ひろば 川崎高津公法研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

予想されるサプライズ? 予想される電撃●●?

2019年12月24日 00時20分30秒 | 日記・エッセイ・コラム

 時々、ネットで「来年にもサプライズ?」や「来年にも電撃●●?」というような表現が見受けられます。

 私は、見た瞬間に「おかしな表現だな」といつも思っています。

 surpriseは、驚かす、不意を突く、というような意味があります。予想していなかったことが起こるから驚いたり不意を突かれたりする訳で、予想されるものであれば驚きも不意打ちもないのです。当たるか外れるか、どちらかしかないでしょう。

 電撃もそうです。『岩波国語辞典』〔第八版〕には「①稲妻(=電)のようにすさまじい勢いで敵を攻撃すること」、「②比喩的に、人の意表をついたすばやい行動」、「③電流を受けた時に感じる衝撃」と書かれています。もし②の意味で使われるのであれば、「来年にも電撃●●?」という表現は全く意味不明です。「人の意表をつい」ておらず、むしろ予想されているからです。③に近い意味であればまだ理解可能なのでサプライズよりはましというところではあるかもしれませんが、そのような意味で用いられているとは読み取れません。

 記事を書かれている記者の方々などにうかがいたいのですが、予想されるサプライズ(surprise)とは、一体どういうものでしょうか。想定を超える、というように理解すればよいのでしょうか。

コメント
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