プロ野球真夏の祭典「マツダオールスターゲーム2016」は、15日に福岡ヤフオクドームで第1戦が行われました。昨年の球宴はセリーグが2連勝しましたが、今年もセリーグが交流戦負け越しの鬱憤を晴らすのか?2年連続で全パの指揮を執る工藤公康監督(ソフトバンク)は、監督として初勝利を挙げられたのか?
両チームのスタメン
パシフィック
1(中)秋山翔吾(西武)
2(左)角中勝也(ロッテ)
3(右)柳田悠岐(ソフトバンク)
4(一)中田翔(日本ハム)
5(三)松田宣浩(ソフトバンク)
6(指)長谷川勇也(ソフトバンク)
7(二)浅村栄斗(西武)
8(捕)炭谷銀仁朗(西武)
9(遊)今宮健太(ソフトバンク)
(投)和田毅(ソフトバンク)
セントラル
1(中)丸佳浩(広島)
2(三)川端慎吾(ヤクルト)
3(遊)坂本勇人(巨人)
4(二)山田哲人(ヤクルト)
5(左)筒香嘉智(横浜DeNA)
6(一)新井貴浩(広島)
7(指)バレンティン(ヤクルト)
8(右)髙山俊(阪神)
9(捕)中村悠平(ヤクルト)
(投)菅野智之(巨人)
第1戦の先発ピッチャーは、全パ・和田毅VS全セ・菅野智之。全パは地元・ホークスから柳田ら4人がスタメン先発入り。全セは首位・広島からは丸と新井がスタメン入りし、昨年のセリーグ王者・ヤクルトから山田ら4人がスタメン。阪神のルーキー・高山も8番ライトに入りました。
パリーグ先発・和田は、初回に丸と川端を打ち取った後、坂本から3球三振を奪い、わずか6球で3者凡退に抑える。2回はセリーグ4番・山田を3球三振に切って取り、その後に筒香と新井も退けて3者凡退。和田は2イニングを投げてパーフェクトに抑えました。
セリーグ先発・菅野も和田に負けじと好投を披露。1回に全パの上位打線を3者凡退に片付け、2回も全パ中軸を寄せ付けず、こちらも2回パーフェクトでした。
試合は3回まで両チームともにランナーが1人も出ず、スコアレスのまま4回へ突入。全セは丸と川端が倒れて2死となった後、坂本が全パ2番手・石川歩(ロッテ)の5球目のストレートを狙い撃ち!レフトへ高く上がった打球は、そのままスタンドまで届く!この試合最初のヒットは、坂本のソロ本塁打!全セが1点を先取します。
対する全パは、秋山が四球を選ぶと、盗塁で2塁に進んだが、4番・中田が凡退して無得点。
5回、全セは先頭の筒香が全パ3番手・則本昂大(楽天)の4球目を叩き、ライトホームランテラスに突き刺さるソロ本塁打で1点を追加。さらにバレンティンが2球目のストレートを捉え、右中間スタンドへの完璧なソロ本塁打を放ち3点目。全パはその裏、長谷川が全セ3番手・野村祐輔(広島)のストレートを弾き返し、ライトスタンドへのソロ本塁打で1点を返します。
3-1と全セ1点リードで迎えた8回裏、全パは本来は投手の大谷翔平(日本ハム)が、野手として代打で登場。大谷のバッティングに注目が集まったが、マシソン(巨人)の前に3塁ライナーに倒れる。それでも全パは、鈴木大地(ロッテ)が左中間へ2塁打を放つと、続く田村龍弘(ロッテ)がライト前へのタイムリーヒット。ロッテ勢の活躍で全パが3-2と1点差に詰め寄る。
9回、全セは菊地涼介と鈴木誠也の広島コンビが続けてヒットを放つと、2死2,3塁で戸柱恭孝 (DeNA)が全パ6番手・サファテ(ソフトバンク)からセンター前への2点タイムリーヒットを放ち、5-3と突き放す。
3点差で追う全パは、9回裏に無死1塁から、プロ15年目でオールスター初出場の栗山巧(西武)が、全セ6番手・中崎翔太(広島)の3球目を振り抜き、ライトスタンドへの2ラン本塁打!これで5-4と1点差。しかし、メヒア(西武)とレアード(日本ハム)の強打者2人が相次いで凡退してゲームセット。第1戦は全セが5-4で逃げ切りました。
2016年7月15日 オールスター戦 ヤフオクドーム
全パ 対 全セ 1回戦
(全パ0勝1敗 観衆35653人)
全セ 000 120 002 5
全パ 000 010 012 4
【勝】藤浪 1勝
【負】石川 1敗
【S】中崎 1S
本塁打
【全セ】 坂本1号 筒香1号 バレンティン1号
【全パ】 長谷川1号 栗山1号
6年ぶりの福岡開催だったオールスター第1戦は、両チームとも合計5本のホームランが飛び交いました。3回までは両チームともノーヒットと静寂ムードだったのに、4回の坂本選手の先制ホームランでムードが一転しましたね。試合の方は全セが競り勝ち、昨年から3連勝を飾りました。セリーグは交流戦では勝てないのに、オールスターだと強いのはなぜでしょうか?
全セは筒香選手が両チーム唯一の2安打をマークし、この試合のMVP(賞金300万円)を獲得。5回にライトへソロ本塁打を放つと、その次の打席では2塁打を打ちました。DeNAは筒香選手だけでなく、戸柱選手が9回に勝利を決定付ける2点タイムリーヒットを放っております。投手陣は、先発の菅野投手が2回パーフェクト、3回から2番手で登板した阪神の藤浪晋太郎投手が勝ち投手となっています。
敗れた全パは、地元登板の和田投手が2回を完璧に抑えましたが、則本投手が2本のホームランを浴びたり、サファテ投手が3本のヒットを浴びて2失点と「炎上」。打線の方は4回まで無安打と沈黙し、5回に長谷川選手が「全パ初安打」のソロ本塁打を放ちました。9回には栗山選手の本塁打が飛び出して流れが変わるかと思いましたが…。
16日は横浜スタジアムで第2戦が行われます。15日に横浜での豪雨によりグラウンドが水浸しになったみたいです。当日は雨の心配がないので、無事に開催されると思います。横浜でもド派手なホームラン合戦が見てみたいですなぁ。