全国的に大荒れとなった8日は、東京競馬場が大雪のため全レース中止。9日も積雪により東京開催が2日連続で中止。これに伴い、WIN5の発売も取り止め。当日の代替競馬は、特別登録と出馬投票をやり直して17日に施行されます。9日は京都競馬場で春の3歳戦線を占う注目の一戦・きさらぎ賞(芝1800m 9頭立て)が行われました。このレースには、無敗のクラシック候補の直接対決が実現。1頭目は圧巻の逃亡劇でデビュー2連勝中の⑤バンドワゴン。もう1頭は京都2歳ステークスを勝って2戦2勝、池江泰寿厩舎の新星①トーセンスターダム。2強以外にも、重賞3着2回・ひいらぎ賞2着の⑦ピークトラム、未勝利からの連勝を狙う④サトノルパンも参戦しました。
2コーナー奥ポケットからのスタートで、バンドワゴンが右によれ、トーセンスターダムは後方からのスタート。先行争いで⑧オールステイが先手を取り、②セセリが2番手につけるが、バンドワゴンが3番手から一気に上がって先頭を奪う。ただ、首が上がりっぱなしで掛かってるような気がする。オールステイが2番手に下がり、離れた3番手にセセリ、ピークトラムが4番手追走。トーセンスターダムは5番手に控え、その後ろの6番手に③エイシンエルヴィン、7番手に⑨ブラックカイト。後方はサトノルパン、⑥ダンツキャノンがしんがりを追走する。
縦長の状態で外回り3コーナーに入り、先頭をひた走るバンドワゴンは、前半1000mを59.9秒で通過。下り坂の所でセセリが2番手に上がり、ピークトラム4番手、スターダムは依然として5番手だが、4コーナー手前で仕掛け出した。外からブラックカイトも上がって来ている。最後の直線に入り、バンドワゴンが内ラチ沿いを通って逃げ粘る。このまま逃げ切って3連勝か?外からトーセンスターダムが怒涛の猛追で2番手に浮上!やはり無敗2頭の一騎討ちだ。後方からはエルヴィンが馬群を割って3番手に躍り出る!ラスト100m、スターダムがワゴンに差を詰め、最後は2頭並んでゴールイン!トーセンスターダムが最後の最後に捕えたか?バンドワゴンが逃げ切ったか?
全着順&払戻金
1着①トーセンスターダム 1分47秒6
2着⑤バンドワゴン アタマ
3着③エイシンエルヴィン 1馬身
4着⑦ピークトラム 3馬身
5着⑧オールステイ クビ
6着④サトノルパン 3/4馬身
7着②セセリ 1馬身3/4
8着⑨ブラックカイト 3/4馬身
9着⑥ダンツキャノン 9馬身
単勝 ① 250円
複勝 ① 110円 ⑤ 110円 ③ 420円
枠連 [1]-[5] 150円
馬連 ①-⑤ 150円
馬単 ①-⑤ 380円
ワイド ①-⑤ 110円 ①-③ 640円 ③-⑤ 630円
3連複 ①-③-⑤ 1200円
3連単 ①-⑤-③ 3310円
バンドワゴンVSトーセンスターダムの無敗馬対決は、スターダムに軍配が上がりました。先頭で内ラチ沿いを走るバンドワゴンがこのまま押し切ろうとした所を、トーセンスターダムが外からグイグイ追い上げ、ゴール手前でワゴンを差し切って1着。バンドワゴンはアタマ差の2着に敗れました。勝ったトーセンスターダムは無傷の3連勝で重賞初勝利。鞍上の武豊騎手は今年の重賞初勝利で、28年連続重賞勝利を成し遂げました。ユタカ騎手は来週、トーセンラーとのコンビで京都記念3連覇を狙います。池江泰寿調教師は先週の根岸ステークスに次いで、2週連続重賞勝利で、今年早くも4勝。荒稼ぎですやん!
スターダムはデビューから3連勝となりましたが、3戦とも全て外から追い込んで差し切っています。少頭数ってこともあるけど、追い出し方、直線での位置取りが良いですね。この日の上がり3ハロン34.7秒は、出走メンバー中最速タイム。今回のレースの結果を受けて、3歳牡馬クラシック戦線のトップに浮上したと思います。この後はトライアル競走を使うか、皐月賞に直行するか、馬の状態を見て決める予定。今のところは京都でしか走ってないけど、小回りで高低差の激しい中山、左回りの東京でどんな走りをしてくるか見てみたいものです。
来週・16日は、京都競馬場で京都記念、東京競馬場で共同通信杯が行われます。京都記念には昨年の最優秀4歳以上牝馬・ジェンティルドンナと京都巧者・トーセンラーが参戦。3月にドバイ遠征を控えているジェンティルには福永祐一騎手が騎乗。京都は秋華賞以来、GⅡ戦も久々ですが、ドバイに向け負けられないレースとなりそうです。他にもデスペラード、ラキシス、アンコイルド、ヒットザターゲット、トレイルブレイザーなどが登録しております。共同通信杯には、イスラボニータ、ガリバルディ、イタリアンネオ、ショウナンワダチ、サトノアラジン、ロサギガンティアが出走予定。ちなみにですが、来週の東京競馬は、15日はクイーンカップ、16日に共同通信杯、17日の月曜日は東京新聞杯と3日連続で重賞競走が施行されます。