ポルトガルで行われている女子サッカーの国際大会「アルガルベカップ」の初戦で、ノルウェーを相手に逆転勝ちしたなでしこJAPAN、日本時間の２日はFIFA女子ランク12位のデンマーク女子代表と対戦しました。５日に強敵・アメリカとの試合が控えているだけに、この試合も勝利し、勝ち点３を積み上げておきたいところでした。
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GK 12 福元美穂
DF 2 近賀ゆかり
DF 3 岩清水梓
DF 4 熊谷紗希
DF 15 有吉佐織
DF 14 田中明日菜
MF 8 宮間あや
MF 16 伊藤香菜子
FW 21 京川舞
FW 19 高瀬愛実
FW 20 菅澤優衣香
ノルウェー戦から先発メンバーを大幅に入れ替え、主力陣は温存して控え組中心で臨みました。GKには福元、DFの岩清水がケガから復帰し、左サイドバックには鮫島彩に代わり有吉が入りました。18歳の京川舞が中盤の右サイドで先発に起用されました。FWは高瀬と菅澤の同世代２トップ。ここで結果を出し、ロンドン五輪代表入りに近づくのは誰だ？
デンマークのボールで始まった前半、立ち上がりから日本が試合の主導権を握ります。開始４分、宮間が中央からロングシュートを放って行ったが、GKに正面でキャッチされます。８分には高瀬が宮間のパスに反応して抜け出すもオフサイド。13分、近賀のロングパス→高瀬が頭で落とし、田中が反転してシュートを打つもGKの正面。20分には有吉が左サイドを突破してペナルティエリア内に侵入してグラウンダーのクロスを入れるが、宮間には合わず。23分、右サイドの京川のクロスのこぼれ球を宮間が右足で合わせるが、GKの好セーブに阻まれゴールならず。
前半27分、菅澤のパスを受けた京川が、ドリブルから切り返してシュートを放ったが、GKにキャッチされて代表初ゴールならず。37分、左サイドで宮間→京川→有吉クロス→菅澤ヘッドもダメ。38分、エリア内でフリーになった宮間が右足を振り抜くも、GKにキャッチされ、またも絶好のチャンスでゴールを奪えない。
前半も残り５分となったところでデンマークが反撃。前半41分、左CKからのこぼれ球をクヌセンが流し込もうとするも、GK福元がしっかりとキャッチ。前半終了間際には、熊谷のバックパスを奪ったバイエがロングシュートも枠を外す。結局前半は０－０に終わりました。
日本は後半開始から伊藤に代えて宇津木瑠美を投入。後半３分、右サイドの京川がクロスに菅澤が頭で合わせるもDFに当たりCK。続くCKでは一旦クリアされるも、こぼれ球を宮間クロス→宇津木粘る→高瀬シュートも決まらず。後半４分、ここまで頑張った京川がピッチに下がり、木龍七瀬が投入される。後半６分、宮間のパスからチャンスが生まれ、田中が右サイドの近賀にスルーパス→近賀グラウンダーのクロス→菅澤がスライディングで押し込みゴール！日本がやっと先制点を奪いました。
１点を取った日本ですが、後半10分に木龍がハンドでFKを与えてしまう。デンマークはゴール正面でのFKをペダーセンが右足で直接狙い、枠内に飛んだが、GKの福元がかき出して同点ゴールを許さず。後半24分、宮間のスルーパス→菅澤→高瀬がエリア内で右足シュートを放つが、GKにキャッチされて２点目ならず。26分、先制点を決めた菅澤に代えて永里優季、さらに宮間OUT→川澄奈穂美が投入され、岩清水が代わりにキャプテンマークを巻きます。
試合時間も残り10分となった後半35分、有吉のクリアミスをきっかけにピンチを迎え、ボールがペダーセンのところに渡るが、福元がシュートを防ぐ。危なかった。後半41分、日本は永里のスルーパスを受けた高瀬がDFと競り合いながらシュートを打ったが、左に逸れて追加点ならず。その１分後、デンマーク・ナディムがロングを狙うも福元キャッチ。44分、川澄が左サイドを突破してクロスを上げ、高瀬が左足で狙うも決まらない。そして後半ロスタイム、途中出場の大野忍が相手GKのパスをカットした後、右足で流し込んで２点目。日本が２－０でデンマークに勝利、グループリーグ２連勝で勝ち点６としました。
澤穂希選手、鮫島選手などといった主力選手を休ませ、若手と控え組中心で挑んだこの一戦、前半は再三に渡り決定的なチャンスがありながらも、デンマークGK・ペーターセン選手の好セーブに阻まれ、ゴールネットを揺らす事ができませんでしたが、後半に菅澤選手のゴールでようやく先制点が入り、終了間際には大野選手が２点目のゴールで勝負あり。大野選手のプレスのかけ具合も良かったですね～。
課題の守備の方は、デンマークを相手に１点も与えず。復帰した岩清水選手の存在も大きかったし、福元選手がしっかりとした守備を見せました。経験豊富なベテランは頼りになります。
先制ゴールを挙げた菅澤選手は先発起用に見事に応え、ロンドン五輪代表入りに大きくアピール。その一方で、高瀬選手は何度もシュートを放ちながらもゴールネットを揺らせず。どうして決められないのかなあ～。初スタメンだった京川選手は、前半にシュートを１本放ったけど、後半早々に途中交代。まだA代表では力不足なのか？
グループリーグ２戦２勝・勝ち点６としたなでしこJAPAN、次は強敵・アメリカ代表と戦います。昨年の女子W杯決勝での死闘から約８か月、ポルトガルで日本とアメリカが再び激突します。もし日本が勝った場合はB組１位となり、A組１位との決勝戦に進出、負けて２位通過となれば、A組２位との３位決定戦となります。A組にはドイツとスウェーデンがいて、７日の順位決定戦ではどっちかと戦うことになるでしょう。とにかく残り２戦は厳しい戦いが続きそう。果たしてなでしこはアメリカとの大一番に勝利なるか？
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