日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

フロンティアが2連勝で新潟2歳王者に!キーンランドカップは9歳馬が勝った!

2017年08月27日 | 競馬

夏休み最後の日曜日だった27日は、札幌競馬場でスプリント重賞の「キーンランドカップ」、新潟競馬場では2歳場による重賞「新潟2歳ステークス」が行われました。



札幌メイン・第12回キーンランドカップ(GⅢ・芝1200m 13頭立て)は、①ブランボヌール&⑩シュウジの昨年の1,2着馬、ヴィクトリアマイル5着⑪ソルヴェイグ、⑨モンドキャンノ&⑬メイソンジュニアの3歳勢2頭、バーデンバーデンカップを勝った⑦フミノムーン、札幌1200mのUHB賞を勝った②イッテツ、③ネロ、④ヒルノデイバローなどが参戦しました。
スタートは13頭出遅れなし。先行争いで、⑥ナックビーナスとソルヴェイグの2頭が前に出るが、ナックが鼻に立つ。シュウジが3番手につけ、4番手⑫ライトフェアリー、5番手ネロ、外側の6番手にメイソンジュニアが追走。中団7番手にイッテツ、8番手モンドキャンノ、9番手にフミノムーン。後方は10番手ブランボヌール、11番手⑤ノボバカラ、12番手⑧エポワス、最後方にヒルノデイバロー。
3,4コーナー中間地点で、先頭争いはナックとソルヴェの2頭が並び、シュウジ3番手、フェアリーが4番手。メイソンとキャンノが大外に回る。
最後の直線コースに入り、ナックビーナスが最内で逃げ粘るが、外からソルヴェイグが迫る。後続からはネロとライトフェアリー、さらにはエポワスも追い上げる。ゴール前でエポワスがナックとソルヴェの間を割って抜け出してゴールイン!9歳馬のエポワスが直線突き抜けて差し切り勝ち!

サマースプリントシリーズ第5戦のキーンランドカップは、9歳のベテラン馬・エポワスが、若さで勝る3歳&4歳勢を捻じ伏せて優勝。この馬は単勝オッズでブービーの12番人気でした!前走のUHB賞で1番人気になりながらも7着と惨敗、この日は前走から+20キロの大幅増と評価が急落しましたが、ルメール騎手の神騎乗によって重賞制覇を成し遂げました。エポワスはこのレースに参戦したのは3度目で、2015年は9着、2016年は6着、今年はついに勝利。同時に秋の短距離王決戦・スプリンターズステークスの優先出走権も獲得。9歳馬が芝のGⅠ競走を勝ったら、「中年の星」と言われるだろうなあ。
2番人気のソルヴェイグはエポワスから首差の2着、1番人気のモンドキャンノは6着、もう1頭の3歳馬・メイソンジュニアは7着。連覇を狙ったブランボヌールは11着、3番人気のシュウジは最下位の13着。モレイラ騎手はこの夏もJRAの重賞で勝てず…。




新潟メイン・第37回新潟2歳ステークス(GⅢ・芝1600m 15頭立て)は、新馬戦で5馬身差の圧勝劇を見せた①ムスコローソ、府中マイルで勝利した③テンクウ、中京マイルで逃げ切った⑧フロンティア、⑤オーデットエール、⑥プレトリア、⑮コーディエライトといった左回りのコースで結果を残した馬達に加え、1800mの新馬戦で勝利した④グランデウィークと⑫キボウノダイチも出走しました。
スタートでフロンティアと⑦マイネルサイルーンの2頭がポンと飛び出したが、コーディエライトが外から上がって先手を取る。サイルーン2番手、フロンティア3番手。テンクウと⑨フィルハーモニー,キボウノダイチが4番手集団を形成し、その後ろの中団7番手に⑬シンデレラメイク、プレトリアと⑭ダンツセイケイが8,9番手で並ぶ。10番手集団にグランデウィークと⑩エングローサー、オーデットエール12番手、ムスコローソは13番手に控えている。その後は②トッカータ,⑪ラインギャラントと続く。
外回り3,4コーナー中間時点で、15頭がほとんど一塊の状態。コーディエが先頭、フロンティアが2番手に上がり、サイルーン3番手、ダイチ4番手。プレトリアは中団、オーデットは中団より後ろの位置、ムスコローソは最後方。
長い直線コースに差し掛かり、コーディエライトがまだ先頭だが、外の方からフロンティアとキボウノダイチ、内からはテンクウとマイネルサイルーンが接近する。ムスコローソが最内から追い込んでくるが、前に届くかどうかは厳しそう。ゴールまで残り200mを切り、先頭争いはコーディエ・フロンティア・テンクウの3頭に絞られ、この3頭が後続を離しにかかる。そして残り100mでフロンティアが先頭に躍り出て、そのまま1着フィニッシュ!今年の新潟2歳チャンピオンはフロンティア!コーディエライトが2着で粘り、テンクウは3着。

来年のクラシック候補生が集まった新潟2歳ステークスは、単勝3番人気のフロンティアが優勝。スタートで前のポジションで控えると、直線でコーディエライト,テンクウとの追い比べを制しました。2着のコーディエライトは5番人気、3着のテンクウは3番人気。結果的には序盤から前にいた馬達が残りました。4番人気のプレトリアは7着、1番人気のムスコローソは12着と惨敗。終始後方で揉まれての競馬、直線で最内を突こうとしたけど、不発でした。
優勝したフロンティアは、新馬戦に続いてのデビュー2連勝で重賞初勝利。父はダイワメジャー、母はグレースランド、母の父はトニービン。お兄さんは2006年のクラシックで活躍したドリームパスポート。現役時代はGⅠで2着が3回、ダービーでも3着でした。この馬を管理する中内田充正調教師は、昨年のヴゼットジョリーに続いて同レース2連覇です。
新馬戦では逃げの競馬を見せたのに対し、2戦目の今回は番手追走から差し切り勝ち。逃げても控えても強いですね。マイル戦で連勝しているけど、もう1ハロン伸ばしても好走できると思う。そして年末は朝日杯フューチュリティステークスに向かうだろう。



来週・9月3日は夏競馬最終日。新潟競馬場はサマー2000シリーズ最終戦の新潟記念、小倉競馬場は小倉2歳ステークスが行われます。
小倉2歳ステークスの方は、アイアンクロー,イイコトズクシ,ナムラバンザイの「フェニックス賞組」、新馬戦で1位入線するも2着降着となったペイシャルアス、スーサンドン、シトリカ、オーロスターキス、アサクサゲンキ、ヴァイザー、モズスーパーフレア、バーニングぺスカ、さらには藤田菜七子騎手が乗るフローラルシトラスなどが登録。菜七子騎手は新潟最終レースで今季9勝目を挙げ、JRA年間10勝にあと1勝。小倉でJRA女性騎手初の重賞制覇を果たせるか…?
新潟記念は、小倉記念を勝ったタツゴウゲキ、函館記念を勝ったルミナスウォリアー、エプソムカップ2着アストラエンブレム、ラジオNIKKEI賞2着ウインガナドル、七夕賞2着マイネルフロスト、3着ソールインパクト、ロッカフラベイビー&ロイカバードの「佐渡ステークス組」などが出走予定。
サマー2000シリーズは現在、サクラアンプルールが13点が暫定トップ。タツゴウゲキが11点で2位、ルミナスウォリアーが10点で3位タイにつけています。現在5点のマイネルフロストは、新潟記念で1着(10点)を取り、ライバルが5着以下ならば逆転優勝となります。サマー2000シリーズ最終戦の勝者、シリーズ王者に輝くのは?








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