今週もサッカー界から衝撃のニュースが飛び込んできました。かつてマンチェスター・ユナイテッドで活躍し、現在はパリ・サンジェルマンに所属しているサッカー元イングランド代表のデビッド・ベッカム選手が、日本時間の16日、今季限りでの現役引退を表明しました。
イギリス・BBCなど複数メディアの情報によると、ベッカム選手は「現役続行の機会を与えてくれたパリ・サンジェルマンには感謝しているが、最高レベルでプレーできる今が、自分の選手生活にピリオドを打つ時だった」とコメントしました。
ベッカム選手は1991年に練習生としてマンチェスター・ユナイテッドに入団し、ユースチームを経て92-93年シーズンにトップチーム昇格。1995年４月にプレミアリーグデビューを果たすと、以来右サイドハーフのレギュラーに定着。1999年にはプレミアリーグ、FAカップ、UEFAチャンピオンズリーグの３冠獲得に貢献し、2003年に退団するまで６度のリーグ優勝に貢献しました。
2003年７月にレアル・マドリードに移籍し、2006‐2007年シーズンまで４年間在籍。2007年以降は、ロサンゼルス・ギャラクシー（アメリカ）→ACミラン（イタリア）→ロサンゼルス→ミラン→ロサンゼルスとプレーし、2013年１月にパリ・サンジェルマンFC（フランス）へ移籍。リーグ・アン９試合（第36節終了まで）に出場し、チームを19シーズンぶりのリーグ優勝に貢献しました。
イングランド代表でも活躍し、1996年の代表デビューから、2009年まで115試合に出場して17得点を挙げ、2000年11月からドイツW杯の準々決勝・ポルトガル戦までイングランド代表の主将を59試合も務めました。FIFAワールドカップにも３度出場（98年・フランス大会、2002年・日韓大会、2006年・ドイツ大会）。フランス大会では、決勝トーナメント１回戦のアルゼンチン戦で、相手に報復行為を行ったとして一発退場。その試合でチームも敗れたこともあり、「10人のライオンと１人の愚か者」と地元メディアから大々的な批判を浴びました。４年後の日韓大会では因縁のアルゼンチン戦で決勝ゴールを決め、ベスト８進出を果たしました。
私生活でも元スパイス・ガールズのヴィクトリアさんと99年に結婚し、４人の子供に恵まれています。（３人の息子、女の子１人）。ヴィクトリアさんとの出会いがなかったら、ベッカム選手は無名のままになっていたかもしれない？その一方で女性問題も相次ぎ、レアル・マドリード在籍時代の2004年にはマネジメント会社の女性マネージャーとの不倫が発覚。一時は離婚危機まで陥ったベッカム夫婦ですが、結婚14年目を迎える現在も順調です。
先週はマンチェスター・ユナイテッドのアレックス・ファーガソン監督の勇退が発表されましたが、今週はベッカム選手が突然の現役引退表明。このニュースを最初に知った時は、非常に驚いてしまいました。日韓W杯が行われた2002年、日本中にベッカムフィーバーが発生し、イングランド代表の試合は毎試合見ていたし、自分が通っていた高校ではベッカムの髪形（ソフトモヒカン）が流行ってました。あの時代はベッカムの他にも、「ワンダーボーイ」マイケル・オーウェンもいましたねえ。あれから11年、イングランドの２大スター選手が同時期に引退しちゃうんですね…。
2002年W杯の時は27歳、現在38歳となってすっかりベテラン選手となったベッカム選手。イングランド代表の選手としてワールドカップやEUROで活躍する姿を再び見たかったし、UEFAチャンピオンズリーグの表彰式でビッグイヤーを掲げる姿が見てみたかったです。約20年近い現役生活に終止符を打ったベッカム選手、今後は指導者でもなるのかな？古巣・マンUのコーチあるいは監督になったら、注目度が上がりそうだ。ベッカム選手、たくさん楽しませてくれて本当にありがとうございました。そして長い間お疲れさまでした。
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