7月3連休の中日の17日は、函館競馬場で「サマー2000シリーズ」第2戦・第52回函館記念(GⅢ・芝2000m 16頭立て)がありました。「函館競馬開設120周年記念競走」として行われるこのレース、巴賞組からは③レッドレイヴン、⑤マテンロウボス、⑩ツクバアズマオー、⑪フェイマスエンド、⑧ケイティープライド、①マデイラ、⑬オツウの7頭が参戦。他にも、洞爺湖特別を勝った④バイガエシ、昨年の勝ち馬⑮ダービーフィズ、エプソムカップ3着⑥マイネルミラノ、⑫ネオリアリズムなどが参戦しました。
単勝のオッズは、1番人気バイガエシ(4.1倍)、2番人気レッドレイヴン(4.9倍)、3番人気マイネルミラノ(7.4倍)。4番人気以降はネオリアリズム、マテンロウボス、②トーセンレーヴ、フェイマスエンド、⑯ファントムライトと続きました。
スタートは16頭横一線に揃う。好スタートを決めたマイネルミラノが飛び出し、2番手からオツウ、フェイマスエンドとファントムライト、マデイラ、ケイティープライドが3番手を争い、ダービーフィズとトーセンレーヴは中団追走、レッドレイヴン11番手圏内、バイガエシ14番手、マテンロウボスが最後方で正面スタンド前を過ぎた。
1,2コーナーを通過したところで、マイネルミラノ先頭、2番手にオツウ、内側の3番手にマデイラ、外の4番手にフェイマスエンド。5番手集団にはフェイマスエンド・ケイティープライド・⑧マイネルフロストの3頭が固まり、8番手ダービーフィズ、9番手トーセンレーヴ。10,11番手の位置にネオリアリズムと⑭トゥインクルが並び、12番手ツクバアズマオー。13番手の位置にレッドレイヴンがいて、その後ろの14番手にバイガエシ追走。15番手⑨ホッコーブレーヴ、マテンロウボスがまだ最後方。
3コーナーを回り、ミラノが快調に飛ばし、マデイラが2番手に浮上。レイヴンが大外から捲るように進出開始。バイガエシもレイヴンを見るような形で追い上げる。リアリズムは馬群の後方に下がったか?
最後の直線コースに差し掛かり、先頭のマイネルミラノが後続にリードを拡げる。内側からケイプラが突っ込み、バイガエシが大外から追い込むも届きそうにない。3番手争いではアズマオーがマデイラを捕らえにかかる。ミラノはゴール前で突き放し、そのまま先頭でゴールイン!マイネルミラノが鮮やかに逃げ切って函館記念を制しました!
函館記念全着順・払戻金
1着⑥マイネルミラノ 1分59秒0
2着⑧ケイティープライド 2馬身
3着⑩ツクバアズマオー 1馬身1/2
4着①マデイラ 1/2馬身
5着④バイガエシ 1馬身1/4
6着⑫ネオリアリズム
7着⑨ホッコーブレーヴ
8着⑭トゥインクル
9着③レッドレイヴン
10着②トーセンレーヴ
11着⑮ダービーフィズ
12着⑦マイネルフロスト
13着⑤マテンロウボス
14着⑬オツウ
15着⑯ファントムライト
16着⑪フェイマスエンド
単勝 ⑥ 740円
複勝 ⑥ 290円 ⑧ 690円 ⑩ 490円
枠連 [3]-[4] 2770円
馬連 ⑥-⑧ 10890円
馬単 ⑥-⑧ 18550円
ワイド ⑥-⑧ 2690円 ⑥-⑩ 2070円 ⑧-⑩ 4460円
3連複 ⑥-⑧-⑩ 41470円
3連単 ⑥-⑧-⑩ 233010円
小雨が降る中で行われた函館記念は、単勝3番人気のマイネルミラノが逃げ切り勝ちを収めました。スタートから先頭を走り、ラストの直線で後続を引き離し、そのまま先頭でゴールを駆け抜けました。2馬身差の2着には13番人気のケイティープライド、3着には9番人気のツクバアズマオーが入りました。2着と3着は「巴賞組」でしたねえ。1番人気だったバイガエシは5着に終わり、このレースでの1番人気馬は10連敗となりました。2番人気のレッドレイヴンは9着、連覇を狙ったダービーフィズは11着に終わっております。
マイネルミラノは昨年の巴賞以来の勝利で、11度目の挑戦で念願の重賞初制覇を果たしました。鞍上の丹内祐次騎手は、2015年マーチステークス以来、通算2度目のJRA重賞勝利。丹内騎手は函館市出身で、レース後のインタビューでは「地元で重賞を勝つのが夢だった」と大喜び。「開設120周年」の節目の年の函館記念で、見事な凱旋勝利。丹内騎手にとっても一生忘れられないレースになるでしょう。
来週・7月24日は、中京競馬場でマイル重賞の「中京記念」、函館競馬場で今年最初のJRA2歳重賞「函館2歳ステークス」が行われます。
中京記念には、昨年の優勝馬・スマートオリオン、巻き返しを図るダッシングブレイズ、豊明ステークスを勝ったタガノエスプレッソ、米子ステークスを勝ったケントオー、2連勝中のウインガニオン、NHKマイルカップ5着のトウショウドラフタ、マイネルアウラート、ガリバルディなどが出走を予定。
函館2歳Sには、ガーシュウィン、モンドキャンノ、 ロイヤルメジャー、バリンジャー、メローブリーズなどが登録。今年の2歳世代で最初の重賞ウィナーに輝くのはどの馬でしょうか?