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FARGO/ファーゴ Season1の感想 3/3

2016-03-22 07:32:25 | FARGO
FARGO/ファーゴ

Created:Noah Hawley
Based on:Fargo by Joel Coen
Ethan Coen

ネタバレを含みますのでご注意ください。

E6:ビュリダンのロバ "Buridan's Ass"
※ビュリダンのロバは左右に同じ量の干し草があるのにどちらも選べなくて餓死してしまうお話のロバです。

ここでファーゴの組織が出てきます。組織はサム殺しの犯人を殺すよう命令します。

マルヴォはインストラクターを使ってマイロスに電話をかけお金の受け渡し場所を指定し、
そのあとインストラクターを罠にかけます。
銃撃戦を装い踏み込んだ警察官にインストラクターが射殺されてしまいます。
やり方はヒドイけど結果的にマルヴォはきちんと任務を完遂します。


一方、モリーはガスのもとを訪れています。
ガスは本当は郵便配達の仕事がしたかったとモリーに打ち明けます。
その時、銃撃戦のことを知り現場に駆けつけます。


銃撃戦を見届けたマルヴォをナンバーズとレンチが襲い掛かります。


吹雪の中で始まった銃撃戦を聞きつけモリーとガスも銃声のするほうに向かいます。
マルヴォはナンバーズをとらえ、雇い主を吐かせたあとに殺します。
ホワイトアウトの中、モリーの姿を見失ったガスは誤ってモリーを撃ってしまいます。


レスターの病院に弟のチャズが訪れます。
レスターにサムと妻殺しの容疑がかけられており、病室の前には警官が見張っていました。
それを知ったレスターは、自分の無実を主張し兄弟なんだから信じてくれと言いますが
チャズは受け入れず、知っている事を警察に話せと言って去っていきます。


レスターは無実ではないしチャズのいう事は最もなんですけど、
どこか釈然としないのはチャズにはレスターへの兄弟に愛情が感じられず
ただ正論を言っているだけだからなのかもしれません。
ここでチャズがもう少しレスターの話を聞き愛情をもって接していれば何か変わったのかも・・・

マイロスは長男をボディガードとともに避難をさせ受け渡し場所に向かいますが、
神の許しを請うには、あの時手にしたお金をすべて元の場所に戻す事だと思いつきます。
マイロスの指示で長男とボディガードは自宅に戻ろうとしますが途中、竜巻で大量の魚が道にばらまかれ
長男を乗せた車が横転し、死んでしまいます。信心深かったばかりに起きた事故でした。
もしマイロスが神にお金を返そうとしなければ、もう少し長男を避難させていれば・・・



一方レスターは逮捕されたも同然の状態に危機感を感じ病室を抜け出します。
そして隠しておいた凶器や妻の写真をチャズの所持している銃の秘密の隠し場所にそれらをしのばせ
さらにチャズの子どものリュックにチャズの拳銃を入れてしまいます。


そうしてチャズが妻と不倫の末に殺してしまったような状況を作り出し、何事もなかったかのように病室に戻ります。
この笑顔が怖いんです。マルヴォとは違った狂気が垣間見える場面です。


E7:理髪師の髭を剃るのは誰? "Who Shaves the Barber?"
※「床屋のパラドックス」の引用です。
ウィキ
床屋のパラドックス

学校でチャズの子どものリュックから銃が見つかったことで家宅捜査を受け、チャズの銃の隠し場所から
レスターの妻を殺害した凶器が見つかりチャズは逮捕されます。

レスターはビルの事情聴取でチャズが妻と不倫しこじれて殺害し自分はずっとチャズをかばっていたと
ストーリーをでっち上げます。
モリーは撃たれて入院中なのですがここにモリーが居たらどうなっていたんでしょうね。
晴れて自由の身になったレスターはチャズの叫び声を背中に去っていきます。

悪そうな笑いです。

モリーは一命をとりとめます。
ガスが落ち込んでいるのでモリーがガスを励ましたりしています。


モリーのパパも駆けつけます。
こうなることを恐れていたパパは最初の頃、娘に転職を勧めたりしていたので
パパの心中ははかりしれませんが、何も言わずいつものパパとして振る舞っています。
本当にステキなパパです。


マルヴォは仕事の元締めからファーゴの組織の場所を聞き出し報復しに行きます。


組織には常にFRIが張り込みをしていましたがその目の前を堂々と機関銃を持って押し込み皆殺しにしてしまいます。
あっけにとられるFRIの二人組を後ろでマルヴォは堂々と姿を消します。


レスターは心機一転で仕事に復帰します。
サム・ヘスの奥さんに支払う保険金のことで訪問したついでに奥さんとちゃっかり寝てしまうレスター。
これですっかり自信をつけてしまいます。やっぱり自信を持つって大事なんですよね。


一方、退院したモリーはレスターの妻殺しの犯人としてチャズが逮捕されたことを知り茫然とします。


E8:砂山のパラドックス "The Heap"
※砂の山から砂を取り去って最後の一粒になっても砂山と言えるかどうか、という問題だそうです。
パラドックスの定義なぞ考えようとすると気を失いそうになります、私。
ウィキです。
砂山のパラドックス

レスターは妻の所持品を処分し、洗濯機を新しくします。
洗濯機を納品した業者が今まで使っていた洗濯機は粗悪品ですぐにリコールされたと言います。
すべての原因はこの洗濯機なんですよね。
リコールを知って交換していればもしかしたらレスターは妻を殺さなかったかもしれません。
快適に動く洗濯機を見詰めながらレスターは笑っています。
すべてを切り抜けた今の状況を考えるともしかしたらレスターは不良品の洗濯機に感謝すらしているかも。


復帰したモリーは殺人事件の情報をきちんと図にまとめ、チャズの犯人説には矛盾があると訴えますが
もちろんビルはそれを却下します。人生なんて不満だらけだがそれを受け入れないといけないと諭します。

ビルは悪い人ではないんですよ。難民の子どもを養子に迎えてたりしているし、
すごく人情味に溢れた人なんですけど、だからこそ警察官には向かないのかもです。

サムが保険の掛け金を払っていなかったので保険金がおりないことを知ったサムの妻が押しかけてきます。
レスターはその事を知ったうえで妻と関係を持ったわけですが、
そのことを暴露されてもレスターは冷静に堂々と対処し、妻を追い払う事に成功します。
その様子を見ていた同僚のリンダがレスターに愛の告白します。
いやー、自信を持った人間て怖いですね。


モリーに撃たれて入院中のレンチにマルヴォが会いにいきます。
マルヴォがレンチに話を聞かせます。
「熊が罠から逃れるために自分の足を食いちぎって逃げたが結局近くの小川で死んでいた。自由になって死んだんだよ。」
マルヴォはレンチに手錠のカギを渡し、「治ったら会いに来い」と言って去ります。

自由になって死ぬかこのまま閉じ込められるかの選択を迫られるレンチですが・・・・

結局モリーはそれ以上捜査することはできませんでした。
ガスから贈られた花束があふれたデスクに座ったモリーはガスと会う約束をします。


そうして1年が過ぎました。
ガスは警察官をやめて当初の希望だった郵便配達の仕事をしています。
モリーはガスと結婚し、妊娠をしていました。
映画版ファーゴのマージも妊娠していましたもんね。
映画版のラストでマージのダンナの絵が3セント切手に採用されたという場面があるので
もしかしたらガスの郵便配達の仕事はそのオマージュなのかもですね。


それでも事件を忘れられないモリーです。


ファーゴの組織の張り込みをしていたFBIの二人組は左遷で資料室の住人と化していました。
「資料室から資料を持ち出してもここは資料室だけど、繰り返し持ち出され資料がなくなっても
ここは資料室と言えるのか?」などと砂山のパラドックスの話をしています。


レスターはリンダと結婚し、保険販売の年間最優秀賞の授賞式のためにラスベガスに来ています。
自分の嫌疑をはらすために身内を陥れたレスターはその工作をやり遂げ自信を持ち始めた時から
何もかもうまくまわるようになっている感じです。すかりダークサイドに堕ちています。
元々頭の回転は早かったんでしょうね。ただ自分に自信がなかっただけで。


授賞式のあとにナンパしようと妻をホテルの部屋に帰しバーに繰り出しますが
そこで見たのは、風貌が変わっていたマルヴォでした。


ものすごく飛ばしたのですが余裕で終らなかったです。
続きます。