

この週末、日本に最強寒波が襲来。京都競馬場と中京競馬場も積雪のため15日の開催が中止となりました。雪の影響が全く無かった中山競馬場は、3歳馬の重賞競走・第57回京成杯(GⅢ・芝2000m 15頭立て)が行われました。ハービンジャー産駒が2連勝中のこのレース、今年はハービンジャー産駒から⑦サンティール、⑨アダマンティン、⑭ベストリゾートの3頭が出走。他にも、ホープフルステークス2着②マイネルスフェーン、葉牡丹賞2着⑧コマノインパルス、新馬戦で圧勝した①サーベラージュ、マウントロブソンの弟④ポポカテペトル、メンバー唯一の2勝馬⑩アダムバローズ、新潟2歳ステークス3着③イブキなどが参戦しました。
単勝の人気は、コマノインパルスが1番人気(3.8倍)、マイネルスフェーンとサーベラージュが2番人気で並び(6.5倍)、4番人気ポポカテペトル(7.8倍)、僅差でイブキが5番人気(7.9倍)、6番人気のベストリゾート(9.1倍)までが単勝一桁台でした。
スタートでサンティールが少し出遅れ。サーベラージュもやや後手を踏んだか?スタンド前での先行争いで⑬メリオラが前に出ると、ベストリゾートがピタリと2番手。イブキは3,4番手、ポポカテペトル5番手、サーベラージュ9番手に位置づけ、コマノインパルスとマイネルスフェーンは中団より後ろのポジションでスタンド前を通過した。
1,2コーナーを過ぎて向正面に入り、メリオラが先頭、2番手にベストリゾート、3番手に⑮バリングラが追走し、その後ろの4番手イブキ、5番手にポポカテペトル。6番手集団には、内でサーベラージュ、真ん中アダムバローズ、外側アダマンティン。内側9番手マイネルスフェーン、10番手⑫アサギリジョー、11番手に⑪ガンサリュート。12番手のところにコマノインパルスがいて、13番手⑤ジュニエーブル、14番手サンティール、最後方に⑥ニシノアモーレという展開。
3コーナーを回り、メリオラが先頭で引っ張るが、リゾートがじわっと接近、バリングラも前の2頭に迫る。イブキとポポカテも好位をキープ。大外に回ったコマノは3,4コーナーあたりで中団まで押し上げる。内ラチ沿いを走るサーベラとスフェーンはどこで抜け出すか?
15頭一団の状態で最後の直線に差し掛かり、メリオラとベストリゾートの2頭が並ぶが、大外からコマノインパルスが先頭集団をまとめてかわす!後続ではポポカテペトルが詰まると、サーベラージュも後退。ゴール残り100mでコマノが抜け出し、外から追い込んできたガンサリュートが2番手に上がり、マイネルスフェーンも追い上げるが、コマノインパルスが1着ゴール!1番人気に応えたコマノインパルス、重賞初挑戦で勝利を挙げました。
京成杯 全着順&払戻金
1着⑧コマノインパルス 2分02秒5
2着⑪ガンサリュート クビ
3着②マイネルスフェーン 1/2馬身
4着⑤ジュニエーブル 3/4馬身
5着⑫アサギリジョー 3/4馬身
6着⑮バリングラ
7着⑦サンティール
8着⑥ニシノアモーレ
9着⑨アダマンティン
10着④ポポカテペトル
11着⑭ベストリゾート
12着⑩アダムバローズ
13着⑬メリオラ
14着①サーベラージュ
15着③イブキ
単勝 ⑧ 380円
複勝 ⑧ 140円 ⑪ 360円 ② 190円
枠連 [5]-[6] 1600円
馬連 ⑧-⑪ 2580円
ワイド ⑧-⑪ 950円 ②-⑧ 410円 ②-⑪ 1520円
馬単 ⑧-⑪ 3970円
3連複 ②-⑧-⑪ 4660円
3連単 ⑧-⑪-② 23040円
この日唯一となった重賞競走・京成杯は、1番人気のコマノインパルスが快勝。1番人気の馬が優勝したのは、2010年のエイシンフラッシュ以来です。エイシンフラッシュは後に日本ダービーを制しましたねぇ。2着には7番人気のガンサリュート、3着には2番人気のマイネルスフェーンが入りました。4番人気だったポポカテペトルは、直線での不利が響き10着。スフェーンと同じ2番人気だったサーベラージュはブービーの14着に終わりました。
同レース3連覇を狙ったハービンジャー産駒は、サンティールの7着が最高。アダマンティンは9着、ベストリゾートは11着でした。
コマノインパルスは3戦目で重賞初勝利。昨年10月の新馬戦以来の勝利で、通算成績3戦2勝となりました。鞍上の田辺裕信騎手は今年の重賞競走初勝利。田辺騎手は年明けから絶好調で、全国トップの8勝をマーク(15日現在)しています。馬主の長谷川芳信さんは初めての重賞制覇を果たしました。
コマノインパルスは道中、前走の葉牡丹賞と同じく後方待機。3コーナーを過ぎたところで進出を始め、ラストの直線で脚を伸ばし、最後はガンサリュートらの追撃を抑えました。重賞初勝利を挙げたけれど、今の実力ではまだレイデオロやサトノアレスには及ばないと思う。クラシックで好走するには、さらなるパワーアップが必要かも。
雪で中止となった中京と京都の2場についてですが、中京は16日(月曜日)、京都は17日(火曜日)に代替開催が行われます。京都は当初、時間を遅らせてレースを行う予定でしたが、最終的に中止を決断。その一方で、全国都道府県対抗女子駅伝は大雪でもレース決行…。この大荒れの中、お疲れ様です。




