日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

埼玉に初めての大優勝旗!花咲徳栄が広陵に圧勝し、甲子園初優勝!

2017年08月23日 | Sports

今月8日から阪神甲子園球場で行われてきた第99回全国高校野球選手権大会は、大会14日目の23日に決勝戦を迎えました。今年の決勝戦は、1大会6本塁打の大会新記録を打ち立てた中村奨成選手を擁する広陵高校(広島)と、春夏通じて初の決勝進出を果たした花咲徳栄高校が激突。どちらが勝っても初優勝となるこの一戦、全国3839校の頂点に立ったのは?



両チームのスタメン
    広陵        花咲徳栄
1(右)高田誠也    (中)太刀岡蓮
2(二)吉岡広貴    (二)千丸剛
3(捕)中村奨成    (左)西川愛也
4(左)加川大樹    (一)野村佑希
5(一)大橋昇輝    (捕)須永光
6(中)佐藤勇治    (三)高井悠太郎
7(遊)丸山壮史    (右)小川恩
8(三)松岡直輝    (投)綱脇慧   
9(投)平元銀次郎   (遊)岩瀬誠良


決勝戦は初回から試合が動きました。1回表、花咲徳栄は先頭の太刀岡がセンター前ヒット、続く千丸がライト線への2塁打を放ち、無死2,3塁のチャンス。この場面で西川が広陵先発・平元の2球目を打ち返す。詰まった打球は2塁手の頭上を越えてセンター前にポトリ。この間に2人のランナーが生還。花咲徳栄が3連打で2点を先行します。
2点を追う広陵は、1回裏に1死から2番の吉岡がヒットで出塁すると、3番・中村がレフト線へ2塁打。こちらも連打でチャンスを作ったが、4番・加川は空振り三振、大橋は投手ゴロに倒れて2者残塁に終わる。2回、2死2塁で9番・平元が徳栄先発・綱脇から1塁線を破るタイムリー2塁打を放って1点を返します。
3回、徳栄は2死2,3塁から須永が低めの直球をセンター前に弾き返して2点を追加する。広陵はその裏、中村に2度目の打席が回ったが、綱脇の変化球の前に空振り三振。2死後、途中出場の村上嘉一がセンター前ヒットと盗塁で2塁に進むと、大橋がセンターへのタイムリー2塁打で1点を返す。3回まで終わり、花咲徳栄が4-2とリード。
5回、花咲徳栄は太刀岡の四球、千丸のヒットで無死1,3塁と攻め立て、西川が2球目の直球を捉え、右中間オーバーのタイムリー3塁打で2点を追加。なおも西川を3塁に置いて、野村のレフト前タイムリーでもう1点追加。これで広陵先発・平元はノックアウト。山本雅也が2番手に上がるが、徳栄打線の勢いは止まりません。1死2塁で高井がセンターへのタイムリー2塁打でこの回4点目。さらに2死後、相手のエラーと岩瀬のタイムリーヒットで2点を追加し、この回一挙6得点。スコアも10-2と大差がつく。
広陵も諦めません。先頭の高田がヒットで出塁すると、吉岡の左中間へのタイムリー2塁打で1点返す。徳栄は先発の綱脇を下げ、清水達也が2番手のマウンドに上がる。清水は中村に内野安打を許して2人の走者を背負ったが、村上を2塁ゴロ併殺打、大橋を3球三振に退け、広陵の反撃を1点に抑えます。
6回、徳栄は1死から西川がレフトへの2塁打のあと、野村がレフト前に弾き返すと、相手の左翼手が後逸する間に2塁走者が生還し、打った野村は3塁へ。記録はタイムリー3塁打。この後2死1塁から高井の2塁打、小川の死球で満塁とし、清水が遊撃ゴロ→遊撃手が2塁に送球したが、2塁手がボールをこぼしてしまう。走者も2人還り、13-3となる。続く岩瀬にもタイムリーが生まれ、この回4点追加で14-3と突き放した。
徳栄2番手・清水は、6回裏に1死1,2塁から山本にタイムリーを打たれて1点を失ったが、7回と8回は無得点に抑える。
徳栄10点リードで迎えた9回裏、1死1塁から中村が初球ストレートを強振し、レフト線への痛烈な2塁打。2死後、大橋が四球を選んで満塁となる。しかし、佐藤が初球を打ち上げてしまい、ライトフライで試合終了。花咲徳栄が14-4で広陵を下しました。




第99回全国高校野球選手権大会  決勝 
花咲徳栄(埼玉)-広陵(広島)
(観衆=43000人)
徳栄 202 064 000  14
広陵 011 011 000  4
【投手】
(花)綱脇、清水-須永
(広)平元、山本、森-中村



今年の夏の甲子園の決勝は、徳栄16安打、広陵13安打、両チーム合わせて29本のヒットが飛び交う乱打戦となりましたが、花咲徳栄が広陵に10点差の大差をつけての圧勝で、甲子園初優勝を果たしました。3回までは取られたら取り返すという展開が続きましたが、徳栄が5回に6点、6回に4点を奪って広陵を突き放しました。関東勢は一昨年の東海大相模、昨年の作新学院に続き、3年連続での優勝。埼玉県勢としては夏の選手権大会で悲願の初制覇。埼玉にようやく深紅の大優勝旗が渡りました…。埼玉県民の私も「ついにこの時が来たんだなあ」と感慨に浸ってます。

花咲徳栄はこの試合、3番の西川選手が3安打4打点の大活躍。1回の打席で先制の2点タイムリーヒット、第3打席では2点タイムリー3塁打、6回にも2塁打を放ち、ホームランが出ればサイクルヒットでした。4番の野村選手、9番の岩瀬選手も2打席連続でタイムリー安打を打っております。投手陣は先発の綱脇投手が、広陵の主砲・中村選手から変化球で三振を奪い、5回途中から2番手で登板した清水投手は、終盤の3イニングを無失点に抑えました。
1回戦から打線が爆発しまくった徳栄は、全試合で9得点以上。3回戦、準々決勝、決勝の3試合で2ケタ得点をマーク。全6試合で61得点、ヒットの数も80安打であります。全試合9得点以上で優勝したのは、1921年の和歌山中(現・和歌山県立桐蔭高校)以来96年ぶりだそうです。

広陵高校は守備での細かいミスが相次ぎ14失点。またも決勝で涙を呑み、4度目の準優勝となりました。中村選手が決勝でも3本のヒットを放ちながらも、得点につながらず…。甲子園を大いに沸かせてくれた中村選手は、この大会で28打数19安打、打率.679、6本塁打、17打点。優勝こそはなかったけど、この夏のMVPは間違いなく中村選手だと思います。今後の進路ではプロ入り志望を明言。秋のドラフト会議では清宮幸太郎選手(早実)、安田尚憲選手(履正社)と同じく、1位で指名されるでしょう。

花咲徳栄の優勝で幕を閉じる99回目の夏の甲子園。今年は史上最多となる68本のホームランが生まれました。開幕から毎日のようにホームランが出てたなぁって思いました。広陵・中村選手が1試合2本塁打を2度もやってのけたり、盛岡大附VS済美戦の「満塁ホームラン返し」というのもありました。
来年は100回目の記念大会。出場校も56校に増え、埼玉からは「北埼玉」と「南埼玉」の2校が出場します。今年の夏の王者・花咲徳栄は、春日部共栄と同じ北埼玉大会、浦和学院と聖望学園は南埼玉大会に出場。花咲徳栄高校の選手の皆さん、そして家族の皆さん、甲子園初優勝おめでとうございます。あなたたちは埼玉県民の誇りです!




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ホークス今季2度目の6連勝!バンデンハークが本拠地14連勝!

2017年08月23日 | HAWKS

仙台での楽天との首位攻防戦を3連勝で終えた福岡ソフトバンクホークス。2位・楽天に6.5ゲーム差をつけ、独走態勢に入りつつあります。23日からは本拠地・福岡ヤフオクドームで埼玉西武ライオンズとの3連戦。3位・西武とは8ゲーム差ありますが、まだまだ予断禁物です。カード初戦の23日は、ソフトバンク・バンデンハークVS西武・ウルフの外国人同士の投げ合いでスタートしました。



両チームのスタメン
  ソフトバンク        埼玉西武
1(一)明石健志      (中)秋山翔吾
2(遊)今宮健太      (遊)源田壮亮
3(左)中村晃       (二)浅村栄斗
4(中)柳田悠岐      (一)山川穂高
5(指)デスパイネ     (指)森友哉
6(三)松田宣浩      (三)外崎修汰
7(右)上林誠知      (左)栗山巧
8(捕)髙谷裕亮      (捕)炭谷銀仁朗
9(二)本多雄一      (右)金子侑司
 (投)バンデンハーク   (投)ウルフ

この日のホークスは、首を痛めて戦列を離れていた本多雄一が1軍に復帰し、9番セカンドで先発出場しました。


今季12勝目を狙うホークス先発のバンデンハークは、1回に浅村のヒット、山川の四球で2死1,2塁とされるが、森をカーブで空振り三振に仕留めて無失点。2回と3回は共に3者凡退に抑えます。
西武先発・ウルフから先制点をもぎ取りたいホークス打線は、1回は上位3人が抑えられると、2回は柳田,デスパイネ,松田が揃って凡退。2イニング続けてランナーが出ずに迎えた3回裏、先頭の上林がショートへの内野安打。チームにとって初安打と共に、初めてのランナーが生まれる。続く高谷の場面で、西武のキャッチャー・森がパスボールを犯し、上林は2塁進塁。高谷内野ゴロで1死3塁となり、本多がショートゴロに倒れたが、3塁走者・上林がホームインし、ホークスに先制点が入ります。
1点を貰ったバンデンハークは、4回にヒットのランナーを2塁に背負ったが、外崎を空振り三振に斬って取る。5回は下位打線を3者凡退に片付け、6回も2つの三振を奪って西武に得点を与えません。
追加点が取りたいホークスは、6回裏に1死から明石がウルフのカーブをうまく合わせてライト前にヒット。続く今宮もカーブをライトへ持って行き、打球は西武右翼手・金子のグラブに当たってからフェンスに到達。1塁から明石が生還し、ホークスに待望の2点目。打った今宮は3塁へ。
7回、バンデンハークが西武の中軸3人を抑えると、その裏の攻撃で高谷の2塁打、明石の四球で2死ながら2人の走者を置く。一打追加点の場面で、前の打席でタイムリーを放った今宮が、西武2番手・武隈祥太の初球を振り抜き、左中間ホームランテラスへの3ラン本塁打!今宮のバットでまたも得点が生まれ、5-0と突き放します!
ホークスは8回、3つの四球で満塁とすると、途中出場の江川智晃がライト前にタイムリーヒットを放ち2点追加。投打が噛み合ったホークスが、7-0で快勝しました。



パリーグ 2017年8月22日(火)
ソフトバンクVS西武 19回戦 ヤフオク
<ソフトバンク12勝7敗 観衆:38,585人>
西|000 000 000|0
ソ|001 001 32X|7
[勝] バンデンハーク(12勝5敗)
[負] ウルフ(9勝3敗)
[本] 今宮(ソ/9号)



西武との3連戦の初戦は、5回までバンデンハーク投手とウルフ投手の投手戦が続きましたが、6回に明石&今宮の1,2番コンビの連打で追加点を挙げ、ウルフ投手をマウンドから引き摺り下ろしました。2人ともカーブを捉えていましたね。終盤以降も追加点を重ね、西武投手陣から7得点。投げてはバンデンハーク→岩嵜翔→嘉弥真新也の継投で西武打線をわずか2安打に抑える完封リレー。いやぁ、5点差以上で勝ったのは久しぶりのような気がしますね。これでホークスは今季2度目の6連勝、貯金も38に伸ばし、西武とのゲーム差を「9.0」に拡げました。
先発のバンデンハーク投手は、7回まで90球を投げ、被安打2・10奪三振・1四球・無失点の素晴らしい内容。立ち上がりに2人のランナーを出しながらもピンチを切り抜け、2回以降は危なげないピッチング。5回から7回までは3イニング連続で3者凡退でした。自身4連勝で今シーズン12勝目のバンデンハーク投手、本拠地・ヤフオクドームで14連勝達成です。
打線はチーム全体で7安打。今宮選手は2本の長打で4打点を記録。6回の第3打席ではライトへのタイムリー3塁打、7回の打席ではレフトへの3ラン本塁打を放ちました。今宮選手の活躍が無かったら、もっと厳しい展開になっていたと思います。途中から出場した江川選手は、8日に2点タイムリーヒット。日曜日の楽天戦から2試合連続で適時打です。1軍復帰の本多選手は、2打席続けてショートゴロに終わりましたが、最初の打席で復帰後初の打点を挙げております。

23日の予告先発は、ソフトバンク・石川柊太VS西武・岡本洋介となっています。岡本投手は今季6勝0敗と負け知らずなのに対し、石川投手は4試合も勝ち星がありません。先週のオリックス戦でも5回まで1失点ながら白星つかず。石川投手にはホークスの連勝を止めないでほしい。それだけです。





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