「2015 SMBC日本シリーズ」東京ヤクルトスワローズVS福岡ソフトバンクホークスは、27日からヤクルトの本拠地・神宮球場での試合がスタート。27日の第3戦は、両チーム合計6本のホームランが乱れ飛んだ試合となり、セリーグ本塁打王・山田哲人選手が3打席連続本塁打を放ち、8-4でヤクルトが初勝利を挙げました。ホークス2勝1敗で迎える28日・第4戦、打線復活のヤクルトがタイに持ち込むか?それともホークスが王手をかけるのか?
両チームのスタメン
ヤクルト ソフトバンク
1(中)上田剛史 (右)福田秀平
2(三)川端慎吾 (二)明石健志
3(二)山田哲人 (中)柳田悠岐
4(一)畠山和洋 (一)李大浩
5(右)雄平 (三)松田宣浩
6(左)バレンティン (左)中村晃
7(遊)今浪隆博 (遊)今宮健太
8(捕)中村悠平 (捕)細川亨
9(投)館山昌平 (投)攝津正
第4戦の先発ピッチャーは、ヤクルトは右肘手術から復活を遂げた館山昌平、ホークスはこれが今季ポストシーズン初登板の攝津正。ホークスは高谷に代えて細川がスタメンマスクを被りました。
この試合で王手をかけたいホークスは1回、1死1,2塁と先制のチャンスを作ると、4番・イデホがヤクルト先発・館山の3球目を捉え、打球は三塁強襲→レフト前に転がる。これを見て2塁走者・明石が生還。イデホのタイムリーヒットで1点を先制します。
さらに3回、先頭の福田のヒット、明石と柳田の連続四球で無死満塁となり、前の打席で先制打を放ったイデホが、館山のストレートを弾き返し、左中間を破るタイムリー2塁打!これが走者一掃となり、3点を追加。打ったイデホは2塁でガッツポーズ。この後、中村晃がエラーで出塁し、2死1,2塁で細川が3塁線を破るタイムリーヒット。2塁走者・イデホが生還し、1塁走者・中村も本塁を狙うもあえなく憤死。しかし、この回4点を加え、5-0とリードを拡げ、ヤクルト先発・館山をノックアウトしました。
ホークス先発・攝津は、2回までヤクルト打線をゼロに抑え、3回に四球と2本のヒットで2アウト満塁のピンチを招きますが、雄平を空振り三振に仕留めてピンチ脱出。しかし4回、バレンティンと今浪に連打を浴び、無死1,3塁から中村悠平の2塁ゴロ併殺崩れの間に1点を返されます。
5-1とホークス4点リードで迎えた6回、ホークスは1死走者無しで細川がヤクルト3番手・松岡健一の4球目を振り抜き、左中間スタンドへのソロ本塁打!ホークスに6点目が入ります。
しかしその裏、攝津が2本のヒットと四球で無死満塁のピンチを作る。ここでホークスは攝津に代えて森唯斗にチェンジ。森は代打・田中浩康を三球三振に仕留めて1死を取りますが、1番・上田にフルカウントからレフトへの2点タイムリー2塁打を打たれると、川端の遊撃ゴロの間にもう1点を許す。なおも2死3塁と一発が出れば同点という場面で、3番・山田との勝負を迎えます。しかし、ここは3塁ゴロに打ち取り3アウト。それでもヤクルトが3点を返し、6-4とホークスのリードは2点差に変わった。
終盤に入り、ホークスは7回から千賀滉大が3番手で登板し、2イニング連続で3者凡退に抑える好投。そして9回、守護神・サファテがマウンドに上がり、川端の内野安打、畠山の四球でランナーを2人背負う。本塁打が出ればサヨナラ負けという場面でしたが、雄平を空振り三振に仕留めてゲームセット!6-4でホークスが逃げ切り、今シリーズ3勝目を挙げました。
SMBC日本シリーズ 2015年10月28日 (水)
ヤクルトVSソフトバンク 第4戦
(ソフトバンク3勝1敗、神宮、31,238人)
SH 104 001 000 6
YS 000 103 000 4
勝利投手 [ソ] 攝津(1勝0敗)
敗戦投手 [ヤ] 館山(0勝1敗)
セーブ [ソ] サファテ(1S)
本塁打 [ソ] 細川 1号(6回表ソロ)
神宮決戦第2ラウンドは、最後まで手に汗を握るような試合展開となりました。ホークスがイデホ選手の2打席連続タイムリーなどで3回までに5点を奪い、ヤクルト先発・館山投手を攻略。しかし、ヤクルトが6回に3点を返し、9回にサヨナラのチャンスを作りましたが、ホークスが2点差を守り切りました。これで対戦成績もホークスの3勝1敗となり、2年連続日本一に王手をかけました!29日の第5戦にも、工藤監督の3度目の胴上げが見られるかもしれません!
勝ち投手となった先発の攝津投手は、6回途中(5回0/3)まで投げて被安打7・8奪三振・3四死球・4失点。初回からランナーを出しましたが、3回の満塁のピンチを無失点に抑え、4回には無死1,3塁のピンチを最小失点で切り抜けました。5回までは毎回奪三振を記録し、前日の試合で3本塁打を放った山田選手から見逃し三振を2つ奪い、畠山選手からも2奪三振。3回に雄平投手を三振に仕留めた時は、攝津投手にしては珍しいガッツポーズまで出ました。よほどこの試合に懸けていたんだなあと思いました。
エース・攝津投手も頑張りましたが、7回から3番手で登板した千賀投手が2イニングをパーフェクトに抑える好リリーフ。前日に山田選手に逆転2ラン本塁打を浴びてしまい、敗戦投手となりましたが、一夜明けてヤクルト相手にリベンジを果たしました。
打線の方はチーム全体で6安打。この日は4番・イデホ選手が3安打4打点の大活躍。第1打席にレフト前への先制タイムリーヒット、3回の2打席目では、無死満塁から走者一掃のタイムリー2塁打。第4打席にはショートへの内野安打を打ち、今シリーズ2度目の猛打賞。ここまで4試合を終えて、1本塁打・6打点・打率.538と絶好調。シリーズMVPに最も近いでしょう。
他の選手では、スタメンマスクを被った細川選手が3回にタイムリー2塁打、6回にはソロ本塁打を放ち、2安打2打点。打撃で結果を出したから、第5戦も先発起用あるでしょう。1番・福田選手はこの試合3度出塁し、3回の第2打席ではレフト前ヒットを放ち、4試合連続安打をマークしています。
ホークス王手で迎える29日の第5戦、ヤクルト・石川雅規VSソフトバンク・スタンリッジの先発で行われます。シリーズ2度目の登板になるだろう石川投手は、前回の登板では3回までホークス打線を無失点に抑えるも、4回に6連打を浴びて3失点を喫しました。対するスタンリッジ投手は、5月の交流戦でヤクルトと対戦していますが、7回途中5失点で敗戦投手になっています。ホークスがこのまま日本一を決めるのか?窮地に追い込まれたヤクルトが待ったをかけるのか?神宮決戦最終ラウンドも目が離せない。