

競馬ファンのみなさま、あけましておめでとうございます。2017年の中央競馬が5日に開幕しました。この日のメインレースは、2017年の競馬界の幕開けを告げる中山金杯&京都金杯でした。年明けに幸運を掴んだ馬とジョッキーは誰だ?
中山メイン・第66回日刊スポーツ賞中山金杯(GⅢ・芝2000m 13頭立て)は、メンバー唯一のGⅠ馬②クラリティスカイ、現在3連勝中の⑩ストロングタイタン、③ツクバアズマオー・①シャイニープリンス・⑧マイネルフロストの「ディセンバーステークス組」、2015年の京都2歳ステークス覇者⑦ドレッドノータスなどが参戦しました。
スタートは13頭綺麗な飛び出し。正面スタンド前の先行争いで、⑥ダノンメジャー、⑬マイネグレヴィル、⑪トミケンスラーヴァの3頭が前を行き、ストロングタイタン4番手、クラリティスカイ5番手、ドレッドノータス6番手、シャイニープリンス中団、ツクバアズマオーは11番手でスタンド前を通過した。
1コーナーを過ぎて、2コーナー~向正面のところで、ダノンメジャーが単騎の逃げを打ち、トミケンスラーヴァとクラリティスカイが2,3番手で並ぶ。4番手⑬マイネグレヴィル、5番手にストロングタイタンが追走。6番手にドレッドノータス、7番手シャイニープリンス、その外からマイネルフロストが上昇してくる。9番手⑫シャドウパーティー、10番手⑤ロンギングダンサー、その後ろにツクバアズマオーが追走。後方は⑨カムフィー、④ライズトゥフェイムと続く。
3コーナーを回り、ダノメジャが先頭、スラーヴァが2番手に上がり、フロストは3番手まで進出し、クラスカは4番手に後退。タイタンは5番手キープ、ドレッドも中団に控え、アズマオーが外から追い出し始める。
4コーナーから最後の直線コースに入り、ダノンメジャーが逃げ粘ろうとするところ、内側を割ったクラリティスカイが接近するが、外からツクバアズマオーが伸びてきた。ゴール残り100mでクラスカを捕らえると、そのまま突き放して1着ゴールイン!ツクバアズマオーが今年最初の重賞ウィナーとなりました!
2017年関東最初の重賞競走は、単勝1番人気のツクバアズマオーが制しました。序盤から後方3番手で追走すると、3コーナーで外から捲るように進出し、直線突き抜けての差し切り勝ちを見せました。6番人気のクラリティスカイが2着に入り、混戦の3着争いはシャイニープリンスとシャドウパーティーが並んでゴールしましたが、シャイニープリンスがハナ差で先着。2番人気のストロングタイタンは9着、3番人気・ドレッドノータスは10着に終わりました。
ツクバアズマオーは前走のディセンバーステークスに続いての連勝。重賞はこれまでに函館記念とオールカマーで3着でしたが、27戦目で念願の重賞初制覇を果たしました。鞍上の吉田豊騎手は、1999年以来の同レース勝利。アズマオーは今回の勝利で通算7勝目ですが、うち6勝が中山で挙げております。本当に中山が得意ですね。次走はAJCCか中山記念を使うのかな?
京都メイン・第55回スポーツニッポン賞京都金杯(GⅢ・芝1600m 18頭立て)は、今年はマイル路線で頑張る⑥エアスピネル、2連勝中⑭アストラエンブレム、今年こそ飛躍の年にしたい①ブラックスピネル、阪神カップ3着⑤フィエロ、中京記念を勝った⑱ガリバルディ、④ブラックムーン、⑫ミッキージョイ、⑪ダンツプリウス、⑮マイネルハニーなどが出走。
スタートで⑦テイエムタイホーが躓きかけたが、何とか持ち直す。他の馬達は揃ったスタート。先行争いで⑧ペイシャフェリスが先手を取ろうとしたところ、③アルマディヴァンが襲い掛かるが、最終的にはペイシャが先頭を守った。3番手にマイネルハニー、4番手②ケントオー、ダンツプリウスが5番手に上がり、⑨ダイシンサンダーとブラックスピネルが6,7番手。中団の位置には、内側8番手にブラックムーン、外側9番手にエアスピネルが追走。その後ろの10番手にフィエロがいる。11番手⑩テイエムイナズマ、12番手⑰ムーンクレスト、13番手テイエムタイホー、14番手⑬ピークトラム。がりバルティが15番手、16番手⑯サクラアドニス、17番手アストラエンブレム、ミッキージョイが最後方。
外回り3コーナーのところで、ペイシャが先頭、マイハニが2番手、プリウスが3番手。エアスピが好位に進出してきた。ブラスピとブラムンとフィエロは中団馬群、ガリバルディとアストラはまだ後方グループ。
4コーナーを回って最後の直線に差し掛かり、今度はマイネルハニーが前に出るが、外からエアスピネルがあっさりとかわし、ゴール残り200mで集団から抜け出した。2番手争いではブラックスピネルが追い上げると、最後はゴール手前でエアスピとブラスピがほとんど並んでゴール!内でエアスピネルが粘ったが、外のブラックスピネルが最後に捕らえて逆転したか?
今年のマイル路線の行方を占う一戦は、「スピネル」の名前がつく馬同士の1,2着争いとなりましたが、エアスピネルが接戦を制しました。ブラックスピネルは外から強襲を見せたけど、ハナ差及ばず2着。明け4歳同士がワンツーを占め、3着には8歳馬のベテラン・フィエロが入線。フィエロは前走に続いての3着ですね。
単勝1.8倍の1番人気の期待に応えたエアスピネルは、2015年11月のデイリー杯2歳ステークス以来の勝利で、重賞2勝目。昨年はクラシック競走に全て参戦し、皐月賞とダービーで4着、菊花賞では3着でした。久しぶりのマイル戦だったこの日は、やや折り合いを欠くところもありましたが、直線で抜け出して勝利を収めました。着差はギリギリだったけど、勝ちきれないレースが続いた分、勝ててホッとしたと思います。
鞍上の武豊騎手は同レース3勝目を挙げ、デビューから31年連続の重賞制覇を達成。酉年の今年は年男であるユタカさん、いきなり重賞競走を勝って「年男パワー」を発揮させました。12年前の2005年は、京都金杯を勝った後、ディープインパクトでクラシック3冠を達成しました。今年も国内外のGⅠで大活躍してくれることでしょう。




