昨日のジャパンカップダートはヴァーミリアンがレコードタイムで優勝、今日は東京競馬場のフィナーレを飾る大一番・ジャパンカップが行われました。凱旋門賞を制したディラントーマスが出走回避、メイショウサムソン、ウオッカとの直接対決が幻となってしまいましたが、そのショックを吹き飛ばすかのようなレースとなりました。
今年は日本から14頭、海外勢はペイパルブル(英国)、サデックス(イギリス)、アルティストロワイヤル(米国)、ハリカナサス(アイルランド)の4頭が参戦、フルゲート18頭で争われました。
直前までの単勝オッズは、⑩メイショウサムソンが圧倒的な1番人気で1.8倍、2番人気には⑪ウオッカで6.1倍、3番人気には⑨インティライミで7.4倍、その後に②ポップロック、④アドマイヤムーンが続きました。
スタートで鼻を切るはずだった⑥ヴィクトリーがやや出遅れる形となります。先行争いで⑫フサイチパンドラが好スタートを切りましたが、⑤チョウサンが先頭に躍り出ます。2番手に③コスモバルク、そのあとポップロックとフサイチパンドラが並走、 アドマイヤムーンは5番手、その後ろに⑱デルタブルースが追う。メイショウサムソンは9番手からチャンスを窺うといった感じか、ヴィクトリーは11番手で先行争いに加われず。インティライミは14番手、ウオッカは最後方で最後の末脚に懸けます。
3コーナーでサムソンがペースアップ、先頭集団に接近していく。アドマイヤムーンは内側、ウオッカはまだ最後方のまま。
残り600mを切って最後の直線へ。まだチョウサンが先頭で粘るが、フサイチパンドラが捉えようとするも、サムソンが襲い掛かる!他にもデルタブルース、ポップロック、アルティストロワイヤルが先頭争いに加わる勢い!更にウオッカも強烈な追い上げを見せる!しかしダービーの奇跡の再現は難しい!横一線の先頭争いからアドマイヤムーンが抜け出した、サムソン、ウオッカが追走するも届きそうにない!残り50mでポップロックが急接近、2頭並んでFINISHしましたが、わずかにアドマイヤムーンが粘ったか…。
写真判定の結果、1着はアドマイヤムーン!天皇賞のリベンジ達成!ポップロックはまたしても2着。3着にメイショウサムソン、ウオッカは伸びきれず4着に終わりました。
最終成績と払戻金です
1 アドマイヤムーン 2:24.7
2 ポップロック アタマ
3 メイショウサムソン クビ
4 ウオッカ 1馬身
5 デルタブルース 1.1/4
6 チョウサン クビ
7 ペイパルブル 2馬身
8 アルティストロワイヤル 3/4
9 フサイチパンドラ クビ
10 インティライミ 1.1/2
11 サデックス アタマ
12 エリモハリアー 1/2
13 コスモバルク 3/4
14 ドリームパスポート 1/2
15 ローゼンクロイツ 1馬身
16 ヒラボクロイヤル 5馬身
17 ハリカナサス 3馬身
18 ヴィクトリー 7馬身
単勝
4 1,090円
複勝
4 240円 2 180円 10 110円
枠連
1-2 3,530円
馬連
2-4 3,660円
馬単
4-2 8,100円
ワイド
2-4 830円 4-10 360円 2-10 230円
3連複
2-4-10 1,450円
3連単
4-2-10 15,980円
今年のジャパンカップは6着まで日本勢が独占、外国勢はペイパルブルの7着が最高でした。優勝したアドマイヤムーンは、宝塚記念以来のGI制覇、国内で2勝、ドバイを含めて通算3勝目です。馬主のダーレー・ジャパン・ファームはこの勝利がJRA初勝利および初重賞、初GI制覇となりました。初勝利がジャパンカップだなんて信じられません。アドマイヤムーンに騎乗した岩田康誠騎手はGI3勝目、地下馬道で感動のあまり号泣していました。
2着のポップロックは、鞍上のオリビエ・ペリエ騎手が必死に鞭を入れ、ゴール前で並ぶも、アドマイヤムーンを交わすことが出来ませんでした。これでGI2着は3度目。必ず電光掲示板に載る馬なんですが、なぜか惜しいんですよねぇ。ナイスネイチャのような「記憶に残る無冠馬」にはなって貰いたくないです。
3着のメイショウサムソンと4着のウオッカは、外に回りこんだのが敗因だったのかもしれません。両馬がダービーを制したときは、内側に回っていました。メイショウサムソンは今後、当然のように有馬記念に出走予定。ウオッカの有馬参戦については、オーナーと話し合う予定です。有馬記念では、サムソンVSウオッカVSダイワメジャーVSダイワスカーレットの対決が見られるかもしれません。
レース終了後、アドマイヤムーンがジャパンカップを最後に現役引退を表明。今後は北海道日高町のダーレージャパンスタリオンコンプレックスで種牡馬生活を送る予定です。通算成績は17戦10勝でした。有馬記念に出走して欲しい馬の1頭だっただけに非常に残念です。ターフを盛り上げた馬がまた去っていく…。まだ続けられたけど、本当にお疲れ様でした!