日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

ミッキークイーン重賞初勝利で樫の女王に!ディープインパクト産駒今年のGⅠ初勝利!

2015年05月24日 | 競馬

3歳牝馬三冠の第2戦・第76回オークス(優駿牝馬 GⅠ・芝2400m 17頭立て)が24日、東京競馬場で行われました。例年通り18頭で争われる予定でしたが、③トーセンナチュラルが右肩跛行で出走取消のため、17頭立てとなりました。積極果敢の逃げで桜花賞を制した⑨レッツゴードンキが牝馬2冠に挑み、桜花賞で9着の⑭ルージュバックは巻き返しを狙う。他にも桜花賞2着の⑰クルミナル、3着①コンテッサトゥーレ、⑥キャットコイン、④ココロノアイ、⑥クイーンズリングの「桜花賞組」、フローラステークスを勝った⑤シングウィズジョイ、フローラ2着⑱ディアマイダーリン、忘れな草賞覇者⑩ミッキークイーンなどが参戦しました。



単勝の人気は、1番人気がルージュバック(2.7倍)、2番人気レッツゴードンキ(6.0倍)、3番人気ミッキークイーン(6.8倍)。4番人気以降はココロノアイ(8.8倍)、クイーンズリング(9.3倍)、クルミナル、⑬アンドリエッテ、キャットコイン、シングウィズジョイと続きました。
スタートは18頭綺麗に揃い、大きな出遅れはなし。正面スタンド前での先行争いで、好スタートを切ったシングウィズジョイ、⑧ローデッド、⑯ノットフォーマル、⑱ディアマイダーリンが行く中、ノットフォーマルがハナに立つ。レッツゴードンキは今回は逃げずに5番手から。ルージュバックは中団の外目、ミッキークイーンは13番手あたり、キャットコインが最後方で1コーナーを回った。
1,2コーナーを過ぎて向正面に入り、先頭はノットフォーマル、2番手にローデッド、シングウィズジョイ3番手、4番手ディアマイダーリン。その後ろの5,6番手の位置にレッツゴードンキとルージュバックが並んでいる。ただ、ドンキの方は掛かっているように見える。7番手コンテッサトゥーレ、8番手クルミナル、9番手ココロノアイ。10番手グループには⑫アースライズ・⑪ペルフィカ・ミッキークイーンの3頭が10番手集団を形成し、13番手に②マキシマムドパリ、14,15番手にアンドリエッテとクイーンズリング、後方は⑮トーセンラーク16番手、キャットコインが最後方を進む。
3コーナーに差し掛かり、フォーマルがまだレースを引っ張り、ローデッド2番手追走。ルージュは4,5番手までポジションを上げ、ドンキは8番手に下がる。クルミナルとミキクイとココロは中団馬群。18頭がほぼ一団の状態で4コーナーを回って最後の直線に入り、ローデッドが逃げるノットフォーマルを抜いて先頭に立つが、真ん中からルージュバックがローデッドをかわす。内からレッツゴードンキも追い上げるが届くのか?残り200mでルージュが先頭に躍り出るが、クルミナルが接近し、大外からミッキークイーンがルージュとクルミナルを2頭一気にかわしてゴールイン!直線で力強く突き抜けたミッキークイーン、差し切り勝ちでオークスを制しました!



オークス 全着順&払戻金
1着⑩ミッキークイーン   2分25秒0
2着⑭ルージュバック     3/4馬身
3着⑰クルミナル       1/2馬身
4着⑫アースライズ      2馬身
5着⑬アンドリエッテ      クビ
6着⑧ローデッド       1/2馬身
7着④ココロノアイ       クビ
8着②マキシマムドパリ    1馬身1/4
9着⑥クイーンズリング     クビ
10着①レッツゴードンキ    3/4馬身
11着⑱ディアマイダーリン   2馬身
12着⑦キャットコイン      クビ
13着⑯ノットフォーマル    1馬身1/2
14着⑪ペルフィカ       1馬身1/2
15着⑮トーセンラーク     3/4馬身
16着⑨コンテッサトゥーレ   1馬身1/2
17着⑤シングウィズジョイ   1馬身
取消③トーセンナチュラル

単勝 ⑩ 680円
複勝 ⑩ 210円 ⑭ 160円 ⑰ 300円
枠連 [5]-[7] 780円
馬連 ⑩-⑭ 1,160円
馬単 ⑩-⑭ 3,030円
ワイド ⑩-⑭ 510円 ⑩-⑰ 1,020円 ⑭-⑰ 890円
3連複 ⑩-⑭-⑰ 4,140円
3連単 ⑩-⑭-⑰ 20,150円



2012年生まれ世代の牝馬の頂点を決める一戦は、単勝3番人気のミッキークイーンが優勝。2着には1番人気のルージュバック、3着にはクルミナルが入りました。最後の直線でルージュバックが前に出たときは「これは勝ったかな」と思いましたが、ミッキークイーンが末脚を伸ばして鮮やかに差し切りました。ルージュも強い競馬をしたんですがねえ…。クルミナルも-10キロ減の影響を感じなかったです。ちなみに、この上位3頭はみんなノーザンファーム生まれ。4着のアースライズまでノーザン勢が独占しました。
牝馬2冠を狙った2番人気のレッツゴードンキは、直線伸びず10着。道中折り合いが良くなかったのもあったし、距離が長かったかも。ミッキークイーンとルージュバックは2000mの距離を経験しているからね…。桜花賞の逃げ切りVはまぐれだったようで…。
優勝したミッキークイーンは、前走の忘れな草賞に続いての連勝で通算3勝目。重賞初勝利と同時にGⅠ初制覇。忘れな草賞の勝ち馬がオークス馬になったのは、2011年のエリンコート以来4頭目です。また、ディープインパクト産駒は今年のGⅠ競走初勝利となります。同産駒からオークス馬が生まれたのは2012年のジェンティルドンナに次いで2頭目。鞍上の浜中俊騎手とミキクイを管理する池江泰寿調教師はオークス初勝利であり、牝馬クラシック初勝利です。
ミッキークイーンはクイーンカップで2着の後、桜花賞を目指したものの、賞金不足で除外。桜花賞と同じ日に行われた忘れな草賞では1番人気に応えて勝利。今回のオークスも、ディープ譲りの力強い脚を見せました。「クイーン」の名前の通り、3歳世代の女王に相応しい勝ちっぷりでしたなあ。この秋は秋華賞で2冠獲り、さらにその先のエリザベス女王杯で古馬制圧に挑むでしょう。今後の内容次第では、牝馬戦線のトップに立ってるかもしれない。


来週は牡馬クラシック第2戦、競馬の祭典・日本ダービー!皐月賞で豪快な末脚で1冠を奪取したドゥラメンテ、2戦連続2着のリアルスティール、皐月賞で6着に敗れたサトノクラウン、北島三郎の愛馬・キタサンブラック、「別路線組」から青葉賞馬・レーヴミストラル、京都新聞杯を勝ったサトノラーゼン、同レース2着でダービーに間に合ったポルトドートウィユ、NHKマイルカップ3着のミュゼスルタンなどが出走予定。2012年に生まれたサラブレッド6,819頭の頂点に輝くのは一体どの馬か?





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