日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

柴原洋さん引退試合。現役最後の打席でランニングホームラン!?

2012年03月05日 | HAWKS

福岡ソフトバンクホークスは3日から本拠地・福岡ヤフードームでのオープン戦が続き、3日のロッテ戦では、開幕投手を務める攝津正投手が3回無失点に抑えると、新垣渚投手が復活に手ごたえを見せるピッチングを披露。でも試合は1-1の引き分けに終わりました。4日も前日と同じく千葉ロッテマリーンズと対戦。この日は15年間ホークス一筋、昨季限りで引退した柴原洋さんの引退試合でもありました。


スタメンはこちら
1(二)本多雄一
2(遊)明石健志
3(中)内川聖一
4(指)松中信彦
5(左)ペーニャ
6(一)小久保裕紀
7(右)多村仁志
8(三)松田宣浩
9(捕)細川 亨 
 (投)帆足和幸
この日は内川が3番センターに入り、4番には松中が起用されました。新外国人のペーニャが5番で先発出場し、松田が8番に下がりました。先発投手は西武から加入し、左のエースとして期待されている帆足和幸でした。

オープン戦初登板の帆足は、初回にロッテ先頭の伊志嶺翔太から空振り三振を奪いますが、根元俊一と井口資仁に連続ヒットを浴び、1死1,3塁と先制のピンチを招きます。この場面でホワイトセル(元ヤクルト)を2塁フライに打ち取ると、サブロー(大村三郎。巨人から復帰)をレフトフライに抑えて3アウト。立ち上がりのピンチを0点で切り抜きました。2回には2死から里崎智也にレフト前ヒットを許すも、後続を打ち取り無失点。結局2回を投げた帆足は、3安打無失点とまずまずの内容でした。
打線の方は1回、先頭の本多がロッテ先発・渡辺俊介からレフト前ヒットを放つと、明石の場面で2塁への盗塁を決め、さらに外野フライの間に3塁まで進みます。1死3塁となり、内川が遊撃ゴロに倒れますが、3塁から本多が生還して1点を先制します。4回、2アウトからペーニャ四球、小久保ヒットで1,2塁と追加点のチャンスを掴み、多村が初球を叩き、左中間を破るタイムリー2塁打。ペーニャと小久保が生還して2点を追加し、3-0とリードを拡げます。
5回、3回から2番手で登板していた岩嵜翔が、四球とヒットで無死1,2塁と反撃のピンチを背負いますが、伊志嶺を遊撃ゴロ併殺打に打ち取ると、2死3塁で根元を1塁ゴロに仕留め、相手の反撃を0点に抑えました。6回、ホークスはこの回先頭の内川が、ロッテ3番手・古谷拓哉の5球目を捉え、レフトスタンドに飛び込むソロ本塁打で4-0としました。
しかし7回、4番手としてマウンドに上がったカストロが、1死から岡田幸文に死球を与えると、角中勝也にセンター前ヒットを許して1,3塁とされ、根元にライト前タイムリーを許して1点を返されます。なおも2死1,2塁でホワイトセルに左中間へのタイムリー2塁打を浴びて2点を失います。カストロは3本のヒットを浴びて3失点。4点差が1点差まで縮まりました。
その後は8回に金沢健人、9回はファルケンボーグがロッテ打線を3者凡退に抑えて試合終了。ホークスが1点差で逃げ切り勝ちし、オープン戦2勝目を挙げました。


オープン戦 2012/03/04(日)
ソフトバンク-ロッテ 2回戦 
(ソフトバンク1勝1分、ヤフードーム、13:00、26719人)
M 000 000 300  3
H 100 201 00x  4
【投手】
(ロ)渡辺俊、藤岡、古谷、木村、薮田-里崎、金沢
(ソ)帆足、岩崎、千賀、カストロ、金沢、ファルケンボーグ-細川、堂上、高谷
【責任投手】
(勝)帆足1試合1勝
(S)ファルケンボーグ2試合1S
(敗)渡辺俊1試合1敗
【本塁打】
(ソ)内川1号ソロ(6回、古谷)


今回の試合は、先発の帆足投手が2回無失点に抑えれば、2番手の岩嵜投手が2度のピンチを上手く切り抜けて3回無失点と開幕ローテに少し前進。打線の方は内川選手が2安打2打点と活躍し、6回の第3打席ではオープン戦チーム第1号ホームランを放ちました。松田選手も2安打のマルチヒットをマークしました。


そして試合後、柴原さんの引退セレモニーが行われ、スタンドから応援歌が流れた時には思わず涙を浮かべていました。現役最後の打席では、ダイエー時代の優勝メンバーが集結し、鳥越裕介コーチがショート、柴原さんと同期入団の井口選手が2塁の守備に就きました。
注目の最後の打席、カウント2ボール2ストライクで迎えた5球目を1塁線へ打ち上げてしまうが、松中選手はキャッチせず、本多選手と内川選手がボールを転がしてファウルにしました。そして8球目を叩きつけ、セカンドへの打球を井口選手がトンネル→ボールが転々とする間に2塁を蹴って3塁を回り、そのまま滑り込んでホームイン。ダイヤモンド1周を走り切った柴原さんに場内からは惜しみない拍手が沸き起こりました。
井口選手、内川選手、秋山監督、柴原さんの家族から花束が贈られた後、引退スピーチで両親と支えてくれた家族、コーチたちにに対しての感謝の言葉を述べると、ファンに向けては「背番号1・柴原洋は見納めです。目に焼き付けて帰ってください」と訴え、「またホークスのユニフォームを着れるように、しっかり勉強して帰ってきます。15年間ありがとうございました」と述べました。

引退セレモニーといえば、しんみりとしたイメージが付きまといますが、今回はとても明るいものでした。チームメイトだった井口選手と鳥越コーチが守備に入ったこと、エラーからのランニングホームランという演出もよかったです。柴原さんの最後の雄姿をライブで見られてよかったわあ。15年間お疲れ様でした。今度はコーチとしてホークスに戻れる事を期待しています。





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