勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

2006-02-20 21:16:46 | Weblog
 台東区根岸は、昔から「根岸の里のわび住い」といわれ、文人や、画家、噺家などが好んで住んだ下町情緒の溢れた町でもある。

 昨日紹介した、鶯谷駅界隈の老舗のひとつ、「五十嵐提灯店」もその歴史の古さを誇る匠の店である。
        
 店内は江戸時代から続くその歴史を物語るような、職人の仕事場という雰囲気があり、四代目のご主人、五代目のご長男、そして奥様の3人で仕事をしているという。
 
 
 

 浅草寺の提灯をはじめ、多くのお寺の提灯も手がけたという、匠の職人技によって作り出されるこの提灯も、最近はパソコンで作る文字を貼り付けるだけの、安価なものがもてはやされることを嘆いていた。

 ここから数分のところには、江戸名所図絵や広重の錦絵に描かれ、江戸名松の一つに数えられたという「御行の松」がある。
現在の松は三代目で初代は樹齢350年以上といわれている。
 

             昭和3年枯死した初代御行の松の幹

 この松は、樋口一葉の作品「琴の音」や子規の俳句の題材にもなったという。

 「松一本根岸の秋の姿哉」  子規

 このすぐ手前には、こゞめ大福で名高い『岡埜栄泉』がある。


 歴史ある根岸の里、ちょっと寄り道はいかがですか?
2006.02.20