静岡ラーメン放浪記2

ラーメン大好きな管理人が、自ら食べ歩いた静岡のラーメン店を巡る紀行文と居酒屋放浪記です。
土曜と日曜はお休みです。

やきとん@お客さんが

2021年08月02日 07時07分14秒 | 居酒屋
やきとん@お客さんが



 今夜の寄り道はひさしぶりの「やきとん」さんです。
こちらのお店もかなりの老舗ですから、時々は確認に行かないと大変なことになるかもしれません。
遠くから明りを確認してほっとしました。
コロナ過でも営業時間は変わらず、午後11時まできっちりとやってくれています。



 お店の前に着くと、人通りのない道の前方から年配の男性が歩いてきていました。
私はそのままお店に入ります。
すると珍しく今夜は先客が二人いらっしゃいました。
30代ぐらいの男性がお二人で、仲良く歓談中です。

 ご主人の姿が見えないので奥に声を掛けます。
すぐに出てきてまずは瓶ビールの注文です。
「今日は手羽先ありますか」
「あるよ」



 すでに火を落としてしまったようですが、どうやら焼いてくれそうです。
瓶ビールを前にしていると私の後ろ側にある引き戸が開きました。
そして先ほど見かけた男性がお店に入ってきました。
なんとも珍しいことに、この時間なのにお店にはお客さんが4人もいます。

 私は年に数回このお店に来ますが、ほとんど他のお客さんは見かけません。
早い時間ですとたまに出会うことがありますが、午後9時過ぎの寄り道ではまずいないです。
それが今夜はものすごいことになりました。
その方は瓶ビールを選んで、つまみもいくつか注文されていました。

 まずは鯵フライで、焼き物も数本同時に注文しました。
中年の男性で、初めは常連さんなのかと思っていましたが、どうやら初めてのようです。
焼き物を壁のメニューから探していましたが、これが例によってよく見えないので苦労されていました。
手羽先を待っている間に推理をします。

 たぶんこの方はいつも「やきとん」さんのお店の前をお仕事終わりに通るんでしょう。
そしてそのたびに気になっていたんだと思います。
すると今夜、偶然にも私がお店の中に入っていくのを目撃しました。
おや、こんな時間に入っていくお客がいるんだ。

 そう思って興味も増し、ついに決断して私の後からお店に入ってきたんだと思います。
しかしすぐには入らずに前で様子をうかがっていたので間が空いたというわけでしょう。
初めてのお店で勝手がわからないので、とりあえず私の前にあった同じ瓶ビールを選んだということです。
どうですか、この完璧な推理は。

 さて、そのお客さんが後から注文した焼き物が、私よりも先に出てきました。
たぶん手羽先は時間が掛かるからです。
そしてフライ物も出てきました。
ご主人がソースについて説明されています。

 ウスターと中濃の二種類があるのでそれを告げたんですが、意味が分かりにくかったようで混乱していました。
私にも経験がありますが、初めてのお店では緊張しますね。
遅れて私の手羽先も出てきます。
あいかわらず良い感じの手羽先ですね。



 二人組の先客さんは相変わらずのんびりと歓談中でした。
ご主人も注文が全て終わって一息ついたところです。
まさに場末の居酒屋という典型的な光景が広がっていますね。
騒がしいのは困りますが、一人っきりよりは居心地がいいです。

 すると後から入った男性がもうお会計です。
これは早いですね。
あっという間にビールを飲み干して、つまみも片づけたのは落ち着かなかったんでしょうかと心配にもなります。
でも意外にこれから常連になるということもあるかな。

 ひょっとしてそのうちに同席することになるのかもしれません。
そうなると居酒屋ドラマが新しく始まるのか。
そんなことを妄想しながら私もビールを飲み切りました。
お会計をしてお店を後にします。



 どうもごちそうさまです。
コメント
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