9月に開幕したロンドン五輪アジア最終予選、3月14日に最終戦を迎えました。半年に渡る戦いもいよいよクライマックスです。U-23日本代表は前回ののアウェー・マレーシア戦に勝利し、勝ち点12でC組首位に返り咲くとともに五輪に王手をかけました。最終戦はホーム・国立競技場でバーレーンと対戦。この試合で日本が勝つか引き分け以上で1位通過、5大会連続の五輪出場が決定します。聖地・国立での最終決戦、関塚JAPANはロンドンの切符を手にできたのか?
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GK 1 権田修一
DF 4 酒井宏樹
DF 5 比嘉祐介
DF 12 浜田水輝
DF 13 鈴木大輔
MF 3 扇原貴宏
MF 10 東慶悟
MF 14 原口元気
MF 16 山口蛍
MF 17 清武弘嗣
FW 7 大津祐樹
左ふくらはぎ痛で戦列から離れていた清武が久々の先発出場、海外組の大津が1トップに入りました。
日本の運命が決まるこの一戦、開始3分に日本は扇原のロングパス→大津が胸で落とし、東がミドルシュートを放ちますが、ボールは相手DFに当たった後、サイドネットに直撃。続く左CKは扇原がセンタリングするも、GKにキャッチされます。バーレーンは12分、左CKのこぼれ球をハルバンがシュートするも酒井にブロックされ、逆に日本がカウンターを仕掛け、左サイドにいた東が前線へパスを入れるが、大津には通らず。
18分、山口が相手ボールを奪うと、左サイドの東のクロス→原口がゴール中央でヘディングシュートするが、GKの正面。20分には酒井が右サイドを突破し、DFをかわしながらペナルティエリア内に進入して大津にパス、しかし大津のトラップが大きくシュート打てず。ここは酒井がシュートすべきだった。23分、原口と清武が立て続けに狙うも枠を捉えられない。
前半33分、左サイドの比嘉のクロス→大津が頭で合わせるもバーの上。バーレーンは34分、右CKをショートで繋ぐと、ショワイテルのクロスは比嘉にクリアされ、こぼれ球をハルバンが狙うも日本DFがブロック→ボールが左の位置でフリーのアルフセイニのところに渡るも、シュートはブロックされた。日本、バーレーンの波状攻撃をを守り抜いた。
38分、アルフセイニが右サイドをドリブルで仕掛けた後にクロス→ゴール前で酒井が頭でクリアしたが、あわやオウンゴールに。日本は前半44分に原口のパスを受けた東がマイナスの位置でグラウンダーのクロスを入れ、比嘉が左足を振り抜くもゴールならず。結局前半は0-0で折り返し。
後半、先にチャンスを掴んだのはバーレーン。7分に味方のミドルシュートがDFにブロックされた後、縦の浮き球のパスにアルフセイニがエリア内で抜け出すも、シュートは権田に抑えられます。日本は後半10分、濱田→比嘉→原口とつなぎ、左サイドを抜け出した原口がギリギリの位置でグラウンダーで折り返し、走り込んできた扇原が右足で合わせてゴール!日本に待望の先制点が生まれた!12分、バーレーンもすぐさま反撃し、シュバルが右サイドでシュート性のクロスを入れるが、GK権田がパンチでクリア。
後半14分、原口が左サイドでスルーパスを入れ、DFラインを抜け出した東がドリブルからグラウンダークロス→中央の大津がゴール前で倒れるも、右にいた清武が右足で流し込んで2点目!日本に大きな追加点!ロンドン五輪行きをグッと引き寄せた!!
勢いに乗る日本は後半18分、山口が前線へロングパス、DFラインの裏にいた清武が胸で落としてからスライディングシュートするも、ボールはポストに直撃。22分には右サイドでのFKを濱田が頭で合わせるもGKの右手に阻まれ、こぼれ球を原口が放つもゴール左に外れて3点目ならず。
後半32分、清武に代わって入った永井謙祐が東のスルーパスに反応するもシュートに持ち込めず。34分には永井のパス→原口シュート打てない。その後はバーレーンが反撃を試みるも、日本DF陣が最後まで1点も許さず試合終了。日本が2-0でバーレーンを下し、5大会連続の五輪出場を決めました。
関塚JAPANがロンドンの切符を手に入れた!引き分け以上で1位通過となる大一番、前半は何度もチャンスがありながらも無得点に終わりましたが、後半に扇原選手が先制点を決めると、清武選手がロンドン行きを決定付ける追加点を挙げました。セレッソ大阪コンビの活躍でバーレーンに2-0と快勝。最終戦を白星で飾り、グループC首位を確定させました。
先制ゴールを奪った扇原選手は、得意の左足では無く右足でゴールを決めて見せました。試合後のインタビューでは「右足でのゴールは記憶にない。いいボールが来てとっさに右足が出た」と語っていました。右足でもいいモノ持ってるじゃな~い!この最終予選では日本のゴールを何度も演出し、五輪出場に大きく貢献。五輪でもレギュラーとしてゴールをたくさんお膳立てして欲しいですね。
2点目を決めた清武選手は、最終予選が始まる前は関塚JAPANの司令塔として期待を寄せながらも、ふくらはぎ痛で離脱。ケガから復帰したこの試合で復活のゴールを決めて復調をアピール。後半18分にはDFラインを抜け出して2得点目かと思われましたが、シュートがポスト直撃。あれは決めてほしかったなあ。今年もザックJAPANとU-23の掛け持ちで多忙になると思うけど、ケガなく五輪を迎えられる事を願っています。
この最終予選を振り返って、初戦のマレーシア、2戦目のバーレーン戦、3戦目のシリア戦に勝利し、3連勝と絶好調。最終戦を待たずに決まるのかと思われました。しかし、4戦目のシリア戦で悪夢の敗戦で首位転落。5戦目のマレーシア戦で完勝すると、シリアがバーレーンに負けて首位返り咲き。最終戦のバーレーン戦に勝利し、ロンドンの切符を掴みました。一度は崖っぷちに立たされながらも這い上がり、そして夢のロンドンに辿りつきました。楽だったのに厳しかったなあ。
最終予選も終わり、これからはアピール合戦が始まります。五輪では18人しか登録されず、香川真司、酒井高徳、宮市亮、宇佐美貴史といった海外組、24歳以上のオーバーエイジ枠もあるので、今回招集されたメンバーが本番で何人残るかは全く分かりません。香川選手と宮市選手が入ったら面白そうなんだけど…。
なでしこジャパンに次いでU-23代表も決まり、サッカーは男女ともにロンドン五輪に出場することになりました。これでまた一つ楽しみが増えましたね。男子代表は決勝トーナメント進出&メキシコ五輪以来のメダル獲得、なでしこは金メダル獲得の期待がかかっています。関塚JAPANがなでしこパワーにあやかって快進撃を見せてほしい!