来年3月に開催される野球の国別対抗戦「ワールドベースボールクラシック(WBC)2013」の日本代表(侍JAPAN)の新監督に、山本浩二氏の就任が発表されました。
山本新監督は10日に行われた就任会見で、「優勝は厳しいけど、WBC3連覇を目指して気持ちを一つにして戦う」と抱負を述べ、「点を取られない投手力のチームにしたい」と語りました。山本氏の背番号は「88」に決まり、11月16日と18日のキューバとの国際親善試合で指揮を執ります。
山本監督は、1968年に広島東洋カープに入団。現役時代はチームの主砲として70年~80年代にかけての広島の黄金時代を支え、「ミスター赤ヘル」の愛称で親しまれました。プロ18年間で通算536本塁打を放ち、最優秀選手2回、本塁打王4回、首位打者1回、打点王3回獲得。背番号「8」は永久欠番となっています。監督としては第1期政権の1991年にセリーグ優勝を果たし、2001年に監督復帰。その後、北京五輪日本代表の守備走塁コーチを歴任しました。
この会見ではコーチングスタッフ、新ユニフォームも同時に発表され、コーチ人事では、投手総合コーチに元西武監督の東尾修氏、野手総合コーチには近鉄と日本ハムの監督を務めた梨田昌孝氏が務め、打撃コーチには元中日で通算2480安打の立浪和義氏が起用されました。他にも、投手コーチの与田剛氏、外野守備走塁コーチの緒方耕一氏、内野守備走塁コーチ・高代延博氏(オリックスヘッドコーチを解任されたばかりの人)の3氏は、2009年大会に続いてのコーチ就任となります。また、福岡ソフトバンクホークス球団会長の王貞治氏が「侍ジャパン特別顧問」、前回のWBCで侍JAPANの指揮を執った巨人の原辰徳監督は、「「侍ジャパンシニアアドバイザー」に就任。
新ユニフォームもお披露目され、「侍の甲冑」をイメージしたデザインとなっており、随所に金色のラインカラーを使用。白を基調としたホーム用は「Japan」、藍色を基調としたビジター(アウェー)用は「JAPAN」のロゴが入っています。シンプルでカッコいい作りになってますね。
第3回WBCを巡っては様々な問題があり、7月にプロ野球選手会が代表のスポンサー権とグッズ商品化権が日本に帰属していないことを理由に不参加の意向を見せるも、9月に一転して参加する事を決定。監督人事問題で、最有力と言われていたソフトバンクの秋山幸二監督がが固辞。結局は山本氏が「火中の栗」を拾う結果に。山本氏は監督として日本一の経験が無い、北京五輪でメダルを獲れなかったというイメージがあるので、侍JAPANの監督をやらせて大丈夫なのかという思いもありますが、やるからには日本をWBC3連覇に導いてもらいたい。まずは11月のキューバとの強化試合2連戦で良い結果を残せるように頑張ってください。