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暑すぎてつらい。

東浜パリーグトップ13勝目!YDM砲揃い踏みで首位攻防戦に先勝!

2017年08月18日 | HAWKS

パリーグ首位の福岡ソフトバンクホークスは、18日からKoboパーク宮城で東北楽天ゴールデンイーグルスとの首位攻防3連戦。現在2位の楽天は、アウェーでの西武戦で3連敗。現在ホークスと楽天との差は「3.5ゲーム」。15日に首位に返り咲いてから、差が拡がってますねえ。カード初戦の18日の先発投手は、楽天・岸孝之VSソフトバンク・東浜巨。ここまで5連勝中の東浜投手、自身6連勝をかけての登板です。


両チームのスタメン
  ソフトバンク      東北楽天
1(一)明石健志    (中)島内宏明
2(遊)今宮健太    (遊)茂木栄五郎
3(左)中村晃     (右)ペゲーロ
4(中)柳田悠岐    (三)ウィーラー
5(指)デスパイネ   (一)銀次
6(三)松田宣浩    (指)アマダー
7(右)上林誠知    (左)聖澤諒
8(二)髙田知季    (二)藤田一也
9(捕)甲斐拓也    (捕)嶋基宏
 (投)東浜巨     (投)岸孝之


1回、ホークスは先頭の明石がショートへの内野安打で出塁すると、今宮の犠打で2塁に進む。2死2塁となり、4番・柳田が楽天先発・岸の3球目を打ち上げる。左中間にへの大きな打球は、ぐんぐん伸びてスタンドに到達!4番・柳田の2ラン本塁打で初回に2点を先制します。
2点を貰ったホークス先発・東浜は、1死から茂木に内野安打、ペゲーロにはライト前ヒットを許す。ホームランで逆転されるところだったが、楽天4番・ウィーラーをセンターフライ、5番・銀次を2塁ゴロに退け、初回のピンチを切り抜けます。2回と3回も0点に抑えた東浜ですが、4回に2死走者なしの場面でアマダーに変化球を打ち返され、レフトスタンドへのソロ本塁打を浴びて1点を失います。
2-1とホークス1点リードで迎えた6回、ホークスは2死後に中村が1塁への内野安打で出塁し、4番・柳田に打席が回るも、岸のストレートの前に空振り三振を喫して3アウト。その裏、東浜は上位打線を3者凡退に斬って取ります。
7回、ホークスは先頭のデスパイネが岸の4球目の直球を狙い撃ち!完璧にとらえた打球は、バックスクリーン一直線。デスパイネの大きな一発で1点を追加すると、松田も続きます。初球のスライダーを右方向に持って行き、ライトスタンドへのソロ本塁打。2者連続ホームランでさらに1点を追加し、4-1と楽天を突き放します。
この後、東浜が7回を3者凡退に抑えると、8回はモイネロ、9回はサファテがパーフェクトリリーフでゲームセット。ホークスが4-1で楽天を下しました。



パリーグ 2017年8月18日(金)
楽天VSソフトバンク Koboパーク
<ソフトバンク7勝9敗 観衆:25,694人>
ソ|200 000 200|4
楽|000 100 000|1
[勝] 東浜(13勝3敗)
[負] 岸(8勝6敗)
[S] サファテ(2勝2敗41セーブ)
[本] 柳田(ソ/28号)、デスパイネ(ソ/27号)、松田(ソ/20号)
   アマダー(楽/18号)



小雨が降る中で行われたパリーグ首位攻防戦の第1ラウンドは、柳田選手,デスパイネ選手,松田選手の「YDM砲」が揃い踏みすれば、先発の東浜投手が楽天の岸投手に投げ勝ちました。直接対決に先勝したホークスは、3連勝で貯金35に伸ばし、楽天とのゲーム差を「4.5」に拡げました。一方の楽天は、今季ワーストの4連敗。ちょっと失速気味で、下手すりゃ3位・西武にも抜かれるんじゃないの。ホークスだって今の西武を恐れていますけどね。
東浜投手は7回まで103球を投げ、被安打3・5奪三振・1四球・1失点。自身6連勝を果たし、パリーグ単独トップの13勝目をマークしました。初回に連打を浴びながらも後続を打ち取り無失点。4回にはアマダー選手に低めの変化球をレフトスタンドに運ばれましたが、結局はこの日唯一の失点でした。5回から7回までは3イニング連続3者凡退。東浜投手らしい安定したピッチングでした。ここ2試合は7回途中での降板が続いたけど、今回は7回を投げ切って見せましたね。
打線の方は全体で8安打。1番に戻った明石選手は2打席連続ヒット。最初の打席で内野安打を放つと、柳田選手のホームランで先制のホームを踏みました。2打席目にはセンター前にクリーンヒットを打っております。先制2ラン本理だの柳田選手は、実に6試合ぶりの一発。30本塁打まで残り2本です。7回にはデスパイネ選手と松田選手のアベックホームランが生まれました。デスパイネ選手はど真ん中のストレートを強振し、バックスクリーン直撃弾。松田選手は変化球を叩いてライト方向へ。この2人のアベック弾が出た試合は7戦全勝。デスパイネ選手も本塁打王の座をまだ諦めてはいません。

19日の首位攻防戦の第2ラウンドは、楽天・則本昂大VSソフトバンク・千賀滉大のエース対決。ホークスは則本選手と3度対戦して0勝2敗と分が悪いです。千賀投手も楽天戦で2試合登板して0勝1敗、防御率で12.38と打たれています。正直厳しい試合になると思いますが、勝ってくれることを信じています。









サファテ3年連続40セーブ!オリックス戦今季勝ち越し決定。

2017年08月16日 | HAWKS

15日のオリックス戦で通算1000勝を達成した福岡ソフトバンクホークスは、16日も福岡ヤフオクドームでオリックスと対戦。2連勝でパリーグ首位の座を守り抜くことができたのか?


両チームのスタメン
  ソフトバンク       オリックス
1(二)川島慶三     (中)小島脩平
2(遊)今宮健太     (二)西野真弘
3(左)中村晃      (右)吉田正尚
4(中)柳田悠岐     (三)小谷野栄一
5(指)デスパイネ    (指)中島宏之
6(三)松田宣浩     (左)T-岡田
7(一)明石健志     (一)マレーロ
8(右)江川智晃     (遊)大城滉二
9(捕)甲斐拓也     (捕)若月健矢
 (投)石川柊太     (投)松葉貴大



1回、ホークス先発・石川は1死の後に西野に四球を与えるが、続く吉田正を1塁ゴロ併殺打に打ち取り、初回を3人で終えます。その裏、ホークス先頭の川島がオリックス先発・松葉からヒットを放つと、犠打と内野ゴロの間に3塁まで進塁。2死3塁と一打先制の場面で4番・柳田に打席が回るが、結果は3塁ゴロに終わり、先制点を奪えず。
0-0で迎えた3回表、石川がオリックスの先頭・マレーロに初球ストレートを痛打。レフトへの痛烈な打球は、レフトホームランテラスへのソロ本塁打を浴びて先制点を喫します。しかしその裏、ホークスは先頭の江川がレフトフェンス直撃の2塁打を放つと、1死2塁で川島が松葉の5球目を打ち返し、センター前へのタイムリーヒットで1-1の同点とする。さらに今宮もヒットでつないだが、2死1,3塁とチャンスが続いたが、柳田はライトフライに倒れて勝ち越しとはならず。
4回、ホークスは2つの四球で2死1,2塁と再び勝ち越しのチャンスを迎えたが、甲斐が投手ゴロに打ち取られて2者残塁。その直後の5回、石川が2アウトから連続四球を与えたが、若月を遊撃フライに退けて勝ち越し点を与えず。石川は5回まで投げたところでマウンドを降りました。
6回、2番手の嘉弥真新也が連続三振で2死を取った後、吉田正にヒットを許す。その次にマウンドに上がった3番手の森唯斗も小谷野にヒットを打たれて2人の走者を背負ったが、中島を空振り三振に斬って取り、無失点で終える。
その裏、ホークスは2死走者なしで、松田が3球目をジャストミート!レフトに舞い上がった打球は、スタンド中段に飛び込むソロ本塁打!松田の一発でホークスが2-1と勝ち越しに成功します!
7回裏、ホークスは甲斐の代打・上林誠知が2塁打で出塁すると、2死2塁で今宮がオリックス2番手・ヘルメンの初球を叩いてレフト前ヒット。2塁走者・上林が本塁に突入するが、オリックス左翼手・T-岡田の好返球に阻まれて本塁憤死。残念ながら追加点とはならず…。
ホークス1点リードで迎えた9回、守護神のサファテが登板。先頭の吉田正に四球を与えると、小谷野の犠打で1死2塁と得点圏に走者を背負う。同点は許されない場面で、中島をストレートで詰まらせ、遊撃フライで2アウトかと思われたが、打球を追いかけていた今宮がキャッチできずにレフト前へ。2塁走者・安達了一(代走)が本塁を狙うと、ホークス左翼手・中村がバックホーム。本塁でクロスプレーとなったが、キャッチャー・高谷裕亮がランナーをタッチしてアウト!中村晃がチームのピンチを救った!なおも2死ながらランナーを2塁において、一発要注意のT-岡田を迎えたが、最後はストレートで空振り三振に仕留めてゲームセット!ホークスが2-1で辛くも勝利しました。


パリーグ 2017年8月16日(水)
ソフトバンクVSオリックス 18回戦 ヤフオク
<ソフトバンク13勝5敗 観衆:37,690人>
オ|001 000 000|1
ソ|001 001 00X|2
[勝] 森(2勝2敗)
[負] 松葉(3勝10敗)
[S] サファテ(2勝2敗40セーブ)
[本] マレーロ(オ/11号)、松田(ソ/19号)



またもホークスが1点差ゲームをモノにしました。3回に石川投手が先制アーチを打たれましたが、その直後に川島選手のタイムリーで同点。6回には松田選手のホームランで逆転。9回はサファテ投手が打たれて同点になるかと思われましたが、中村選手の素晴らしい好返球と高谷捕手のブロックで2塁走者の生還をを阻止しました。この日は決勝アーチを打った松田選手がお立ち台に上がったけど、影のヒーローは中村選手と高谷選手でしょう。オリックスに連勝したホークスは、これで3カード連続の勝ち越し。首位キープで18日からの首位攻防戦の舞台・仙台に向かいます。
この日の投手陣ですが、先発の石川投手は5回まで78球を投げ、被安打3・奪三振0・4四球・1失点。前回のロッテ戦では4回途中8失点と炎上した石川投手、この日は3度も併殺打に仕留めた一方、5回に四球を3個も与えました。今季4勝目を挙げた7月4日のオリックス戦を最後に、4試合連続で白星なし。石川投手の厳しい戦いは続きます。
勝ち投手となったのは、6回途中から3番手で登板した森唯斗投手。いきなり最初のバッターにヒットを浴びながらも0点に抑え、その裏に味方が勝ち越し点が入りました。7回も続投し、3者凡退の好リリーフ。森投手は今季50試合目の登板で2勝目。4年連続で50試合も登板だそうですけど、お体には気を付けてもらいたいです。
そしてサファテ投手は、早くも今季40セーブ目をマーク。中日・岩瀬仁紀投手に次ぐ、史上2人目となる3年連続40セーブを達成。この日はヒヤヒヤするような内容でしたが、中村選手の好返球に助けられました。自身の持つパリーグ記録の43セーブまであと3つ、プロ野球記録の46セーブを更新するどころか、50セーブまで行くんじゃないかと思います。
打線の方は全体で7安打を記録。1番に起用された川島選手と、2番の今宮選手が共に2安打。川島選手は最初の打席でライト前ヒット、次の打席では松葉投手のフォークボールを叩いてセンター前への同点タイムリーヒットを放ちました。6回に決勝ホームランを放った松田選手、甘い球をしっかりと捉え、レフトスタンドへの完璧な一発。松田選手本人も打った瞬間にガッツポーズが出てましたね。


16日はホークスが勝利し、2位の楽天が西武に敗れたため、ゲーム差が「3.0」に開きました。直接対決を前にゲーム差が拡がったのはいいですねえ。金曜日からはKoboパーク宮城で楽天との首位攻防3連戦です。ホークスの先発予想は、初戦は東浜巨投手、2戦目は千賀滉大投手、日曜日の3戦目は武田翔太投手が投げると思います。楽天の方は則本昂大投手と岸孝之投手の先発2本柱をぶつけてくるでしょう。この3連戦を勝ち越しできたら、ホークスがもっと波に乗れるはずだが…。




福岡ソフトバンクホークス通算1000勝!ついでに両リーグ最速70勝目!

2017年08月15日 | HAWKS

日本ハムとの3連戦を2勝1敗で終えた福岡ソフトバンクホークス。15,16日は福岡ヤフオクドームでオリックスバファローズとの3連戦です。18日から始まる楽天との直接対決に向けて、ここは連勝したいところです。カード初戦の15日は、ソフトバンク・バンデンハークVSオリックス・金子千尋の投げ合いでスタート。オリックス戦&ヤフオクドームでは無敗のバンデンハーク、今季11勝目となったのでしょうか?


両チームのスタメン
  ソフトバンク        オリックス
1(右)上林誠知      (左)T-岡田
2(遊)今宮健太      (右)吉田正尚
3(左)中村晃       (一)マレーロ
4(中)柳田悠岐      (中)ロメロ
5(指)デスパイネ     (三)小谷野栄一
6(三)松田宣浩      (指)中島宏之
7(二)明石健志      (二)西野真弘
8(一)福田秀平      (捕)伊藤光
9(捕)髙谷裕亮      (遊)安達了一
 (投)バンデンハーク   (投)金子千尋

この日のホークスは、1番に上林、3番に中村、7番に明石を起用。

1回、ホークス先発のバンデンハークは、オリックス先頭のT-岡田を1球で打ち取った後、吉田正にヒットを許したが、マレーロとロメロを続けて三振に斬って無失点。その裏、ホークス上位打線はオリックス先発・金子の前に3者凡退に終わります。
続く2回、バンデンハークがわずか5球で3者凡退に抑えると、その直後のホークスの攻撃で、1死1塁から松田がレフト前ヒットでつなぎ、ランナー2人置いて明石が金子の7球目のストレートを捉え、右中間を破るタイムリー3塁打。2塁走者のデスパイネ、1塁走者・松田が生還し、ホークスが2点を先取。なおも2死2塁で高谷が4球目のフォークを叩き、センター前に抜けそうな打球をオリックス2塁手・西野が飛びつくも、ボールをこぼす。打った高谷は1塁セーフ、2塁走者・福田がホームイン。福田の好走塁で3点目が入ります。
3点の援護を貰ったバンデンハークは、2死からT-岡田と吉田正に四球を与えると、自らの暴投で2,3塁のピンチを迎えたが、マレーロをカーブで空振り三振に仕留めてピンチを脱します。
ホークスは4回、先頭のデスパイネが金子の3球目のストレートを強振。右方向に飛んだ打球は、ライトのホームランテラスに到達。デスパイネのソロ本塁打で、ホークスに追加点が入り、4-0とします。
バンデンハークは中盤以降も好投を続け、5回は下位打線を3者連続三振に仕留める。6回は死球とヒットで無死1,2塁のピンチを作るが、マレーロ三振、ロメロ内野ゴロ、小谷野を外野フライに打ち取り、無失点に抑えます。しかし7回、先頭の中島にセンターへの2塁打を浴びると、西野に初球スライダーを狙われ、ライトへの2ラン本塁打を浴びて2点を失うと、さらに伊藤には直球を捉えられ、左中間スタンドへのソロ本塁打を浴びてしまう。2者連続ホームランで3点を失ったバンデンハークはここで降板となりました。2番手で登板したモイネロが3人をしっかり抑えました。
4-3と1点差に迫られたホークスは、7回に2死満塁のチャンスを作るも、柳田が遊撃フライに倒れて3者残塁。8回裏、1死から松田が右中間への3塁打を放つと、明石がオリックス2番手・近藤大亮からセンター前へのタイムリーヒット。ホークスに大きな追加点が入り、5-3と2点差に拡げる。
そして9回、最後サファテが締めて試合終了。ホークスが5-3でオリックスに勝利しました。



パリーグ 2015年8月15日(火)
ソフトバンクVSオリックス 17回戦 ヤフオク
<ソフトバンク12勝5敗 観衆:37,865人>
オ|000 000 300|3
ソ|030 100 01X|5
[勝] バンデンハーク(11勝5敗)
[負] 金子千尋(9勝7敗)
[S] サファテ(2勝2敗39セーブ)
[本] 西野(オ/2号)、伊藤(オ/4号)
   デスパイネ(ソ/26号)


72回目の終戦の日だったこの日は、ホークスが4回までに4点を奪い、バンデンハーク投手も6回まで無失点の好投を続けていたから、快勝かなと思われました。しかし、バンデンハーク投手が7回に3連打で3失点を喫して1点差に。それでも8回に突き放し、この日は2点差で勝利を飾りました。これでホークスは両リーグ最速の70勝に到達。そして、福岡ソフトバンクホークスの通算1000勝達成です!2005年にダイエーからソフトバンクに変わってから、13シーズン目での記録到達となりました。ホークスファンの一人として、孫正義社長に感謝したいです。
先発のバンデンハーク投手は、7回途中(6回0/3)まで91球を投げ、被安打5・7奪三振・3四死球・3失点。5回に3連続三振を奪ったり、2度のピンチを切り抜けたけど、7回に下位打線の2人にホームランを被弾。その後に登板したモイネロ投手と岩嵜翔投手の好リリーフで、バンデン投手に今季11個目の白星がつきました。オリックス戦は3試合登板して3勝0敗、通算でも9戦9勝と無敗継続中です。
8安打を記録したホークス打線は、明石選手が2安打3打点の活躍を見せました。2回の最初の打席で、金子投手が投じた内角のボールを上手く捌き、右中間への2点タイムリー3塁打。8回の打席では勝利を決定づけるようなセンター前へのタイムリーヒットを放ちました。ソフトバンク1000勝の日に、ダイエー戦士の明石選手がヒーローになるのは運命を感じる。同じダイエー戦士の和田毅投手と川崎宗則選手も早く1軍に戻ってきてほしいです。









甲子園に負けない熱戦がここにある!関屋記念&エルムステークス

2017年08月14日 | 競馬

夏休み真っただ中の13日は、札幌競馬場でダート重賞のエルムステークス、新潟競馬場はサマーマイルシリーズ第2戦・エルムステークスが行われました。世間じゃ夏の甲子園で熱くなってますが、夏競馬だって負けてません!



札幌メイン・第22回エルムステークス(GⅢ・ダート1700m 14頭立て)は、昨年の優勝馬⑥リッカルドをはじめ、マーキュリーカップ2着⑨ピオネロ、函館で連勝した④テイエムジンソク、4年連続出走の⑪クリノスターオー、昨年の落馬事故から1年ぶりに復帰した三浦皇成騎手が乗る③ドリームキラリ、②ロンドンタウン、①コスモカナディアン、さらに地方から⑤オヤコダカ(北海道)と⑦タマモホルン(浦和)が参戦しました。
スタートでドリームキラリが好ダッシュを決めると、そのまま先頭に位置付ける。テイエムジンソクとタマモホルンが2番手を争い、モンドクラッセ4番手、クリノスターオー5番手、ロンドンタウン内側6番手、リッカルドは中団、ピオネロは後方3番手あたりで1コーナーを回った。
2コーナーから向正面に入り、ドリームキラリ先頭、テイエムジンソク2番手、3番手にタマモホルン。その後ろの4番手グループには、内にロンドンタウン、真ん中リッカルド、外にモンドクラッセ。中団の位置には、7番手クリノスターオー、内側8番手①コスモカナディアン、9番手にオヤコダカ。10番手⑫リーゼントロック、11番手にピオネロ。後方は12番手⑧ラインハート、13番手⑬メイショウスミトモ、最後方に⑭ショウナンアポロン。
3コーナーを過ぎ、先頭のドリキラに外からジンソクが並びかける。3番手争いはモンクラ・リッカルド・ロンドンの3頭が並ぶ。カナディアン6番手、オヤコダカ7番手追走。
4コーナーから最後の直線コースに差し掛かり、ドリームキラリがまだ先頭で粘るが、テイエムジンソクが迫って来る。しかし、ゴール残り100mのところで、外の3番手からロンドンタウンがジンソクとドリキラに接近し、ゴール前で2頭を捕らえて1着ゴールイン!ロンドンタウンが外から差し切って重賞制覇!テイエムジンソクは4連勝ならず…。

秋のダート戦線に向けてアピールしたい馬たちが集結したエルムステークスは、単勝4番人気のロンドンタウンが優勝。単勝1.5倍の圧倒的1番人気だったテイエムジンソクは2着に敗れ、スタートから先頭を走ったドリームキラリが3着と粘りました。ジンソクは2走前の大沼ステークスで4馬身差、前走のマリーンステークスでは5馬身差といずれも圧勝したんですが、今回はドリームキラリの粘り強さに苦しめられました。
前回の優勝馬・リッカルドは6着、2番人気のピオネロは7着、3番人気のモンドクラッセは10着。地方勢はオヤコダカが7着、タマモホルンは最下位の14着でした。
勝ったロンドンタウンは、今年2月の交流重賞・佐賀記念以来の勝利で、中央での重賞レースは初制覇となりました。鞍上の岩田康誠騎手は同レースで最多の5勝目をマーク。前走の平安ステークスでは12着と大敗したロンドンでしたが、今回は終始テイエムジンソクとドリームキラリの2頭の真後ろに付け、最後の直線で内埒から外に進路を変えると、競り合う2頭をまとめてかわしました。勝ちタイム1分40秒9は、ダート1700mのJRAレコードであります。
そういや、この日の早朝に、ロンドン世界陸上で男子400mリレーで日本が銅メダルを獲得。午後のエルムステークスでロンドンタウンが勝利…。わかりやすい「サイン馬券」でんなぁ。



新潟メイン・第52回関屋記念(GⅢ・芝外回り1600m 16頭立て)は、中京記念で快勝した⑮ウインガニオン、昨年の1,2着馬である⑪ヤングマンパワー&⑩ダノンリバティ、2015年の新潟2歳チャンピオン⑭ロードクエスト、、メンバー唯一の3歳馬⑧オールザゴー、さらには元2歳GⅠ馬①ダノンプラチナ、元3歳マイル王⑨クラリティスカイ、多摩川ステークスを勝った⑥メートルダール、⑫ブラックムーン、⑬マイネルハニー、③マルターズアポジーなどが出走しました。
外回り3コーナーに向かってのスタートで、マルターズアポジーがポンと飛び出したのに対し、ダノンプラチナが出遅れ。ロードクエストも後手を踏んだ。マルターズアポジーが先手を取り、ウインガニオンが2番手、3番手集団はオールザゴー・ダノンリバティ・マイネルハニーの3頭が固まる。6番手の位置に⑤ロサギガンティア、7番手ヤングマンパワー、内側8番手に②レッドレイヴンが控える。中団の9番手にロードクエスト、10番手クラリティスカイ。その後ろでダノンプラチナ・メートルダール・ブラックムーンの3頭が11番手集団を形成。14番手に⑯ウキヨノカゼ、15番手⑦ショウナンバッハ、④トーセンデュークがしんがり追走。
外回り3,4コーナー中間を過ぎ、アポジーが軽快に飛ばし、ガニオンが2番手追走。マイハニが単独3番手に上がり、ダノリバ4番手、ヤングマン5番手、ロークエは8番手、中団より少し後ろのダノプラ・ダール・ブラムンも追い出しにかかる。
新潟の長い直線コースに入り、マルターズアポジーがゴール残り400mを切ってもまだ先頭キープ。2番手のウインガニオン、さらに最内のダノンプラチナ、真ん中ダノンリバティ、外からヤングマンパワーとロードクエストも追い込んできている。しかし、アポジーが後続の追撃を抑えて1着ゴールイン!マルターズアポジー、新潟マイルで逃げ切り勝ち!


好メンバーがそろった新潟の伝統のマイル重賞は、マルターズアポジーが鮮やかに逃げ切って優勝。重賞連勝を狙ったウインガニオンは2着、ダノンリバティが3着。前回覇者のヤングマンパワーは4着。2番人気のロードクエストは6着、1番人気のメートルダールは12着、3番人気・ブラックムーンはブービーの15着惨敗。中京記念の時は最内を突いて3着だったけど、今回は全く見せ場なし…。結局は前方の位置にいた馬がそのまま残り、後方待機組の追い込みは不発に終わりました。
優勝したマルターズアポジーは、今年2月の小倉大賞典以来の勝ち星を挙げ、通算3度目の重賞制覇。3勝は全て武士沢友治騎手とのコンビです。前走の七夕賞では、大逃げを打ちながらも最後に失速して11着と惨敗。この日は前走の惨敗から7番人気と評価を下げましたが、ロケットスタートを決めて先頭でレースを進めると、そのまま押し切っての快勝。最後までスピードが落ちなかったから、距離を短縮して良かったと思います。今後は新潟記念に行くのか、それとも京成杯オータムハンデで「サマーマイルシリーズ」王者獲りを狙うのか…。



来週は札幌競馬場で夏競馬唯一のGⅡ競走・札幌記念、小倉ではスプリント重賞の北九州記念があります。
札幌記念の方は、エアスピネルがルメール騎手との新コンビで参戦すれば、大阪杯3着以来の実戦となるヤマカツエース、ドバイ帰りのサウンズオブアース、函館記念2着タマモベストプレイ、福島テレビオープンで復活を遂げたマウントロブソン、2年前の優勝馬・ディサイファなどが出走予定。
北九州記念の方は、現在3連勝中のダイアナヘイロー、函館スプリントステークス2着のキングハート、アルティマブラッド、アクティブミノル、ミッキーラブソング、オーヴィレールなどが登録しています。










世界陸上男子400mリレーで日本が銅メダル!ボルトのラストランは途中棄権。

2017年08月13日 | Sports

ロンドンで行われている「世界陸上2017」もいよいよ大詰め。日本時間13日早朝に男子400mリレーの決勝戦が行われました。昨年のリオデジャネイロ五輪で史上初の銀メダルを獲得した日本チームは、今大会でもメダル獲得に挑戦。そして、男子100mで銅メダルに終わったのウサイン・ボルト選手は、これが現役最後のレース。金メダルで有終の美を飾るはずが、まさかの結末が待っていました。



現地時間12日午前に行われた予選で、第1組に登場した日本は、多田修平→飯塚翔太→桐生祥秀→ケンブリッジ飛鳥の布陣で臨みましたが、バトンリレーで詰まるところもあれば、アンカーのケンブリッジ選手が伸びきれず、38秒21のタイムで、アメリカ、イギリスに次ぐ1組3位で決勝に進出。
続く第2組、ボルト選手がアンカーで登場したジャマイカは、37秒95で1位通過。その後、フランスと中国も決勝に駒を進めました。
予選では、アメリカが全体トップの37秒70を記録し、イギリスが37秒76で2番目、ジャマイカは3番目のタイム。日本のライバル・中国が38秒20で全体5位、日本は僅差で6番目の成績となりました。


迎えた決勝レース、日本はを不調のケンブリッジに代わって、藤光謙司選手をアンカーで起用。アメリカは第2走者にジャスティン・ガトリン、アンカーにはクリスチャン・コールマンが控える。英国はウジャー→ジェミリ→タルボット→ネサニエル・ミッチェル=ブレークの4人。ジャマイカは1走にマクレオド、2走にフォルテ、ヨハン・ブレークが3走、ボルトがアンカー。
大外9レーンに入った日本は、第1走者の多田が得意のロケットスタートを決めると、勢いそのままに第2走者の飯塚にバトンを渡す。飯塚もジャマイカ、米国、英国と互角の走りを見せる。第3走者・桐生は、英国・タルボットと競り合い、最終コーナーで控えるアンカーの藤光にバトンパス。4コーナーを回った時点で、英国先頭、米国2番手、ボルトと藤光が3番手を争うが、残り50mでボルトが故障発生!日本が3番手に上がり、英国が1着で金メダル、米国が2着、そして日本・藤光が3番手でゴールイン!日本が400mリレーで銅メダルを獲得しました!

男子400mリレー 結果
金メダル イギリス  37秒47
銀メダル アメリカ  37秒52
銅メダル 日本    38秒04


日本の男子短距離陣がまたしてもやってくれました。昨年のリオ五輪に続き、今回のロンドン世界陸上でも400mリレーでメダルを獲得しました。「史上最強メンバー」という前触れで、メダルの期待が高かったけど、200mで決勝に進出したサニブラウン・ハキーム選手が右太もも裏を痛めて欠場、ケンブリッジ選手も状態が悪く、予選タイムも全体の6番目だったので、メダルは厳しいだろうと思いました。決勝では多田選手が抜群のスタートを決めれば、飯塚選手と桐生選手も安定した走りを見せ、ケンブリッジ選手の代役・藤光選手の頑張りのおかげで銅メダル。個の力は他の国に劣るけど、チームワークでは世界トップクラスだ。
日本の銅メダルもすごかったんですが、ボルト選手が左太もも裏の違和感で途中棄権…。ボルトがレース中に苦痛の表情を浮かべるなんて見たことなかったので、本当にショックでした。100mで銅メダル、ラストランのリレーでまさかの故障…。10年近く世界の頂点に君臨し続けていた選手が、不完全燃焼の形で別れを告げることになります。一旦休んだ後に復帰して「東京五輪を目指す」って事はないよな…。




そして、またも日本陸上界に嬉しいニュースが飛び込んできました。現地時間13日午前に行われた男子50キロ競歩で、日本の荒井広宙選手が3時間41分17秒で銀メダル、小林快選手が3時間41分19秒で銅メダルを獲得しました。日本が競歩種目で複数のメダルを獲得したのは今回が初めての快挙です。また、丸尾知司選手も5位入賞を果たし、日本勢3選手が全員入賞という最高の結果となりました。
レースの方はヨアン・ディニズ(フランス)が3キロ過ぎから先頭に立つと、一旦トイレ休憩の後に再び引き離して独歩態勢を築きます。日本の荒井・小林・丸尾は2位集団で我慢のレースを続けますが、しばらくして丸尾が脱落。37~38キロのところで、荒井と小林が2位集団から抜け出し、この2人が銀メダルを争う展開に。丸尾も粘りの歩きで5位に浮上。終盤、グラバン(ウクライナ)に追い上げられますが、荒井が2位、小林が3位でフィニッシュ。優勝したディニズ選手は、2位に8分以上の大差をつけての圧勝。3時間33分12秒の大会新記録で金メダルです。

いやぁ、男子競歩は素晴らしい。一昨年の北京大会では谷井孝行選手が銅メダル、昨年のリオ五輪では荒井選手が銅メダル、今年は複数メダルの快挙達成です。メダリストを多く輩出しているマラソンに比べて、競歩は地味な印象でしかありませんでしたが、今年のロンドン世界陸上で競歩は男子50キロで全員入賞したのに対し、マラソンは男女ともに入賞無し。立場が逆転しましたね。日本の競歩の未来は明るいと思います。







ホークス3試合連続の1点差勝ち!千賀は2年連続で2ケタ勝利!

2017年08月12日 | HAWKS

福岡ソフトバンクホークスは12日から北海道日本ハムファイターズとの3連戦。この3連戦は12・13日に福岡ヤフオクドーム、14日は京セラドームで行われます。2連勝中のホークスは、試合の無かった11日に再びパリーグ首位に浮上しました。カード初戦の12日は日ハム戦で5戦全勝の千賀滉大投手が先発。千賀投手の好投で首位を守れるか?



両チームのスタメン
  ソフトバンク      日本ハム
1(一)明石健志    (中)西川遥輝
2(遊)今宮健太    (一)松本剛
3(三)松田宣浩    (三)レアード
4(中)柳田悠岐    (指)大谷翔平
5(指)デスパイネ   (左)大田泰示
6(左)中村晃     (二)田中賢介
7(右)上林誠知    (右)岡大海
8(捕)甲斐拓也    (捕)市川友也
9(二)髙田知季    (遊)中島卓也
 (投)千賀滉大    (投)上沢直之


2年連続2ケタ勝利にリーチを懸けているホークス先発の千賀は、初回に先頭の西川を3塁ゴロ、松本には2塁ゴロで2死を取った後、レアードをセンターフライに退け、3者凡退の好スタート。2回は2アウトを取った後に田中賢にセンター前ヒットを許したが、岡を空振り三振に斬って取り無失点。3回は先頭打者に四球を与え、2死3塁とされたが、ここも得点を与えず。序盤3イニングを終えて無失点ピッチング。
日ハム先発・上沢から先制点が欲しいホークスは、1回に先頭の明石がヒットで出塁し、今宮の犠打で2塁に進んだが、後続が凡退して無得点。2回はデスパイネのヒット、中村の四球で無死1,2塁とした後、上林の犠打で1死2,3塁と絶好のチャンスだったが、甲斐三振、高田2塁ゴロでまたも無得点。3回裏、明石が四球を選ぶと、2死2塁で柳田が敬遠。ランナー2人を置いて、デスパイネが5球目のストレートを捉え、センター前に落ちるタイムリーヒット!2塁から明石が生還し、ホークスが先制点を奪います。
1点の援護を貰った千賀は、4回にレアードと大谷を連続三振に仕留めた後、大田の内野安打&田中のヒットで2死1,3塁のピンチを迎えたが、岡をストレートで空振り三振を奪いピンチ脱出。5回と6回も日ハム打線を0点に抑えます。
ホークス1点リードの7回、千賀が2死から市川と中島の下位打線2人に連続ヒットを許し、2死1,2塁と同点または逆転のピンチを招く。しかし、西川をフォークで2塁ゴロに打ち取りピンチ脱出。その直後、ホークスは明石と今宮の1,2番コンビが四球で出塁し、2死1,2塁と追加点のチャンスだったが、松田が空振り三振に倒れて追加点ならず。
ホークスは8回に柳田が2塁打を放つと、2死3塁から2つの四死球で満塁と攻め立て、高田が日ハム2番手・田中豊樹の初球を叩いたが、打球はセンターの正面。2点目が遠い…。
9回、守護神・サファテが登板し、代打・中田翔にファウルで粘られながらも、最後はフォークで空振り三振に退けゲームセット。ホークスが虎の子の1点を守り切り、3連勝を飾りました。



パリーグ 2017年8月12日(土)
ソフトバンクVS日本ハム 19回戦 ヤフオク
<ソフトバンク14勝5敗 観衆:38,585人>
日|000 000 000|0
ソ|001 000 00X|1
[勝] 千賀(10勝2敗)
[負] 上沢(3勝4敗)
[S] サファテ(2勝2敗37セーブ)


久しぶりの本拠地・ヤフオクドームでの試合だったこの日は、先発の千賀投手が7回まで日ハム打線をゼロに抑えると、8回以降は岩嵜翔→モイネロ→サファテの継投で完封リレー完成。打線は3回のデスパイネ選手のタイムリーで1点を先取し、7回と8回には追加点のチャンスが立て続けにありましたが、追加点は生まれず。試合の方は1-0で逃げ切り、ホークスは3試合連続で1点差勝利となりました。首位の座は守ったけれど、本当にこれでいいのか?
先発の千賀投手は、7回まで114球の力投で、被安打5・9奪三振・2四球・無失点の内容で今季10勝目。育成出身投手が2年連続で2ケタ勝利を達成したのはこれが初めてとなります。この日は連打でピンチを作る場面が2度もありましたが、要所をしっかり抑えました。4番の大谷選手から2つの三振を奪うと、岡選手からは3打席連続三振。日ハムキラーぶりを見せた千賀投手、今季の日ハム戦は6戦6勝です。
打線の方は全体で6安打。打のヒーロー・デスパイネ選手は日ハム先発の上沢投手から2安打。第1打席でレフト前にヒットを放つと、続く第2打席ではストレートを弾き返してセンター前タイムリーヒットを放ちました。その前に柳田選手が敬遠で歩かされるところを見ていたので、まさしく怒りの一打と言えるでしょう。
13日・日曜日の予告先発は、ソフトバンク・武田翔太VS日ハム・上原健太投手。この両者は7月30日の試合で一度投げ合い、武田投手が勝ち投手となっています。武田投手は先週の西武戦で、試合中に右足ふくらはぎが吊るアクシデントの影響により、5回途中5失点でノックアウト。夏場の痙攣はもう「癖」なんだろうな…。今度の登板では痙攣を起こさないようお気をつけください。あと、ホークスが2点差以上で勝ってくれるとありがたいぞ。







東浜パリーグトップの今季12勝目!柳田も今季27号本塁打!

2017年08月10日 | HAWKS

福岡ソフトバンクホークスは8日からZOZOマリンスタジアムで千葉ロッテマリーンズとの3連戦を戦っており、8日の初戦は17失点の大敗、9日はバンデンハーク投手が来日初の10勝目を挙げました。1勝1敗で迎えた第3戦、ホークスは2カードぶりの勝ち越しを挙げられるのか?



両チームのスタメン
   千葉ロッテ     ソフトバンク
1(左)加藤翔平   (二)明石健志
2(右)荻野貴司   (遊)今宮健太
3(指)角中勝也   (三)松田宣浩
4(二)鈴木大地   (中)柳田悠岐
5(一)福浦和也   (指)デスパイネ
6(三)中村奨吾   (左)中村晃
7(中)サントス   (一)福田秀平
8(遊)三木亮    (捕)甲斐拓也
9(捕)吉田裕太   (右)上林誠知
 (投)唐川侑己   (投)東浜巨



1回、ホークスは先頭の明石が四球を選ぶと、1死後に松田がヒットでつなぎ、ランナー1,2塁で4番・柳田が、ロッテ先発・唐川の5球目をセンターへ打ち上げる。大きく舞い上がった打球は、バックスクリーン上段に直撃する3ラン本塁打!4番の特大アーチでホークスが3点を先行します。
いきなり味方の援護を貰ったホークス先発の東浜は、初回に上位打線3人をしっかり抑え、2回はロッテ4番・鈴木に2塁打、中村奨に四球を与えて1,3塁のピンチを招いたが、サントスを投手ゴロ併殺打に仕留めて無得点に抑えます。しかし3回、三木と加藤に四球を与え、2死1,3塁の場面で角中にライト線へのタイムリー3塁打を打たれてしまい2点を失います。
3-2と1点差に詰められたホークスですが、4回に中村晃と福田が続けてヒットで出塁した後、甲斐がしっかりと送りバントを決める。1死2,3塁と一打追加点のチャンスで、上林が低めのカーブを捉える。レフトへの平凡なフライだったが、ボールは左翼手・加藤と中堅手・サントスの間にポトリと落ちる。この間にランナー2人生還し、打った上林は2塁へ。ラッキーな2塁打で2点を追加すると、明石もライト前へのタイムリーヒットを放ち1点追加。ホークスはこの回3点を挙げ、6-2とします。
しかし、東浜が5回に2死から加藤に内野安打を許すと、荻野に内角へのスライダーを狙われ、レフトスタンドへの2ラン本塁打を浴びて2点を失う。さらに6回、2死2塁で代打・ペーニャにタイムリーヒットを打たれ、2イニング続けて失点を喫す。スコアも6-5と再び1点差に…。
突き放したいホークスは、7回にヒットで出塁した明石が犠打と外野フライの間に3塁まで進むと、柳田の四球で1,3塁とチャンスを作ったが、デスパイネが凡退して2者残塁。8回は2死から高谷裕亮と川島慶三がヒットを放ち、またも2人の走者が出たが、明石が三振に倒れて無得点。
そのあと、8回裏にモイネロ、9回裏は守護神・サファテが3者凡退に抑えてゲームセット。ホークスが6-5で逃げ切り、ロッテに連勝しました。


パリーグ 2017年8月10日(木)
ロッテVSソフトバンク 18回戦
<ソフトバンク14勝4敗 観衆:21,102人>
ソ|300 300 000|6
ロ|002 021 000|5
[勝] 東浜(12勝3敗)
[負] 唐川(4勝10敗)
[S] サファテ(2勝2敗36セーブ)
[本] 柳田(ソ/27号)、荻野(ロ/2号)


今回の試合は、初回に柳田選手の先制3ラン本塁打、4回に上林選手と明石選手の連続タイムリーで、唐川投手から6点を奪い、味方打線の援護に恵まれた先発の東浜投手が7回途中まで投げました。2試合続けて1点差で勝利したホークス、このカードを2勝1敗の勝ち越しで終えました。今季のロッテ戦は18試合戦って、14勝4敗と大きく勝ち越しております。この日は首位の楽天が日ハムにサヨナラ勝ちしたため、「-1ゲーム差」は変わらず。厳しい戦いは続くけど、ホークスの意地を見せてほしいです。
先発の東浜投手は、7回途中(6回1/3)まで96球を投げ、被安打7・5奪三振・2四球・5失点。2つの四球から2点を失ったり、伏兵に一発を被弾するなどしましたが、その後に登板した中継ぎ陣のおかげもあり、パリーグ単独トップの今季12勝目をマーク。ロッテ戦は今季4試合に登板して3勝0敗、自身もこれで5連勝。7月は3戦3勝で月間MVPを獲得し、今月も2連勝。今季の東浜投手は夏に強いです。
10安打を記録した打線は、1番の明石選手が3安打の猛打賞。第1打席で四球を選んだあと、第2打席から第4打席まで3連続ヒット。特に4回の第3打席では6点目となるレフト前タイムリーを打っております。柳田選手は初回にパリーグトップの27号本塁打。2年前の横浜スタジアムのスコアボード破壊弾を彷彿とさせる特大アーチでした。
長期遠征を終えたホークスは、11日は試合なし。12日からは北海道日本ハムファイターズとの3連戦が控えています。12,13日はヤフオクドーム、14日は京セラドーム大阪で「鷹の祭典 in 大阪」が行われます。その後、15,16日はオリックスバファローズとの2連戦です。お盆期間も勝ちまくってちょうだい。




もうすぐ20歳の菜七子、10代最後の夏で3日連続勝利!

2017年08月08日 | 競馬

今月9日に20歳の誕生日を迎える藤田菜七子騎手が、10代ラストウィークとなった先週末に2勝を挙げると、7日は地方・盛岡競馬場で勝利を飾り、自身初の3日連続勝利を成し遂げました。



5日・土曜日は3鞍に騎乗し、第2レースのサラ系2歳未勝利戦(芝・直線1000m 16頭立て)では、③フローラルシトラスに騎乗。この馬は新馬戦でもコンビを組み、その時は4着。2度目の騎乗となった今回、好スタートを決めて先頭を奪った後、すぐに外側に進路を取る。ゴール残り400mを切っても先頭をキープし、④キミワテンマや⑭ドゥルガーがフローラルシトラスを追うが、ゴール前で後続を突き放し、そのまま1着ゴール。2着のキミワテンマに3馬身差をつけての快勝で、今年6勝目を飾りました。
菜七子騎手はその後、3Rで⑦ブリリアントレターで11着。8Rの3歳500万円以下では④コパノビジンに騎乗し、前半から2番手を守り続け、ラストの直線で⑬リリカルホワイトをかわして先頭に躍り出る。このまま押し切って先頭でゴールするかと思われたが、ゴール前で⑩フクサンローズに差されて2着でゴール。これは惜しすぎる!勝てばJRAで1日2勝だった…。

翌6日も3レースに騎乗した菜七子騎手。1鞍目の2R3歳未勝利戦では⑨ミューチュアリティで15着、2鞍目の4R3歳未勝利戦でも⑰ニシノスマッシュで12着と2ケタ着順が続きました。
迎えた最終12レースの3歳上500万下(ダート1200m)。菜七子騎手は⑭コパノディールに騎乗。単勝オッズでも38.2倍と15頭中11番人気でした。コパノディールは向正面で11番手を追走しますが、ラストの直線コースで、菜七子が大外に持ち出すと、鋭い伸び脚で前の馬をまとめてかわし、残り100mで⑦グランアラミスに並ぶと、ゴール前抜け出して1着ゴール!最終レースで快心の騎乗で、11番人気の馬を勝利に導いた藤田菜七子騎手、2日連続の勝利でJRA7勝目。
そしてこのレース、2着のグランアラミスは13番人気、3着に入った⑬ネコビッチは12番人気と2ケタ人気の馬が上位を独占。3連単「⑭-⑦-⑬」で1,791,220円の超高配当決着となりました。

10代最後の週末で2勝をマークした菜七子騎手は、7日に盛岡競馬場に参戦。最初の5Rで圧倒的人気の②ミスハクホウに乗ったものの、7頭中5着。続く6Rの3歳B1(ダート1600m)では⑨ミズサンブラックに騎乗。好スタートを決めた後、2番手でじっくり待機。3,4コーナー中間で逃げる②ベッキーに迫り、直線で③キウイチャン,ベッキー,ミズサンブラックの3頭の追い比べに。ゴール残り100mで、ミズサンが加速し、2馬身半のリードを取ってゴールイン!土日に続き、月曜の盛岡のレースでも勝利し、これで3日連続勝利です。
さらに続きたいところでしたが、8Rで5着、9Rは6着、メインのマンチキン賞は7着という結果に。結局この日は5レース騎乗して1勝に終わりました。


藤田菜七子騎手、調子が良いですねえ。土曜日に約2か月ぶりの勝利を挙げると、日曜日は大波乱を演出。月曜日も盛岡で勝利。今年5月に盛岡で騎乗した時も2勝していて、盛岡では通算3勝しています。中央での勝利数も昨年の6勝を上回り、もしかしたら年間10勝もあり得ると思います。ここまで中央13勝、地方11勝、合計で24勝となり、西原玲奈さんの記録に並び、JRA女性騎手歴代2位タイになりました。牧原由貴子さんの通算39勝まであと15勝ですね。菜七子騎手は8日に船橋競馬場に参戦し、3レース騎乗予定。10代最後の日も勝ち星を挙げられるかな?
最近は競馬学校32期生に関する話題が続いていて、菜七子騎手が3日連続勝利、木幡巧也騎手がレパードステークスで重賞初制覇。小倉では森裕太朗騎手が土日2勝をマーク。明るい話題がある一方で、菊沢一樹騎手が未成年なのに飲酒していたことがバレて、1か月の騎乗停止処分…。菜七子ちゃんもあと少しで「お酒解禁」だけど、泥酔して暴れたりしないようにね。



小倉記念はタツゴウゲキがサンマルティンとの叩き合いを制す!レパードステークスはまさかの大荒れ。

2017年08月07日 | 競馬

8月最初の日曜日だった6日は、2つの重賞レースがありました。台風5号の影響で開催が危ぶまれていた小倉競馬場は、サマー2000シリーズ第3戦の「小倉記念」。新潟競馬場は3歳馬によるダート重賞の「レパードステークス」。アメリカのクラシック競走・ベルモントステークスに出走するはずが、直前のケガで出走取消となったエピカリスが登場。アメリカでの借りを新潟で返したいところでしたが…。



小倉メイン・第53回小倉記念(GⅢ・芝2000m 13頭立て)は、⑤フェルメッツァ,②タツゴウゲキ,③ヴォージュ,⑦フェイマスエンドの「七夕賞組」、さらには昨年の勝ち馬⑫クランモンタナ、⑥ベルーフ、⑩ストロングタイタン、④カフジプリンス、⑧サンマルティン、⑬バンドワゴン、①スピリッツミノルなどが参戦しました。
スタートは13頭綺麗に揃い、正面スタンド前での先行争いで、ヴォージュとフェイマスエンド、タツゴウゲキとバンドワゴンが前を行くが、最終的にはバンドワゴンが先頭に立った。ストロングタイタンは3,4番手、フェルメッツァ6番手、サンマルティンは11番手、ベルーフ12番手、⑨シャドウパーティーが最後方でスタンド前を通過した。
1,2コーナー中間を過ぎ、バンドワゴンが先頭、2番手にヴォージュ、3番手にタツゴウゲキが追走。その後ろの4番手にストロングタイタン、5番手スピリッツミノル、フェルメッツァと⑪ケイティープライドが6,7番手で並ぶ。中団グループには内からカフジプリンス・フェイマスエンド・サンマルティンの3頭が固まっている。11番手ベルーフ、12番手クランモンタナ、シャドウパーティーがまだ最後方。
3コーナーを回り、バンドワゴンが先頭だが、2番手からヴォージュが迫り、3番手のタイタンも接近。サンマルが外から捲って4番手に進出。4コーナーの手前で、先頭争いはバンド・ヴォージュ・サンマル・タイタンの4頭が横一線。その後ろでは、タツゴとフェルメが並び、ベルーフも加わる。
4コーナーから最後の直線コースに差し掛かり、サンマルティンが先頭に立ち、内からヴォージュが食らいつき、さらにタツゴウゲキが最内を突いてやってきた。タツゴとサンマルの2頭の叩き合いは、ラスト100mでサンマルが前に出るが、ゴール前でタツゴが並びかけ、最後は全く同体でフィニッシュ!決勝線上のカメラを比べてもわからないというくらいの接戦、果たして勝ったのは?


夏の小倉王者を決める一戦は、4番人気・サンマルティンと2番人気・タツゴウゲキのマッチレースとなりましたが、写真判定の結果、内側のタツゴウゲキが勝利し、サンマルティンはハナ差の2着。サンマル騎乗の戸崎圭太騎手は、勝てば全場重賞制覇達成でした…。3着争いの方も接戦でしたが、フェルメッツァが3着に入り、ベルーフ4着。1番人気のストロングタイタンは8着、3番人気のバンドワゴンは11着。前回覇者のクランモンタナは10着でした。
勝ったタツゴウゲキは、重賞2度目のチャレンジで初制覇。格上挑戦ながらも、最内から脚を伸ばし、サンマルティンとの叩き合いに勝利。この馬は当初、ミルコ・デムーロ騎手が乗る予定でしたが、ミルコ騎手が第7競走で落馬負傷したため、秋山真一郎騎手に乗り替わり。秋山騎手もいきなりの起用でしたけど、まるでミルコが乗り移ったかのような好騎乗で結果を出しました。タツゴウゲキの父親は、1997年の宝塚記念を勝ったマーベラスサンデー。同産駒の重賞制覇は、2012年の中日新聞杯(スマートギア)以来5年ぶりとのことです。



新潟のメイン競走・第9回レパードステークス(GⅢ・ダート1800m 15頭立て)は、国内無敗の⑤エピカリス、ユニコーンステークス2着⑫ハルクンノテソーロ、ジャパンダートダービー3着⑮タガノディグオ、同じく5着⑬ノーブルサターン、濃尾特別で古馬を破った⑭テンザワールド、ダート初挑戦③イブキ、①タガノグルナ、④タガノカトレアなどが参戦しました。
レースはスタートから波乱が起こります。⑩テイエムアンムートがゲートから出れず、その後に歩き出してしまい競走を中止。そんな中、最初のポジション取りで⑨サルサディオーネが先手を奪い、タガノカトレア2番手につけ、ノーブルサターン3番手。エピカリスは前から5頭目につけ、テンザワールド7番手、タガノディグオは10番手で、ハルクンノテソーロ11番手で1コーナーを回った。
2コーナーから向正面に入り、先頭サルサディオーネ、2番手にタガノカトレア、ノーブルサターンが3番手、4番手タガノグルナ。エピカリスは5番手の位置につけている。外側6番手にテンザワールド、7番手②ローズプリンスダム。中団の8番手にイブキ、9番手にタガノディグオ追走。10番手⑥スターストラック、11番手にハルクンノテソーロ、12番手⑧シゲルコング、13番手⑪ブライトンロック、最後方に⑦トラネコ。
3コーナーをカーブし、サルサが先頭でレースを引っ張り、カトレアが2番手につけ、サターンが3番手。エピカリス・グルナ・テンザワが4番手集団を形成している。ディグオは大外に出している。
直線コースのところで、サルサディオーネが先頭、後続からはタガノカトレア、ノーブルサターン、テンザワールドが追い込み、エピカリスは前の馬に塞がれて上手く抜け出せない。ゴール残り200mを切ったところで、ローズプリンスダムが凄い脚で飛んできて2番手に浮上。大外からブライトンロック、ハルクンノテソーロが襲い掛かるが、ローズプリンスダムが突き抜けてゴールイン!サルサディオーネが2着で粘り、エピカリスはようやく3番手まで…。


エピカリスの国内復帰戦として注目を集めたレパードステークスでしたが、勝ったのは単勝11番人気の伏兵・ローズプリンスダムでした。スタートから先頭で引っ張り続け、2着と頑張ったサルサディオーネは12番人気。2ケタ人気の低評価だった2頭が1着と2着に入り、単勝1.5倍と断然の1番人気だったエピカリスは、直線での追い出しに手こずって3着。内側から抜け出そうとしたけど、前が開きませんでした。国内のレースでは4戦4勝と無敗を誇っていたけど、新潟で格下に足を掬われました…。4番人気のハルクンノテソーロは6着、3番人気・テンザワールドは7着、2番人気だったタガノディグオは12着と、上位人気が悉く掲示板を外しました。
このレースは人気馬が勝利するため「日本一堅い重賞レース」と言われているそうですが、今年は馬単「②-⑨」で251,840円、3連単「②-⑨-⑤」で807,250円の高配当がつきました。いやぁ~、大波乱のレースでしたなぁ。
優勝したローズプリンスダムは、重賞初制覇で通算4勝目。3コーナー辺りでは内側にいましたが、直線で木幡巧也騎手が外に進路を変えると、力強いムチに応えるかように加速し、前の馬達をまとめて差し切っての快勝でした。ゴール直後には喜びのガッツポーズまで出ました。新潟での大金星をきっかけに、今後さらなる活躍はあるのでしょうか。
鞍上の木幡巧也騎手は、デビュー2年目で重賞初制覇。木幡三兄弟(長男・初也、次男・巧也、三男・育也)で一番最初に重賞ジョッキーになりました。お父さんの初広騎手はJRAの重賞で8勝しているけど、巧也騎手にはその数字を越えてほしいし、GⅠも勝ってほしいですね。








最強伝説に終止符。ウサイン・ボルト、最後の男子100mは銅メダルに終わる。

2017年08月06日 | Sports

日本時間の今月4日から、イギリス・ロンドンスタジアムで「世界陸上競技選手権2017」が行われていますが、6日未明に男子100mの準決勝と決勝が行われました。この種目には、「人類最速の男」ウサイン・ボルト選手(ジャマイカ)が登場。100m世界記録保持者&五輪3連覇のレジェンドは、今大会限りでの現役引退を表明。最後の100mレースで金メダルを獲得することができたのか。日本勢からは、サニブラウン・アブデル・ハキーム、ケンブリッジ飛鳥、多田修平の3選手が準決勝に進出。日本人初の9秒台&決勝進出の偉業達成は?



男子100m準決勝第1組には、ケンブリッジの他に、ジャスティン・ガトリン(米国)、フォート(ジャマイカ)、地元イギリスのダサオル、シンビネ(南アフリカ)らが出場。スタートは横一線で、ケンブリッジもいい飛び出しを見せる。しかし、中盤になってからシンビネが抜け出し、5レーンからガトリン、6コースからメイテ(コートジボワール)が追い上げるが、最後はシンビネが10秒05で1着。ガトリンが2着で決勝に進出。ケンブリッジは10秒25で6着に終わり、決勝進出はならず。
続く第2組、サニブラウン、ヨハン・ブレーク(ジャマイカ)、蘇炳添(中国)、クリストファー・ベルチャー(米国)、プリスコッド(英国)らが登場。日本勢初の決勝へ2着以内に入りたいサニブラウンは、低い体勢で飛び出したが、直後にバランスを崩して後退…。レースは序盤で抜け出したブレークが1着、2着争いでは、大外から追い上げたプリスコットが、ゴール前で蘇炳添をかわして2着。3着だった蘇炳添も決勝に進出。サニブラウンは10秒28で7着に終わった。
最終第3組、ボルトと多田が同組に入り、クリスチャン・コールマン(米国)、ジミー・ビコ(フランス)、チジンドゥ・ウジャ(英国)も出場。レースは多田がロケットスタートを決め、50mあたりまで先頭を走る。だが、後半に入ってコールマンが多田をかわして先頭。ボルトも2番手に上がってきたが、コールマンがそのまま先頭でゴール。ボルトは2着で決勝進出。コールマンは9秒97、ボルトは9秒98と2人とも9秒台をマーク。前半見せ場を作った多田は、10秒26で5着フィニッシュ。結局、日本勢は3選手ともに決勝進出を逃し、夢の9秒台はまた次に持ち越しとなりました。



迎えた決勝、ボルトは4レーン、準決勝全体トップのコールマンは5レーン、シンビネが6レーン、ブレークが7レーン、ガトリンが8レーンに入った。ボルトには場内から大歓声が上がる一方で、ガトリンにはブーイングが浴びせられる。
注目のスタートは一発で決まり、コールマンが好スタートを決め、ボルトが少し出遅れる。40~50m辺りでコールマンがリード。ラスト30mで内からボルト、外からガトリンが追い上げる。そしてゴール前、ガトリン、ボルト、コールマンの3人がほとんど並んだ状態でフィニッシュ!微妙な状態だったが、僅差でガトリンが金メダル、コールマンが銀メダル、ボルトは3位で銅メダルとなりました。

男子100m 決勝結果
金メダル ジャスティン・ガトリン(米国) 9秒92
銀メダル クリスチャン・コールマン(米国) 9秒94 
銅メダル ウサイン・ボルト(ジャマイカ) 9秒95


世界最強スプリンターの座を守り続けてきたウサイン・ボルト選手が、最後の100m走で敗戦。ジャスティン・ガトリン選手が、ゴール前でコールマン選手を差し切って金メダルを獲得。アメリカに10年ぶりの100m金メダルをもたらしました。コールマン選手も2着に入り、アメリカ勢が1,2位を独占しました。ボルト選手は3位に終わり、世界陸上3連覇はなりませんでした。
ボルト選手は後半に結構追い上げたんですが、スタートでの出遅れが大きく響きました。準決勝でもスタートが決まらず、コールマン選手に先着を許しました。決勝で金メダルを獲得し、最速と最強のまま引退してほしかっただけにとても残念です。コールマン選手はスタート後の飛び出しも素晴らしかったし、先行力も抜群。再来年の世界選手権、3年後の東京五輪では金メダルの有力候補となるでしょう。
優勝したガトリン選手は、2004年のアテネ五輪で金メダル、2005年のヘルシンキの世界陸上で金メダルを獲得しましたが、2006年にドーピング違反により4年間の出場停止。このままフェードアウトして行くのかと思われましたが、30代で再び世界の舞台に戻ってきました。2015年の北京大会では0.01秒差で銀メダル、昨年のリオデジャネイロ五輪でもボルト選手に惜敗。ラストチャンスとなった今回のロンドン大会、ついにボルト選手を破りました。12年ぶりに世界陸上で金メダルを獲得。しかし、表彰式でもガトリン選手へのブーイングが発生。一度ドーピングを犯したからという理由でブーイングをしているけど、35歳で再び世界一に輝いたのだから、そこは勝者を称賛すべきだと思います。

100mで金メダルを逃したボルト選手は、この後男子4×100mリレーに出場します。リレーにはガトリン選手も出るし、スタートでミスを犯したサニブラウン選手も汚名返上に燃えていると思います。昨年のリオ五輪では、日本がジャマイカを追い詰め、史上初の銀メダルを獲得。あの感動をもう一度見たいものです。