ゴールデンウィークも終盤を迎え、こどもの日の5月5日は、船橋競馬場でダートGⅠ競走・第27回かしわ記念(JpnⅠ 1600m 10頭立て)が行われました。昨年の覇者・コパノリッキーが骨折で不在の今年は、JRA勢からはフェブラリーステークス3着③ベストウォーリア、船橋の交流重賞で2勝している⑤クリソライト、ダート現役最強牝馬①サンビスタ、GⅠ2勝の9歳馬⑦ワンダーアキュート、同じく9歳の⑨セイクリムズンの5頭が参戦。対する地方勢からは、打倒JRAに燃える⑥ハッピースプリント(大井)、地元船橋②バトードール、前走のフジノウェーブ記念を勝った⑩セイントメモリー(大井)、他地区から④クロスオーバー(笠松)と⑧ユーセイクインサー(高知)が出走しました。
単勝の人気は、1番人気ベストウォーリア(1.9倍)、2番人気サンビスタ(2.9倍)、3番人気クリソライト(3.7倍)。4番人気以降はワンダーアキュート、ハッピースプリント、セイントメモリーと続きました。
スタートは10頭綺麗に飛び出し、セイントメモリーが積極的にハナを奪う。ベストウォーリア・ハッピースプリント・セイクリムズンも先行策、サンビスタ5番手、ワンダーアキュート6番手、クリソライト7番手で1コーナーを回る。向正面のところで、セイントメモリーが先頭、ベストウォーリアが2番手、3番手にハッピースプリント。4番手グループにサンビスタ・セイクリムズン・ワンダーアキュートが固まり、7番手のクリソライトも集団に追いついた。後方は8番手バトードール、クロスオーバーとユーセイクインサーが大きく離れている。
3コーナーを過ぎ、今度はウォーリアが先頭、ハピスプが2番手から接近。アキュートが3番手に上がり、セイント後退。サンビスタとクリソはまだ中団の位置。逆転はちょっと厳しい。残り400mを切り、内でベストウォーリアが粘り、ハッピースプリントが外へ膨れ上がった。残り200mでハピスプがちょっと前に出るが、ウォーリアがまた盛り返す。しかし、間からワンダーアキュートが伸びてきて、ラスト100mを切ってアキュートが抜け出してゴールイン!ベストウォーリア2着、ハッピースプリントは3着入線。
かしわ記念 全着順&払戻金
1着⑦ワンダーアキュート 1:37.4(良)
2着③ベストウォーリア 1馬身
3着⑥ハッピースプリント 1馬身1/2
4着⑤クリソライト 4馬身
5着①サンビスタ 2馬身
6着②バトードール 1/2馬身
7着⑨セイクリムズン 1馬身1/2
8着⑩セイントメモリー 1馬身1/2
9着④クロスオーバー 7馬身
10着⑧ユーセイクインサー 4馬身
単勝 ⑦ 1,840円
複勝 ⑦ 270円 ③ 120円 ⑥ 260円
枠複 [3]-[7] 1,710円
馬複 [3]-[7] 1,650円
枠単 ⑦-③ 10,580円
馬単 ⑦-③ 6,780円
ワイド ③-⑦ 430円 ⑥-⑦ 1,630円 ③-⑥ 490円
3連複 ③-⑥-⑦ 4,500円
3連単 ⑦-③-⑥ 45,080円
春の砂のマイル王者を決める一戦は、単勝4番人気のワンダーアキュートが優勝。道中は4~6番手で控え、直線で真ん中を割って伸ばし、ベストウォーリアとハッピースプリントをかわし、最後は2着に1馬身差をつけてゴールしました。ハピスプが外側へ膨らんだ分、アキュートの進路が開きましたね。1番人気のベストウォーリアが2着、3着のハッピースプリントは一旦先頭に立ったんですが、ゴール前力尽きました。3番人気・クリソライトが4着に入り、2番人気のサンビスタは5着でした。
勝ったワンダーアキュートは、かしわ記念は2度目の挑戦で初勝利(前回3着)。昨年の帝王賞以来の勝利でGⅠ3勝目。重賞も7勝目をマークしました。鞍上の和田竜二騎手と佐藤正雄調教師は同レース初勝利です。そして、9歳馬の平地GⅠ勝利は史上初の快挙です。ここ3戦はチャンピオンズカップ5着、東京大賞典7着、前走のフェブラリーSで9着と成績が下がり続けていましたが、今回ベテラン健在を示しました。差し脚の力強さは9歳とは思えません。順調ならば次走は帝王賞に進むと思います。9歳で帝王賞で連覇すれば、「レジェンド」の域に達するだろう…。もしかすると来年も現役で走ってるかもな…。若手のダート馬はアキュートを見習って欲しい。