「2018 FIFAワールドカップ アジア2次予選」シリア代表VS日本代表の試合が8日、オマーン・シープスタジアムで行われました。2次予選3試合を終えて、日本は2勝1分・勝ち点7でグループEの2位。対戦相手のシリアは、3戦3勝・勝ち点9で首位をひた走ります。日本が首位を奪うためには、この直接対決に勝たなければなりません。グループE最大のライバルから勝ち点3を取れるのか?
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[日本代表]
GK 12 西川周作
DF 5 長友佑都
DF 20 槙野智章
DF 21 酒井高徳
DF 22 吉田麻也
MF 10 香川真司
MF 16 山口蛍
MF 17 長谷部誠(Cap)
FW 4 本田圭佑
FW 8 原口元気
FW 9 岡崎慎司
日本ボールのキックオフで始まった前半、開始5分に原口がドリブルから右足ミドルシュートを放ちますが、枠を捉えられず。7分には本田のスルーパス→原口が抜け出したが、オフサイドを取られます。前半19分、長友が左サイドを突破してクロスを上げ、ゴール前で岡崎が飛び込むも届かず。続くCKでは、日本にファウルがあって無得点。24分、原口クロス→本田パス→岡崎のシュートはバーを超える。さらに27分、左サイドでFKのチャンスを迎え、香川センタリング→ファーサイドで高徳が頭で折り返し、原口がボレーを狙うも相手に当たり、こぼれ球を本田が左足シュートを放ったが、ゴール右に外れてしまいます。
シリアは前半35分、中盤で原口のパスを奪ってからチャンスを作り、MFアル・マワスのスルーパスを受けたMFアル・フセインがペナルティエリア外からシュートを打ったが枠外。41分にはカウンターを仕掛け、右サイドのクロスがDF長友の背中に当たると、味方が頭でつなぎ、FWフリビンがフリーの位置からシュートするが、ゴール右に逸れる。日本にとっては危ないシーンだった。結局前半は0-0で折り返し。
エンドが変わった後半、日本は後半4分に長谷部と香川のワンツーでチャンスを迎えるが、長谷部がハンドを取られる。後半8分、長谷部のロングパス→岡崎が一気に抜け出したが、PA内でシリアDFアル・マスリーに倒されてPKを獲得。日本に先制のチャンス到来。このPKを本田がゴール左隅に決め、日本が先制点を奪い取ります。
追加点を狙う日本は、後半17分に香川→本田スルーパス→岡崎が詰めるもダメ。後半21分、原口に代えて宇佐美貴史を投入。その宇佐美は24分、左サイドでクロスを上げ、ファーサイドの岡崎がシュートを打つもGKに阻まれます。そして後半25分、左サイドにいた香川がドリブルでPA内に入り、その折り返しを岡崎が右足で合わせてゴールネットを揺らした!日本が2-0とシリアを突き放します!
2点を追うシリアは、後半35分過ぎに反撃に出ます。37分にMFオマリのシュートは長谷部にブロックされ、さらにフリビンがシュートを狙うも決まらず。39分、ゴール正面の位置でのFKをオマリが右足で直接狙ったが、ポスト右を直撃。
ピンチを凌いだ日本は後半43分、途中出場・清武弘嗣が絶妙なスルーパスを出すと、DFラインの裏へ抜け出した本田のヒールパス→最後は宇佐美が流し込み、日本が勝利を決定付ける3点目をGET。力の差を見せつけた日本、3-0でシリアに快勝しました。
絶対に勝たなければいけなかった今回のシリア戦、前半は27分に決定的シーンがありながらもゴールを奪えず、逆に危ない場面が2度もありました。重苦しい内容だった前半から一転、後半は本田選手の先制PKを皮切りに3点を挙げました。難敵・シリアとのグループE首位攻防戦を制した日本代表、欲しかった勝ち点3獲得。4試合を終えて3勝1分で勝ち点10となり、グループEの首位に躍り出ました。初戦のシンガポール戦で引き分けて、厳しいスタートとなりましたが、その後は3連勝。最終戦まで首位の座をがっちり守って、最終予選進出を決めてほしいですね。
この日は本田選手が3試合連続ゴールとなるPKを決めれば、自らのパスで宇佐美選手のゴールをお膳立てし、1ゴール1アシスト。岡崎選手は先制点のPKを獲得すると、後半24分には右足で2点目のゴールを奪いました。後半途中出場の宇佐美選手は、ドリブルで仕掛ける場面を見せたり、シュートに行ったりしましたが、後半43分に得点を挙げました。代表戦でのゴールは、3月のウズベキスタン戦以来です。期待に応えられない時期が続いたけど、ようやく結果を残しましたね。
日本代表はこの後、10月13日にイラン代表との国際親善試合に臨みます。イラン代表は最新のFIFAランキングで、アジア勢最高位の39位につけています。(日本はFIFAランク55位)完全アウェーでの試合となりますが、どんな内容でもいいから勝ってほしいですね…。