5日未明、ドバイから競馬ファンにとっては嬉しいニュースが飛び込んできました!メイダン競馬場にて行われたドバイワールドカップの前哨戦「アル・マクトゥームチャレンジ ラウンド3レース」(GⅡ・オールウェザー2000m)でレッドディザイアが優勝しました!このレースは14頭が出走し、日本から⑬レッドディザイアと⑧ウオッカの2頭が参戦。外国勢では、昨年の凱旋門賞3着の⑪キャバルリーマン、昨年のドバイW杯2着馬⑤グロリアデカンペオン、メイダンで2勝している②アリーバー、①リザーズディザイアと強敵ぞろいでした。
スタートでグロリアデカンペオンと③ミスターブロックが好スタートを切り、⑭ジョールイスがやや出遅れて最後方に。ウオッカは3,4番手と好位につき、レッドディザイアは後方2番手でゴール板通過。1,2コーナー地点でグロリアデカンペオンが先頭、2番手に⑦ボングラン、ミスターブロック3番手、4番手集団にウオッカとリザールディザイアがいる。ウオッカの隣にいた⑫レバローロが3番手に浮上。中段の7番手にキャバルリーマン、後方にはアリーバー11番手、レッドディザイア12番手で3コーナーへ。
残り600mで14頭が一団となり、グロリアデカンペオンが依然として先頭。ウオッカは5,6番手、レッドディザイアはまだ後方待機。そして4コーナーから最後の直線に入り、先頭争いはカンペオンとミスターブロックの2頭の追い比べ。ウオッカは外に持ち出すが、あまり伸びないようだ。そして大外からレッドディザイアが襲いかかり、ウオッカやキャバルリーマンをかわすと、ゴール手前で逃げるグロリアデカンペオンを捕らえて1着ゴールイン!なんという末脚だ!直線で豪快に差し切って逆転勝利です!2着には逃げ粘ったグロリアデカンペオン、キャバルリーマンは7着、ウオッカは8着に敗れました。
久しぶりに日本の馬が海外のレースで勝利!レッドディザイアがドバイ初挑戦で鮮やかな差し切り勝ちで見事に重賞制覇を成し遂げました。未体験の馬場で苦戦するんじゃないかと思われたんですが、直線で大外から一気にごぼう抜き、GI7勝のウオッカ、ブラジルのエース・グロリアデカンペオン、キャバルリーマンといった世界の実力馬を破って金星奪取。ディザイアの強烈な末脚にドバイのファンも衝撃を受けたんじゃないかと思います。
松永幹夫調教師も「まさか勝つとは」とこの結果に驚き、鞍上のオリビエ・ペリエ騎手は「素晴らしい馬だ」とディザイアを讃えていました。当初はドバイ・シーマクラシックに出走予定だったんですが、オールウェザーで結果を出した事で、ドバイワールドカップに変更する可能性も出てきました。距離も2000mと同じだから、GI制覇のチャンスは充分にあるでしょう。ぜひともドバイワールドカップに参戦して、今回のような直線での大外強襲をもう一度起こしてもらいたいですね。
3年連続のドバイ遠征となるウオッカは、道中は5番手と好位置だったんですが、直線で伸び足を欠いて8着に敗れました。ドバイで走るのはこれが4度目なんですが、なかなか結果を出せず。今回は初めてのオールウェザーで慣れないところを露呈、ラストランのW杯に向け大きな不安を残す形となりました。こうなりゃ大一番で発揮する「ルメール・マジック」に期待するしかない。
現地時間27日のドバイ・ミーティングまであと20日、ドバイW杯はウオッカ、シーマクラシックはブエナビスタが出走します。他にもゴドルフィンマイルでグロリアスノア、ドバイゴールデンシャヒーンにローレルゲレイロが選出されました。そして前哨戦で勝利したレッドディザイアの動向も気になります。ドバイミーティングでの日本勢の健闘を祈っています。ドバイで「金メダル」獲得を目指して、頑張れニッポン!