参議院選挙が行われた11日は、中京競馬場でダート重賞のプロキオンステークス、福島競馬場は「サマー2000シリーズ」開幕戦・七夕賞がありました。ところで競馬ファンのみなさん、並びに18歳&19歳の皆さんは投票に行きましたか?
中京メイン・第21回プロキオンステークス(GⅢ・ダート1400m 15頭立て)は、3連勝中の⑨キングズガード、黒船賞2着⑩ニシケンモノノフ、かきつばた記念を勝った⑭ノボバカラ、ダート初挑戦⑤クラリティスカイ、ダートGⅠ2勝③グレープブランデー、④ブライトライン、⑬タガノトネール、⑦ワイドバッハなどが参戦しました。
少しばらついたスタートで始まったこのレース、芝コースでの先行争いで、好スタートを切ったノボバカラが先手を取るかと思いきや、ダートコースに入ったところで⑧ダノングッドが先頭を奪う。最内から①ワンダーコロアールが2番手に上がる。3番手グループにはノボバカラ、ブライトライン、グレープブランデー、タガノトネールがいて、ニシケンモノノフ7番手。その後ろの中団グループは、クラリティスカイ・⑥ムスカテール・⑫ポメグラネイトの3頭が固まっている。前から離れた後方集団は、11番手ワイドバッハ、12番手②カフジテイク、その後は⑪マルカフリート、キングズガード、キクノストームと続く。
3,4コーナー中間点を通過し、今度はコロアールが先頭、バカラが2番手に上がり、3番手争いではトネールが外から進出し、グレブラに並びかける。モノノフとギンガーはまだ馬群の中。
最後の直線コースに差し掛かり、ワンダーコロアールがまだ粘り、ノボバカラが差を詰める。3番手からはブライトラインとグレープブランデーが追いかける。ゴール残り200mを切ったところで、ノボバカラが先頭に立ち、外からニシケンモノノフ、キングズガードも馬群を割って追い上げてきた。ゴール前でバカラが抜け出し、モノノフとキンガーが突っ込むも、ノボバカラが先頭でゴールイン!ノボバカラが2頭の追撃を抑え、プロキオンステークスを制しました。
今後のダート短距離戦線を占うプロキオンステークスは、単勝1番人気のノボバカラが、人気に応えて優勝。2着には3番人気のニシケンモノノフ、2番人気のキングズガードが3着に入り、単勝で人気のあった3頭が上位を占めました。ダート初挑戦のクラリティスカイは13着という結果に終わりました。
勝ったノボバカラは、地方の交流重賞を含めると通算2勝目ですが、JRA重賞は初勝利。鞍上のミルコ・デムーロ騎手は先週のCBC賞(レッドファルクス)に続き、またしても中京の重賞競走で勝利を挙げました。一時期スランプ状態が続いていましたが、2週連続重賞制覇で復調の予感がします。「ドゥラメンテロス」から吹っ切れたかな?
この日のノボバカラは、好スタートを決めてから好位を追走、3コーナーで2番手に上がり、ゴール残り200mでワンダーコロアールを捕らえ、ニシケンモノノフとキングズガードを振り切りました。これで1400mのレースでは4連勝。この秋はJBCスプリントが最大目標となるでしょうね。
福島メイン・第52回七夕賞(GⅢ・芝2000m 16頭立て)は、2連勝中の⑩ルミナスウォリアー、2年前の覇者③メイショウナルト、春の「福島民報杯」を勝った⑯シャイニープリンス、小倉大賞典を勝った⑧アルバートドック、同レース2着④ダコール、⑨バーディイーグル、⑥マジェスティハーツ、②クリールカイザー、⑤マーティンボロ、⑦ヤマニンボワラクテなどが出走しました。
スタートは16頭綺麗に出揃い、好スタートを見せたメイショウナルトが前に出て、ヤマニンボワラクテが2番手、クリールカイザーが3番手、シャイニープリンスは4,5番手につけ、アルバートドックは6番手グループの中、ダコール10番手、ルミナスウォリアー13番手、マジェスティハーツが最後方でスタンド前を通過した。
1コーナーを回ったところで早くも縦長の展開になり、先頭のメイショウナルトが果敢に飛ばし、離れた2番手にヤマニンボワラクテ、3番手集団は⑬ウインリバティ・マーティンボロ・クリールカイザーの3頭がひと塊。シャイニープリンスは6番手辺りを追走し、内側に①マイネルラクリマ、その間にアルバートドックがいる。中団には⑮ナカヤマナイト、ダコール、⑭ステラウィンドの3頭が並び、バーディーイーグル12番手追走。その後ろの13番手にルミナスウォリアー。後方は14番手⑪メイショウカンパク、⑫オリオンザジャパン15番手、マジェスティハーツが依然としてしんがりという展開。
3コーナーを回り、ナルトが後続を離して単騎で逃げるが、2番手のクリカイが徐々に差を縮める、マーティンが3番手。ボワラクテ4番手、外の5番手にドックが追いかける。ダコールとシャイプリはまだ中団の位置にいて、ルミナスは後方のまま。
4コーナーを回ったところでクリールカイザーが先頭に立ち、アルバートドックが2番手、外からダコールが捲るように3番手まで押し上げた。残り200mを切り、ドックがクリカイをかわして先頭を奪い、ダコールも2番手から詰めにかかるが、アルバートドックが押し切ってゴールイン!アルバートドックが小倉大賞典に次いで重賞2勝目!ダコールはまたもアルバートドックの後塵を拝しました…。
夏の福島の伝統のハンデ重賞・七夕賞は、2番人気のアルバートドックが制しました。道中は中団を追走すると、4コーナーで2番手に上がり、残り200mで抜け出してそのまま先頭でゴールしました。2着には5番人気のダコールが入り、「小倉大賞典組」のワンツー決着となりました。小倉のときはアタマ差でしたが、今回はアルバートが1/2馬身の差がつきましたね。
3着争いの方は、マイネルラクリマとオリオンザジャパンが並んでゴールしましたが、オリオンザジャパンが3着に入り、マイネルラクリマは4着。3番人気のルミナスウォリアーは8着、1番人気だったシャイニープリンスは9着という結果でした。
今年重賞2勝目を挙げたアルバートドックに騎乗した戸崎圭太騎手は、先週のラジオNIKKEI賞に続いての重賞制覇。前日に年間100勝一番乗りを果たし、この日は七夕賞を含めて3勝をマークしております。また、4歳馬が七夕賞を制したのは、1999年のサンデーセイラ以来17年ぶりだそうです。5歳や6歳が強くて、4歳馬が勝つのは異例ですなぁ。
アルバートドックは松田博資厩舎でデビューしたんですが、松田調教師の定年引退に伴い、今年3月に須貝尚介厩舎に転厩。移籍後は中日新聞杯で最下位の18着、マイラーズカップ5着、エプソムカップ7着と凡走続きでしたが、移籍4戦目でようやく初勝利を挙げました。今後は秋に向けて休養するか、あるいは「サマー2000シリーズ」のチャンピオン獲得を目指してもう1レース参戦となるのか?
来週・7月17日は函館競馬場で「函館記念」が行われます。巴賞組からはレッドレイヴン、マテンロウボス、ツクバアズマオー、フェイマスエンドの上位4頭が参戦予定。さらには昨年の覇者・ダービーフィズ、トーセンレーヴ、ホッコーブレーヴ、トゥインクル、ネオリアリズムなどが登録しております。