

1月17日は、日曜日に積雪のため中止となった京都競馬場の代替開催があり、メイン競走は今年最初のGⅡ競走・日経新春杯(芝2400m 14頭立て)が行われました。昨年の神戸新聞杯で2着だった⑤ミッキーロケット、同じレースで3着の④レッドエルディスト、キャリア4戦3勝の③シャケトラ、グレイトフルステークスを勝った⑦カフジプリンスの「明け4歳世代」のほかに、前回覇者⑭レーヴミストラル、2400mで3勝の⑧モンドインテロ、②ヤマカツライデンなどが出走しました。
単勝の人気は、1番人気がミッキーロケット(2.9倍)、シャケトラが2番人気(4.2倍)、カフジプリンス3番人気(6.5倍)。4番人気以降はモンドインテロ(6.7倍)、ヤマカツライデン(7.6倍)、レーヴミストラル、レッドエルディスト、①トルークマクトと続きました。
スタートは14頭横一列。その直後にヤマカツライデンが先手を取り、④マドリードカフェと⑪アドマイヤフライトが2番手を争う。ミッキーロケットは4,5番手につけ、シャケトラは6番手、モンドインテロとカフジプリンスは中団追走、レッドエルディスト10番手、レーヴミストラルが最後方でスタンド前を通過した。
1コーナーで早くも縦長の展開となり、向正面のところで、ヤマカツライデンが先頭でレースを引っ張り、アドマイヤフライトが単独2番手に浮上。前の2頭から離れた3番手にマドリードカフェ、その後ろの4番手にミッキーロケットが追走。5番手トルークマクト、6番手シャケトラ、7番手モンドインテロ。中団の8番手にカフジプリンス、9番手グループには内側に⑥アクションスター、真ん中⑬ウインインスパイア、外側にレッドエルディスト。後方は⑫ダコールと⑩テイエムナナヒカリが12,13番手で並び、レーヴミストラルがポツンとしんがり追走。
外回り3コーナーに差し掛かり、ライデンとアドフラの2頭が飛ばし、マドリードとロケットが前の2頭を追いかける。5番手に上がったシャケトラは、ロケットの背後をしっかり見ている。インテロ7番手、カフプリ8番手。エルディストも動き始める。4コーナー手前で、ロケットが2番手に浮上した。
最後の直線に入り、ヤマカツライデンが内で逃げ粘るところ、真ん中ミッキーロケット、外からシャケトラが迫る。さらに大外からモンドインテロが突っ込む。ゴール残り200mを切ってロケットとシャケトラが抜け出すと、この2頭が激しく競り合う。後続ではレッドエルディストが猛追し、3番手のモンドインテロを捕らえる勢い。ゴール前、ミッキーロケットがわずかに前に出るが、シャケトラも負けじと食らいつき、最後は2頭並んでゴールイン!後ろの3着争いもインテロとエルディストが並んだ…。
日経新春杯 全着順&払戻金
1着⑤ミッキーロケット 2分25秒7
2着③シャケトラ ハナ
3着⑧モンドインテロ 2馬身
4着⑦レッドエルディスト ハナ
5着⑦カフジプリンス 1馬身1/4
6着②ヤマカツライデン
7着①トルークマクト
8着④マドリードカフェ
9着⑥アクションスター
10着⑭レーヴミストラル
11着⑬ウインインスパイア
12着⑩テイエムナナヒカリ
13着⑫ダコール
14着⑪アドマイヤフライト
単勝 ⑤ 290円
複勝 ⑤ 120円 ③ 150円 ⑧ 170円
枠連 [3]-[4] 610円
馬連 ③-⑤ 620円
馬単 ⑤-③ 1230円
ワイド ③-⑤ 260円 ⑤-⑧ 330円 ③-⑧ 580円
3連複 ③-⑤-⑧ 1330円
3連単 ⑤-③-⑧ 5040円
2日遅れでの開催となった日経新春杯は、ミッキーロケットとシャケトラの4歳馬2頭の叩き合いとなりましたが、ミッキーロケットが接戦を制しました。シャケトラはハナ差及ばず2着。3着争いも接戦となりましたが、モンドインテロが3着となり、レッドエルディストは4着。3番人気のカフジプリンスは5着。5着以内に4歳馬が4頭も入りましたなぁ。前回の優勝馬・レーヴミストラルは10着に終わりました。
1番人気で勝利したミッキーロケットは、5度目の重賞挑戦で念願の初勝利。鞍上の和田竜二騎手は、昨年8月の小倉記念以来となる重賞勝ち。オーナーの野田みずきさんは同レース初勝利です。4コーナー手前で2番手に上がり、直線ではシャケトラに一度はかわされたけど、もう一度差し返して勝利。さすがにサトノダイヤモンドと互角に渡り合っただけあるし、勝負根性も凄いですなぁ。音無秀孝調教師によると、この春は大阪杯が目標とのことです。距離的にもベストだし、上位に入るチャンスは十分にあるでしょう。
格上挑戦ながら2着のシャケトラは、浜中俊騎手が「これからに期待が持てる」と高く評価。ラスト直線の走りは、勝つんじゃないかと思いました。この馬はまだキャリア5戦ですが、これから先まだまだ伸びるでしょう。重賞初勝利も近いし、GⅠ戦線でも活躍しそうな気がします。4歳世代にまた楽しみな馬が出てきましたね。
1月22日は、中山競馬場で「アメリカジョッキークラブカップ」、中京競馬場はダート重賞の「東海ステークス」が行われます。AJCCには、ゼーヴィントとミライヘノツバサの4歳世代に加え、復活を期すリアファル、2年前の覇者・クリールカイザー、エリザベス女王杯2着・シングウィズジョイ、中山金杯2着・クラリティスカイ、タンタアレグリア、ワンアンドオンリーなどが登録。
東海ステークスは、チャンピオンズカップ3着のアスカノロマンをはじめ、レパードステークスを勝ったグレンツェント、2連勝中のミツバ、ダート初挑戦・ラストインパクト、ロワジャルダン、リッカルド、カラクプア、カゼノコなどが出走を予定しています。今度の週末は無事に開催されることを願っています。




