば・・・

2006-02-27 23:56:35 | Weblog

  
 東風(こち)吹かば 
       にほいおこせよ梅の花 
                 あるじなしとて春な忘れそ


 学問の神様「菅原道真」はその優れた才能ゆえ陰謀にあい、京都の北野天満宮から九州の大宰府に左遷されてしまう。
その時に詠んだ歌は余りにも有名である。

 文京区湯島にある「湯島天神」は泉鏡花の『婦(おんな)系図』の舞台として知られ、梅の名所としても名高い。
天神下の交差点から不忍池を右に見て、切通(きりどおし)坂を上るとそこが湯島天神。

 

       
       湯島通れば 思い出す
       お蔦・主税の 心意気
       知るや白梅 玉垣に
       残る二人の 影法師

       忘れられよか 筒井筒
       岸の柳の 縁結び
       かたい契りを 義理ゆえに
       水に流すも 江戸育ち

       青い瓦斯燈 境内を
       出れば 本郷切通し
       あかぬ別れの 中空に
       鐘は墨絵の 上野山
               
             『湯島の白梅』    佐伯孝夫 作詞
 

 夫婦坂の階段をゆっくり上がると境内には「湯島の白梅」のメロディーが流れ、枝垂れ梅や紅梅、白梅があの有名な台詞を思い出させる。

 
 
 
 
 

 「別れろ切れろは芸者のときに言うものよ」
元芸者のお蔦を身請けして妻にしている事が恩師の酒井にばれ、主税(ちから)はお蔦と別れさせられてしまう。
「俺を棄てるか、婦(おんな)を捨てるか」 と酒井に迫られて、お蔦と別れる場面でのこの有名な台詞は、芝居用にあとから書き足されたものだという。

 夫婦坂のほかにも、女坂・男坂があり、女坂に比べ男坂は急勾配で、この階段の梅はまだ2分咲きほど、見頃はこれからのようです。
 
 

 この男坂では、歌手の小椋 桂さんが、録画撮りをやっていた。


 この時期は受験も済んで、合格のお礼参りだろうか、学生さんの姿も目に付いた。
 
 

 境内の梅は2~3分咲き、見ごろはまだまだ先のようです。
2006.02.27