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来年の北京五輪マラソン代表の国内選考会が開幕!「Road to 北京 マラソン代表サバイバルシリーズ」第1弾の東京国際女子マラソンは、アテネ五輪金メダリストで日本記録保持者の野口みずき選手と前日本記録保持者の渋井陽子選手の直接対決に注目が集まりました。他にも大南博美、前回2位の尾崎朱美も出場。海外勢からは、サリナ・コスゲイ(ケニア)、2004年優勝のブルーナ・ジェノベーゼ(イタリア)が参戦しました。
スタートから先頭集団が10人に絞られ、5キロ時点で6人まで減っていきます。10キロ過ぎに尾崎が後退、15.5kmで大南とジェノベーゼが遅れ、先頭集団は野口、渋井、コスゲイの3選手で形成。
3人の先頭集団は折り返し地点を過ぎても変わらず。折り返し地点では渋井が先頭、野口2位、コスゲイ3位と縦並びの状態。27キロ地点で野口が一旦先頭に立ちますが、渋井とコスゲイも着いていきます。29キロ過ぎにレースが動きます。渋井が遅れ始め、野口とコスゲイの差がじわじわと拡がる。渋井は完全に脱落。勝負は野口とコスゲイの一騎討ちとなりました。
32キロで野口が引き離しに掛かりますが、コスゲイもなんとか追走。そして36キロを過ぎて野口が一気にスパート!コスゲイを完全に突き放しました!
完全に独り旅となった野口は、コース最大の難関・飯田橋~四谷の上り坂を悠々と登りきると、ゴールの国立競技場へ。最後は余裕で観客に手を振るパフォーマンスを見せ、トップでゴールイン。優勝タイムは2時間21分37秒!山口衛里さんが持っていた2時間22分12秒の大会記録を35秒上回る大会新記録を樹立しました!
一方、精神的にズタズタ&ボロボロの渋井は7位でゴール。前回の大阪と同様、惨敗に終わりました。
1位 野口みずき
2時間21分37秒(大会新)
2位 S・コスゲイ
2時間23分31秒
3位 B・ジェノベーゼ
2時間27分35秒
4位 尾崎朱美
2時間28分39秒
5位 大南博美
2時間30分24秒
6位 挽地美香
2時間34分14秒
7位 渋井陽子
2時間34分19秒
8位 Z・バルシュナイテ
2時間34分29秒
9位 J・ルース
2時間39分12秒
10位 大久保絵里
2時間40分12秒
今年の東京国際女子は、野口みずき選手が2位に約2分以上の差を引き離しての圧勝でした。これで野口選手はマラソン3連勝。通算成績では6戦5勝となりました。勝負を決めた35~40キロのスプリットタイムは16分56秒!難所を簡単に乗り越えたから大会新記録が生まれたのかもしれません。このタイムを見れば、北京五輪代表は確実、連覇も期待できそうです。
7位の渋井選手は、今回も勝負弱さを露呈しました。先頭集団に離されるとその後は大幅にペースダウン。上り坂のときはジョギング状態でした。競技場に入り、ゴール手前で挽地選手に抜かれてしまいました。普通のランナーだったらリタイアしていたでしょう。これで北京五輪出場は完全に断たれた渋井選手。同僚の土佐選手と出場する夢は潰えました。今後の進退はどうなるのか?
今回のマラソンには、タレントの長谷川理恵さんが出場しました。結果は3時間29分40秒で300位と無事に完走しました。次は東京マラソンに出場?また、毎年東京国際女子マラソンに出場している松田千枝さんは、残念ながら途中棄権という結果に。今回が資生堂所属としては最後のレースだっただけに悔しかったかもしれません。本当にお疲れ様でした。
次回第2弾は12月2日の福岡国際マラソン。福岡では高岡寿成、藤田敦史、油谷繁、佐藤敦之が出場予定。ハイレベルな戦いになるかもしれません。外国勢はポール・テルガトが出場。最強ランナー相手に、日本勢はどう立ち向かっていくのか?