クライマックスシリーズ開幕！攝津の好投、今宮のスクイズでホークスが札幌行きに王手！

レギュラーシーズンの上位３チームが日本シリーズの出場権を懸けて争う、「プロ野球クライマックスシリーズ2012」が、13日にセパ同時に開幕しました。西武ドームで行われるパリーグ第１ステージは、２位・埼玉西武ライオンズVS３位・福岡ソフトバンクホークスの組み合わせ。３試合制で先に２勝したチームがファイナルステージに進出します。第１戦の先発は、西武は今季13勝の牧田和久、ソフトバンクはパリーグ最多勝の攝津正が登板しました。


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　西武　　　　　　　　　　ソフトバンク
１（二）浅村栄斗　　　　（二）本多雄一
２（中）秋山翔吾　　　　（中）長谷川勇也
３（遊）中島裕之　　　　（左）内川聖一
４（指）中村剛也　　　　（指）ペーニャ
５（一）オーティズ 　　　（三）松田宣浩
６（左）ヘルマン　　　　 （一）小久保裕紀
７（右）大雄太朗 　　（右）多村仁志
８（捕）炭谷銀仁朗 　　（遊）今宮健太
９（三）原　拓也 　　　　（捕）細川　亨
　（投）牧田和久　　　　（投）攝津　正




１回、ホークスは１死から長谷川がセンター前ヒットで出塁しますが、内川ライトフライ、ペーニャ３球三振に倒れ、無得点で終了。その裏、攝津は先頭の浅村を空振り三振に仕留めると、秋山投手ゴロ、中島をライトフライに打ち取り、西武の上位打線を３者凡退に抑える上々の立ち上がりを見せます。
ホークスは２回、先頭の松田がレフト前ヒットで出塁すると、１死後に多村がライト線に落ちるラッキーなヒットで１,３塁と先制のチャンスを迎えます。犠牲フライでも１点と言う場面で、今宮がスクイズを敢行！ボールはピッチャー前に転がり、３塁走者・松田がホームイン！相手の意表を突いた攻撃でホークス１点先制！３回には本多が右中間への３塁打を放ち、１死３塁で内川が牧田のストレートを弾き返し、センター前へのタイムリーヒットで２点目を奪います。
２点の援護を貰った攝津は、２回以降毎回のように走者を出しますが、打たせて取るピッチングで西武の反撃を退けます。５回には先頭の大崎にヒットを許し、犠打と内野ゴロの間に１死３塁と一打同点のピンチを背負います。しかし、浅村を遊撃フライに打ち取り同点阻止。６回には１死から中島にライト前ヒットを浴びるが、一発が怖い中村を空振り三振に仕留め、オーティズを３塁ゴロに打ち取りこの回も無失点。７回に久々の３者凡退の後、８回に四球と味方のエラーで１死１,２塁とされます。この日最大のピンチの場面で、中島を３塁ゴロ併殺打に仕留め、８回無失点でマウンドを降りました。
ホークス２点リードのまま迎えた９回裏、ファルケンボーグが２番手で登板しますが、先頭の中村に四球を与え、続くオーティズに２塁打を打たれ、さらにヘルマンにも四球を選ばれ、無死満塁と同点またはサヨナラ負けのピンチを招きます。ここでホークスはファルケンボーグに代えて森福允彦が登板。西武は大崎に代えてカーターが代打で登場し、初球をたたいて遊撃ゴロ→３塁走者生還で１点を返します。なおも１死２,３塁のピンチを背負い続ける森福は、上本達之を遊撃フライに打ち取って２アウト、さらに高山久をセンターフライに退けて３アウト！森福が無死満塁のピンチを１点に抑え、ホークスが２－１で辛くも逃げ切りました。


試合結果　クライマックスシリーズ　ファーストステージ　2012/10/13（土）
西　武－ソフトバンク　1回戦　（ソフトバンク1勝、西武ドーム、13:01、32074人）
H　０１１　０００　０００　　２
L　０００　０００　００１　　１
【投手】
（ソ）摂津、ファルケンボーグ、森福－細川
（西）牧田－炭谷、上本
【責任投手】
（勝）摂津1試合1勝
（Ｓ）森福1試合1Ｓ
（敗）牧田1試合1敗


勝った方が王手をかける重要な一戦は、ホークスが序盤に牧田投手から２点を奪い、攝津投手が８回無失点の力投を見せ、９回に無死満塁のピンチを迎えるも、森福投手の好救援で西武のサヨナラを許さず。ホークスがファーストステージ第１戦を制し、ファイナルステージ進出に王手をかけました。私は「どうせ日本シリーズなんて行けない」と思い、クライマックスシリーズに全く興味を示さず、TV中継されてもスルーしていましたが、ホークスが勝ったのは本当に嬉しい。次の試合に勝てば札幌行きが決まるので、負けてほしくないですね。
先発の攝津投手は、８回まで打者30人に対して119球を投げ、被安打４・５奪三振・２与四死球・無失点の内容でした。序盤から走者を出す場面が続きましたが、打たせて取るピッチングで西武打線を翻弄。今季17勝のうち西武戦で５勝を挙げており、この日も相性の良さを発揮しました。
打線の方はチーム全体で７安打。CS前に１軍に復帰した松田選手と７番ライトで先発出場した多村選手が共に２安打のマルチヒットをマーク。２回に先制のスクイズを決めた今宮選手は、「スクイズはプロで初めて。高校でもなかったから」と語っておりました。それにしてもよく決めたもんだ。
日曜日の第２戦の予告先発は、西武が岸孝之、ソフトバンクはルーキーの武田翔太となっています。武田投手は今季８勝を挙げ、西武戦は１勝０敗で、西武打線から10奪三振を奪いました。高卒ルーキーの投手がポストシーズンで先発登板するのは史上初。大舞台の雰囲気にのみ込まれず、武田らしい飄々としたピッチングを見せられるでしょうか。